誰そ彼の町で

犬猫大回転千駄ヶ谷支部 @skk_Albizia

『舞花ちゃん、娘を見なかったか？異形に連れ去られてしまったんだ』「おじさんたちに会うまで誰にも会ってないよ。学校で竜に会っただけ」少女の肩にかけていた男の手が力なく落ちた。『そうか…』肩を落として帰っていく男が夕日の中に消えるまで、少女はその背を見つめていた。 #誰そ彼の町で

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四日目 ×　舞花 魂9　力0　探索0 死亡1回 #誰そ彼の町で

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[町]役場の横開きの鉄柵門が開いている。君が入ろうとすると、住人たちが門を一気に閉めにかかった。《所持異形2つ以下なら許される【魂+1】、異形3つ以上で圧死【魂-2/異形『石肌(火耐性、力+1)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

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「ごめんくださぁい！」『かわいいお客さんだね。役場に何かご用かい？』少女の声を聞いて守衛の老人が顔を出した。「外に出る道が分からないの。お役所なら教えてくれる？」『さあねぇ。まあ役場なら地図くらいあるだろうよ。お通り』 #誰そ彼の町で

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一礼して、軽やかな足取りで老人の脇を通り抜ける少女。その背を見送りながら、門の傍の男が小声で老人に問うた。『良いのか？あれは余所者だぞ』『未だ何の穢れも取り込んではおらんし構わんさ』『爺さんがそう言うならなぁ』 #誰そ彼の町で

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五日目 ×　舞花 魂10　力0　探索0 死亡1回 #誰そ彼の町で

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??「名前公開っす！三歩進んで二歩下がる感じっすね！さすがっす！や、誰だか知らねっすけど！えっ？僕の名前っすか？これ以上ガリを使い回しパセリにしたくないってお上が言ってるんで公開はしないっすよ！はいはい、次回予告っすね…次回、生きてるのか死んでるのか　サービスサービスっす！」

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お上「次回予告させてる時点でお前も十分使い回しパセリだよ」

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??：もしかしたら今後町で舞花は兄弟に会うかもしれない。もう会ってるかもしれない。野口一人でおつりが来るわりには頼りになるぞ！

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[町]君を襲った怪物は、易々と隙を見せる。だがそれは罠だった。「こんなトコに口があるなんて、思わねぇよなァ？」《力4以上で勝利【魂+1】、3以下で死亡【魂-1/異形『複口(力+2、探索+1)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

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曲がり角の先、不意に鉢合わせたのは大きな異形。方向転換して走るも、数分も経たないうちに行き止まりになった。しかし、耳を澄ましても足音は聞こえてこない。「逃げ切れた…のかな？」歩きだそうとした瞬間に、背後から囁き声が。「いきなり逃げんなよォ！ちょっと傷ついたぜ？」 #誰そ彼の町で

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振り返れば先程の異形が真後ろに立っていた。「ガキ食うほど落ちぶれてねぇよ。とっとと消えな」身を竦ませる少女の頭に腕のような部位が軽く乗せられた。撫でているつもりなのだろう。「ありがとう？」「…なんてなァ」腕のような部位ががばりと裂けると、少女の頭を呑み込んだ。 #誰そ彼の町で

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六日目 ×　舞花 魂9　力2　探索1 【複口】 死亡2回 #誰そ彼の町で

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??「あちゃー…死んだっすね！まずは初めての異形おめでとっす！…わかってるっすよ。次回予告っすよね！次回：エンゲル係数が急上昇っす！珍しく尺に収まったっすね！」

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[ハンドアウト]気が付くと、君は川沿いの道をぼうっと歩いている。いつから歩いていたのだろう。足がくたくただ。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

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[町]「しんでくれ、我々の安心のために」周りを囲んだ住人たちが、縄を君へ差し出す。《抵抗して住人を戮す【魂-2】or大人しく従って吊死【魂-3/異形『虫羽(探索+3、力-1、水や火の判定で消失)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

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小石につまづいて少女は我に返った。相当の距離を歩き続けていたらしく足はくたくただ。「あれ？ここどこ？」痒みを感じて右腕を見ると大きな口がついている。「あの人がくれたのかな…？それとも」夢の中のように、体を変化させる術を知っていたならばあるいは可能かもしれない #誰そ彼の町で

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突然袖を引かれた少女が振り向くと、不安げな面持ちの人々が立っていた。代表者だろうか。縄を持った男の視線は少女の右腕に注がれている。『頼む、人としての死を選べるうちに死んでくれ。君に罪はないが町を守るためには…』「いいよ」差し出された縄に首を通した。 #誰そ彼の町で

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七日目 ×　舞花 魂6　力1　探索4 【複口】　【虫羽】 死亡3回 #誰そ彼の町で

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[ハンドアウト]気が付くと、君は踏み切りの中央にいる。遮断機は下りているが、電車が来る気配はない。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

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[町]自警団は君を池に浸け引きずり出す。「水死しない奴もいるからな」倉庫では巨大な冷凍庫が君を待つ。《所持異形5つで凍死【魂-2/異形『凍息(力+3、探索-2)』入手】、異形4つ以下は見逃される【魂+1】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

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「…生きてる？また？」三度繰り返せば流石に気が付くらしい。しかし、首に触れても縄の痕のようなものはない。『あなた…なぜ生きているの！？』遮断機の向こう側で女が叫んでいる。『確かにあの時吊ったはずなのに！どうして…！化け物！誰か！』 #誰そ彼の町で

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『まあ落ち着きたまえよ。彼女もすぐに取って食おうというわけではなさそうだ。』割って入った男が女を宥めるが、女の敵意は消えない。『嘘よ！油断させて不意を突くつもりなんだわ！』『あまり刺激しない方がいい。始めはそのつもりが無くとも気分を害せばどうなるかわからないぞ』 #誰そ彼の町で

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「あの…あたし、人食べたりしないです…」『黙れ！どうせ異形を隠してるんでしょう！』女の投げた石は少女の額に当たった。角で切れたのだろうか。血が流れるが、瞬く間に傷は埋まっていく。『いやぁあああ！ねぇ！見たでしょう！傷が！化け物よ!殺しましょう！今すぐに！』 #誰そ彼の町で

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半ば錯乱した様子で石を投げようとする女の手を男が止めた。『刺激するなと言っているだろう。それに、今はまだ異形に成り切っていない。殺してもまた再生するさ』そういうことだから、早く去れ。男に目で促されるままに少女は踵を返し駆け出した。 #誰そ彼の町で