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最低賃金を上げれば解決するってーのはあまりにも楽観視し過ぎなんだよ。少なくとも、労働市場に政府が介入すればするほど失業率が上昇する(勿論、それは「本来妥当な水準以下で働いている『潜在的失業者』が多い」ということを意味してるんだけど)のはもう否定出来ない事実なんだから。
2015-11-12 09:18:19構造的デフレ(物質的な充足と生産効率の大幅な向上)に陥っている先進国経済においては、表面的な失業率ではなくて潜在的な失業率を問題にすべきなのだろう。健康で文化的な生活(ちゃんと労働以外の「人生」を謳歌できるレベル)に到達できない「労働」は、潜在的には「失業」として扱うべきだ。
2015-11-12 10:11:38所謂ブラック労働なんてまさにそうだけど、「その条件でも無理して働く奴が沢山いる」から「そういうフザケた条件で働かせる職場が生き延びる」わけで。だが、本来そんなフザケた条件は社会的に許容されないのだから、それは社会としては「本来存在しない雇用だ」と見做すべきである。
2015-11-12 10:13:08@_____zoe_____ ひと昔前の新自由主義者は最低賃金を下げれば全てが解決すると言ってましたが、アメリカでは賃金を上げて問題解決した事例が積み上がっているようですね。
2015-11-12 09:21:53.@akami_orihime 「(一部の金に恵まれた企業が)賃金を上げた結果として優秀な人材を集め、労働者のモチベーションを上げて成功した」事例と、「国家全体の最低賃金を引き上げて成功するか」を同一視するのは危険ですね。後者は金のない企業がどうなるかというリスクが伴います。
2015-11-12 09:47:04@_____zoe_____ 単独事業に限らず都市レベルで最低賃金引き上げた事例が積み上がっているはずですが。あと、そのリスクの大きさ追加の実験・測定なしで定量化できます?
2015-11-12 09:48:20.@akami_orihime 実験無しで定量化するなんてのはどんな分野でも無理でしょう。あと、アメリカの最低賃金引き上げって我が国と背景が根本から異なる中で起きてるトレンドだってのもご存知ですよね?
2015-11-12 09:50:59@_____zoe_____ アメリカにはどんな背景があるんですか?都市レベルの話の方で。
2015-11-12 09:54:15.@akami_orihime (日本と比較して)アメリカ経済は長期に渡ってインフレ傾向にあります。ざっくり年2~3%程度のインフレ率ですから、「最低賃金が維持される」ということは、10年で3割程度の実質的目減りであって、「このギャップをとりあえず埋めろ」という背景があります(続
2015-11-12 09:57:50.@akami_orihime (承前)対して日本は一昨年までほぼ0%前後で推移して(にも関わらず一貫して上昇を続けて)いるので、米国と単純な比較で最低賃金の額面を語ると実質と大きく乖離します。
2015-11-12 10:00:06.@akami_orihime ということで、米国での最後の引き上げ(07年)以降物価は約18%も上がってるので、例えばオバマが提案してる7.25→10.10でもそこまで過激な案でもなんでもないんですね(なお、その引き上げ案では代償として数十万の失業者が出るとも言われてます)。
2015-11-12 10:09:03@_____zoe_____ その「失業者が出る」が疑問の本丸で。日本でも毎年1~2%最低賃金上がってますし地域によってはもっと上がってますが、失業率上がってますか?シアトル近隣の小都市で最低賃金3割上げてみたら失業率2%下がった**実績**もありますな。
2015-11-12 10:12:56.@akami_orihime 少なくとも理論上は「払えないなら口を減らすしかない」となるので…。引き上げで失業率が下がったというケース自体は一般化できるほど多くはないですし、「(どちら向きであっても)影響が出るレベルの引き上げ自体が行われてないからデータがない」という話も。
2015-11-12 10:17:57@_____zoe_____ 理論を現実以上に重視したらそれこそマルクス主義ですよ。なので過去の東京都におけるデータを見てきました。H22.10.24に3.8%, H20.10.19に3.7%の最低賃金引き上げが行われていますが、その前後で有意な失業率上昇は見当たりません。(続
2015-11-12 10:21:39.@akami_orihime んー、現実のデータを尊重するなら尚更「(最近話題に昇るような)大幅な最低賃金引き上げの影響に関するデータはない」≒「悪影響があるかもしれないからやめとこう」に反論できなくなると思うのですよね。データがないことに関しては理論から見るしかないです。
2015-11-12 10:24:21@_____zoe_____ もちろん最低賃金について無限大パーセントの引き上げをやったら誰も雇用できなくて失業率100%に固着するので、これ以上最低賃金を上げたらアウトという境界線があることは同意です。
2015-11-12 10:22:17.@akami_orihime 物価調整+α程度の引き上げであれば仰るとおり「悪影響が出た実績はない」ので、そのまま維持することに問題はないでしょう。が、例えば「一律1000円(地方によっては4割以上の上昇です)」のような過激な事をやったデータは有意な量は存在しないのです。
2015-11-12 10:27:25@_____zoe_____ データがないことに関しては、データを取らなければ理論の正当性もわからないのでは?理論はあくまで理論です。どうなるか分からない。
2015-11-12 10:44:40@akami_orihime データが乏しい場合、恐らく得られるリターンが小さく(そもそも最低賃金で働く人は少数派です)、失敗した場合のリスクが大きい(失業者の激増はインパクト大です)様に見える政策は心理的に取りづらいのだろうな、と。
2015-11-12 10:59:28@_____zoe_____ アメリカの「一撃ほぼ倍」は一つのデータです。「失業率が上がる理論上の背景」があるとしたら失業率が下がった件はどう説明されているのでしょうか?(この手の実験で統制とるのは難しいこと自体は同意です。少ないデータから何を学べるか?
2015-11-12 10:48:52.@akami_orihime そもそもこのテの話だと「相関と因果関係は別」、つまり失業率の上下と最低賃金の増減が相関したとしても、それが因果関係によるものとは限らない―要は外的要因の影響が測定不可能―というのが尚更難しくしてるんですよね(勿論失業率の上昇についても同様です)。
2015-11-12 11:01:34@akami_orihime ただ、もし仮に「最低賃金を上げたことが失業率の低下に繋がる」理屈があり得るとしたら、多分「可処分所得が増加することによって有効需要が増加し、地域に新たな雇用が生まれた」というストーリーではないかと。
2015-11-12 11:02:42@_____zoe_____ 実際そういうストーリーが語られているわけで、新自由主義者が主張する筋書きも間違っていないわけで、実経済で起きるのは「どっちの理論がより効果強いか」というだけの話でしょう。だから本来は「最適な最低賃金が存在する」。
2015-11-12 11:05:55@akami_orihime 多分そうでしょうね。他の要素(産業構造とか、人口構成とか)まで絡みあった、複数の複雑な非線形関数がバランスする解は恐らくあるんでしょう。ただ、最大に指定唯一の問題は「その関数の形は全くわからない」ことにあるのですw
2015-11-12 11:08:31