全体主義と橋下徹の大衆扇動

「根拠のない天才扱いは、立派なミスリードです」
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ものぽーる @monopole0001

大衆人による能力隠蔽の方法。これは、ほとんどワンパターン。それは、自身の依拠する思想を、世論の風潮、もしくは、自分の信じる外的な思想モデルに求める点。そして、「政治宣伝の7つの法則」と似たような方法を使い始め、その正当性を吹聴し始める。

2015-11-23 20:42:37
ものぽーる @monopole0001

「政治宣伝の7つの法則」とは、ネーム・コーリング、普遍化、転換、証言利用、平凡化、カードスタッキング、バンドワゴンのことで、本来は、マスコミやプロパガンダを批判する際のキーワードになる。しかしこれは別に、マスコミや大衆扇動家だけが使っているわけではない。

2015-11-23 20:44:56
ものぽーる @monopole0001

平凡化による同情要求、ネーム・コーリングによるレッテル貼り。これらは、日常会話の中にすら散見される。専門性が高まれば、その隠蔽手法は「外的な権威」に依存するようになる。

2015-11-23 20:46:29
ものぽーる @monopole0001

大衆人の能力隠蔽は、外的な思想モデル、世論的風潮を根拠としてなされる。要するに、自分で思想を作り上げるのではなく、今の自分に都合の良いものを、外部から拝借する(図の水色部分)。こうして、Might博士の知性図が復元される。 pic.twitter.com/Lifr2vojuh

2015-11-23 20:49:27
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ものぽーる @monopole0001

大衆人が最も嘘をついている対象。実のところそれは、自分自身というわけです「自らの実態を偽装し続ける」というライフスタイルの選択。ここに「大衆人への堕落」という間違いの根源がある。ここからやり直さなければならない。

2015-11-23 20:51:10
ものぽーる @monopole0001

今、問題だと思うのは、専門性の高い能力の劣化というより、高校までに学ぶはずの「基礎知識」の欠如だと思う。国家主権の重要性を熱弁する人が、ウェストファリア条約を知らなかったり、自由市場経済を語る人が、所得や国内総生産、通貨発行権の意味が分かってないという恐るべき現実がある。

2015-11-23 20:53:30
ものぽーる @monopole0001

「政府財政を、家計簿で考えると・・・」などという「意味不明な解説」が存在してしまうのも、こういった基礎知識の欠如が原因だと思う。国民経済と家計簿は全く別物であるし、ミクロ的な合理性の追求が、マクロ経済において「合成の誤謬」となって現れることも、すでに様々な研究で実証されている。

2015-11-23 20:56:54
ものぽーる @monopole0001

基礎知識がなければ、知識人による「警告」も正しく読み取れない。結果、彼らの理論を復唱するだけになってしまう。これは、形を変えた全体主義に他ならない。重要なのは、著者の思考プロセスを追体験することであり、それには、基礎知識と読解力の存在が前提となる。

2015-11-23 20:57:41
ものぽーる @monopole0001

基礎知識を得る上で、手っ取り早いのは、高校の政治経済、倫理、日本史、世界史の教科書を4冊、通読することだと思う。それが難しければ、中学の教科書に戻れば良い。今までいろんな人と話したけれど、これはほとんど、共通見解となっている。高校レベルまでの知識を舐めると、痛い目に遭う。

2015-11-23 21:06:00
ものぽーる @monopole0001

思想の英雄たち―保守の源流をたずねて(西部邁) amzn.to/1QZXvIY 基礎知識を身につける上でのもう一つの指針は、偉大な知性に率先して触れていくこと。そうすることで、その人の中に視野と基準ができる。これがあると、教科書の読み方も変わってくる。

2015-11-23 21:17:30
ものぽーる @monopole0001

【藤井聡】大切な事(政治)でのウソを許さない空気を「保守」する戦いを mitsuhashitakaaki.net/2015/11/24/fuj…

2015-11-24 20:09:21
ものぽーる @monopole0001

今回,数多くの大阪の人々が忘れてしまった,「社会と人間の存立のために最も重要なもの」とは一体何なのかと言えば――それを一言で言うならそれは, 「大切な事柄での『ウソ』は許さない」 という態度です。(藤井聡)

