ひふみと学ぶ日本語と日本文学
- nihonbungaku45
- 791
- 0
- 0
- 0
@nihonbungaku45 彼女は、涙を流すほど喜びをあらわにした…とか? 彼女は、嬉し涙を流した。かな
2015-11-20 18:36:59答え 彼女は涙を流さんばかりに喜んでいた。 解説です!!日本語には感情や感覚表現が人称によって使い分けられる場合があります。例えば「私はうれしい」の主語を彼女にする場合「彼女は喜ぶ」の方が日本語として自然です。「腰が抜けるほど驚いた」や「いたいほど良くわかる」は話しての状態。
2015-11-20 18:42:34三人称にするならば「彼は腰を抜かさんばかりに驚いた」と「ばかり」を使い、「彼には痛いほど良くわかるのだ」のように「の」を付けて表現の客観化をします。順序が逆転しましたが、日本語の表現には、「ような」「ばかり」「ほど」などで表される程度強調の比喩表現が多いです。
2015-11-20 18:47:48ここで「ほど」を使う例をあげてみます。「涙が出るほどうれしい」「死ぬほど辛い」「兄の立ち上がったのを見た時には身ぶるいが出るほどおそろしくて 出典 佐藤春夫(猟奇たんのお気に入り)お絹とその兄弟」いずれも感情や感覚の形容詞に係っています。
2015-11-20 18:56:42自発的な感情・感覚を表す形容詞を終止形の形で言い切ると話し手の感情・感覚を表すことが分かります。さてさて、例にあげた「ほど」という言い回しが付いている文はどれも一人称です。「涙が出るほどうれしい」も一人称。なので「彼女は涙が出るほどうれしい」とは言わないのです。
2015-11-20 19:01:57解釈による例外もあります。「(私は)涙が出るほどうれしい」のように「涙が出る」「うれしい」が共に「私は」に関する事態である事例(同一主体形容型)と「(私が)しゃくにさわるほど(彼女は)美しい」のように「しゃくにさわる」と「美しい」で主語が異なる場合(他主体形容型)があります。
2015-11-20 19:08:02後者の解釈を使って「彼女は(こちらが見ていて)涙が出るほど喜んでいた」にするなら文として成立します。ただ、あんまりこう解釈する人はいないような気がします。 「ほど」と「ばかり」の違い 完
2015-11-20 19:11:22@Aoi_Tsukuyo 彼女は嬉し涙を流した大正解です!!ようは、「ほど」という文字一人称以外で使わなければ良いのです!!
2015-11-20 19:17:35@endlessreport さいこ@低血圧さん、惜しいです!!「出るほど」がおかしいと思ってくれた着眼点は大正解です!!ただ「ほど」というのは一人称で使う言葉なので「涙を流さんばかりに」のように動詞ともども変えるのが正解?というか自然な日本語かな~と思います!!
2015-11-20 19:24:51@gold_9_tail その通りなのです!!いずみ提督さんが書いているように、ただしくなくてものいいのです!! ただ、それを言われてしまうと全国にある国文科と日本語日本文学科、何より私が潰れてしまうのでそっとしておいてください!!
2015-11-20 19:28:19@endlessreport いえいえ!!最後あやふやですみません。「ほど」と「くらい」がほとんど意味変わらないのでどうかな?と思ったのですが、それをいったら「ほど」と「ばかり」も意味的には変わらないし…資料はないし…なので語感で判断しました!!間違ってたらごめんなさい!!
2015-11-20 19:52:54