サトセレリレー小説 第2弾【完結】
- cK_lightweight
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よくやったな、と改めて労わりの言葉とともに撫でてやると、ピカチュウは当然、とばかりに一声鳴いてからまたサトシの髪の毛をくんくんし始めた。 「はは、またそれか…。」 サトシは苦笑しつつも好きなようにさせてやることにした。
2015-11-20 00:35:11シトロンとセレナが、次の町で買うべきものの相談をしながら後ろをついてくるのを認めて歩き始めると、ととと、とユリーカが走ってきてサトシの隣に並んだ。 「で、サトシはこれからセレナと同じシャンプーにするんだよね?」 「え?ああ、そうだな。」 「お洋服もセレナと同じので洗うんでしょ?」
2015-11-20 00:37:12「え、ああ…」 いや、それは今回だけかな?と思い曖昧に返事をするも、ユリーカはニタニタとした笑みを向けてくる。 「かみの毛も服も、ぜーんぶおそろいの香り!それってつまり、サトシがいっつもセレナの匂いに包まれてるってことだよね!」
2015-11-20 00:38:12無邪気な笑顔とともに放たれた言葉は、サトシにとってはあまりにも想定外のもので、一瞬意味が分からなかった。 何度か反芻してから、サトシには珍しくわずかに頬を赤くさせて口ごもる。 「え、いや…」
2015-11-20 00:39:14「ん?でも、これからはセレナの匂いがサトシの匂いになるんだから…。セレナもサトシの匂いに包まれてるってことになるのかな??…それって、なんだか、“セレナはサトシのもの”で、“サトシはセレナのもの”って感じ!」
2015-11-20 00:39:56はしゃぐユリーカの声が大きくなっていくのに危険を感じ、サトシは慌ててユリーカをホールドして口を押さえた。 恐る恐る後ろを確認してみるが、シトロンも、そしてセレナもまだ会話に夢中のようだ。
2015-11-20 00:40:55ほっと息を吐いてからユリーカを諌めようと下を向くと、口を押さえているにも関わらず、目だけ見ても分かるほどに意地悪そうな笑みを浮かべた少女がそこにいた。 易々とサトシの腕をすり抜けて、屈んだ彼の耳元に、内緒話をするように手を添えて囁く。
2015-11-20 00:41:44「さっきムサシに、セレナのこと好きなの?って言われたとき、なんて答えようとした?」 ふいを突かれたサトシは、今度こそ耳まで真っ赤にさせてから、ばっとユリーカから離れ、急に早足で先を歩き始めた。 小さな声で、 「それは…ひみつだ!」 という捨て台詞を残して。
2015-11-20 00:42:43「あれ、サトシどうしたの?」 サトシの背中が急速に遠ざかっていくことに気づいたセレナが、駆け足で追いついてくる。 「ほら、お兄ちゃんもはやくはやく!」 「えぇ!?ま、待って下さいよ~!!!」 いつもと変わらない光景。
2015-11-20 00:43:59でも、いつの間にか変わっていたちょっとした変化に気づいたのは、まだユリーカだけ。 それをおすそ分けしようと、ユリーカはやっと隣に来た兄の手を握って、そっと呟いた。 「…お兄ちゃん、サトシね、ちょっとだけ鈍感じゃなくなったみたい。」 -END-
2015-11-20 00:45:05以下、執筆中の作者たち。
というわけで、書き溜めてたので一気に失礼しました! お次は千晶さん!@cK_lightweight お望みの展開になったでしょうか?笑 どうぞよろしくお願いしまーす!
2015-11-13 21:59:271人目、千草さん(@t3uw)の分を更新しました。「サトセレリレー小説 第2弾!」 togetter.com/li/899659
2015-11-13 22:18:18@t3uw ほよっ!?こ、ここで終わりましたか!思ってたのと違う展開になったらスミマセンね!?これ、サトシがシャンプー使ったと解釈しましたよ!?!?
2015-11-13 22:19:43@cK_lightweight お風呂から出れないからユリーカが代わりに借りに来たでも、ユリーカが置きっぱなしなのそのまま~でも千晶さんのお好きなようにしてもらおうと思ってwww
2015-11-13 22:20:46あの、私打ちながら考えるタイプなので、変なことになったらすすすすみません…(先に言っておく) とりあえず書き始めてみます!
2015-11-13 22:21:36