2015-11-24 20:10:37
ものぽーる @monopole0001

民主主義は、民衆の質に依存する。有権者である民衆が「大衆 (mass)」で占められると、自由主義を迫害する方向に動く。今の日本は、そういうことが起きている。自由民主主義(リベラル・デモクラシー)という言葉を再考する必要がある。

2015-11-25 23:56:54
ものぽーる @monopole0001

今の日本人は、それなりに自由に言論をしていると思う。実際、政府批判なんかも問題なくできる。そういう意味では、自由化の方は問題ない。しかし、包括性の方に関しては、ちょっと疑問が残る。昨今の投票率の低さは、それを実証しているように思う。参加できないのではなく、参加してないわけだけど。

2015-11-26 00:24:49
ものぽーる @monopole0001

しかし最近では、大衆社会化が大きく進行したせいか、全体主義が顕在化しつつある。結果、自由化の方面が大きく毀損しているように思う。そうなると、包括的抑圧体制 や 閉鎖的抑圧体制の側面も、見えてくるんではないかと思う。

2015-11-26 00:30:58
ものぽーる @monopole0001

三橋貴明『ローリングターゲット?』 ⇒ ameblo.jp/takaakimitsuha… 「永遠に達成途上」という言葉は、「絶対に責任を取らない」という言葉を、別の表現で言い変えたものに過ぎない。要するに、責任回避のレトリックなわけです。

2015-11-26 21:56:27
ものぽーる @monopole0001

「それは私の責任です」ということが言い切れてこそ、責任者たりうる。(松下幸之助)

2015-11-26 21:57:30
ものぽーる @monopole0001

上司やトップというのは、責任をとるのが仕事です。責任感のある上司が、上でどっしり構えているからこそ、部下も自由に動けるわけです。責任転換や責任回避が習慣化した上司ほど、役に立たないものはない。

2015-11-26 22:00:43
ものぽーる @monopole0001

責任と判断(アーレント) amzn.to/1T75uTk 思考停止をした「凡庸の悪」は、なぜここまで、無責任になれるのか。残虐な行為に携わる人は、特別な人ではない。悪魔のような狂人でもない。思考の欠如がそのまま、悪の実践に直結する。これを忘れるべきではない。

2015-11-26 22:18:04
ものぽーる @monopole0001

主体的な思考を止めた人は、遅かれ早かれ、大衆化が進んでいく。そして、凡庸の悪へと転落していき、社会全体に「悪意のない害悪」を振りまくことになる。主体的な思考の停止は、自身の言葉の劣化に、そのまま反映される。大事なのは、考える習慣を継続し続けること。

2015-11-26 22:51:20
ものぽーる @monopole0001

ブラック・デモクラシー 民主主義の罠 amzn.to/1lmmAS8 面白かった。ブラック・デモクラシーという言葉を使う必然性。これについて、個人的にはちょっと疑問を感じた。全体主義の危険性について警告。特に、高校生&20代などの若い層が肝に銘じる内容だと思う。

2015-11-28 19:17:05
ものぽーる @monopole0001

自分は正直なところ、ブラックとか、ホワイトという言葉が好きではない。安易な二元論、レッテル貼り、思考停止に傾きやすいからです。そもそも、境界線がよく分からないことが多い。企業評価の記事等で見かける場合でも、いつも問題だと思ってしまう。

2015-11-28 20:01:00
ものぽーる @monopole0001

企業がブラック化するのは、デフレ経済やグローバル化の必然であって、ブラック企業という「実体」があるわけではない。企業という組織形態、これの「特定の側面が強調された結果」というわけです。したがって、すべての企業はブラック化する可能性がある。

2015-11-28 20:03:58
ものぽーる @monopole0001

民主主義においても同様で、全体主義というのは、民主主義に最初から内包されているリスクの一つに過ぎない。「多数派による統治」は、民衆の知的レベルの劣化、大衆社会化の深刻化、エリートの質的劣化に対しては無防備です。

2015-11-28 20:04:16
ものぽーる @monopole0001

民主主義というのは、熟議と妥協のプロセスにその美しさがある。その本質、生み出される結果自体は、極めてグレーだと思います。そのグレーさを「納得」することにより解消する。健全な民主主義とは、泥臭くて、非常に面倒なものです。これはもちろん、企業経営でも同じこと。

2015-11-28 20:06:12
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