Root Unit "Type Yellow" 最終決戦仕様 [#UGSF #しんぐん]
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しかしこれも現実的ではなかった。R.U.T.Y.は銀河連邦から惑星オリウスまでディメンション・ワープドライブで一気に跳躍してしまったため、オリウスから銀河連邦に続く超光速航路の発見と開拓が出来ていなかったからである。(理由は以前発表した超光速航路を参照のこと)
2015-12-10 01:05:17手詰まり感を感じつつR.U.T.Y.は別の方法を考えた。要は「Federation FEDCOM5/銀河連邦政府/銀河連邦議会の3つに承認が取れれば良い」だけなのだ。しかしこちらから送信帯域を増やしたり、宇宙に出て銀河連邦まで行くのは現実的ではない…。
2015-12-10 01:07:23しばらく考え込んだ後にR.U.T.Y.はひとつの答えに行き着いた。つまり、こちらから何かするのではなく、向こうから何かしてもらえば良いのだ、と。R.U.T.Y.のデータベースにはそれができる「あるモノ」が一つだけ該当していた。
2015-12-10 01:10:19R.U.T.Y.は早速、銀河連邦母星ガイアのFEDCOM5に「あるモノ」の照会を行った。その「あるモノ」は銀河連邦でも秘匿中の秘匿で、ルートモードではないR.U.T.Y.には「あるモノ」のデータはあっても、それが使用できる状態にあるかどうかすら知り得なかった。
2015-12-10 01:11:55司令と隊員たちとの戦いの中で掴んだ、Root Unitにはあるまじき逆転の発想。これは賭けでもあった。(前編終了。明日の後編に続く)
2015-12-10 01:14:07R.U.T.Y.は、共に戦った隊員の犠牲を考慮した結果「こちらから何かするのではなく、向こうから何かしてもらえば良いのだ」という結論へと至った。
2015-12-10 23:38:33ただしそれを出来る手段といえば、R.U.T.Y.のデータベースにあるのは一つだけ。R.U.T.Y.はその手段が使えるかどうかFEDCOM5に問い合わせた。これはある意味賭けにも近かった。
2015-12-10 23:39:12問い合わせから数日後、FEDCOM5から条件付き(後述)で回答が返ってきた。R.U.T.Y.の仮説は正しいことが証明された。賭けに勝利したのである。「あるモノ」は連邦政府の下命さえあれば、すぐさま稼働できるという回答であった。
2015-12-10 23:40:47「あるモノ」とはコードネーム「Miss U.G.」。銀河連邦母星、ガイアが何らかの機能不全を起こした際に政府機能を代替するため、内部にFEDCOM5のサブシステム、政府機能、議会機能を持つ全長15キロの巨大艦。
2015-12-10 23:44:25正式には、UGSF所属艦艇。艦籍U.G.S.F.-DSS-FCC-A000。艦番UGSF-0。連邦政府移転艦/総軍指揮艦「The Glorious of the United Galaxy」---別名「移動する銀河連邦」と呼ばれているものであった。
2015-12-10 23:45:44「Miss U.G.」内には、どこにいてもFEDCOM5、政府機能、議会機能の銀河連邦を連邦たらしめる3つの機能を稼働させるために、長大な展開距離を持つS.T.A.R.ライン発生器とS.T.A.R.ライン中継機能を持っている。
2015-12-10 23:48:20R.U.T.Y.は、これを可能な限り惑星オリウスに近い航路に配置してS.T.A.R.ラインと接続し、その後は「Miss U.G.」の持つ3機能によって承認条件は満たそうと考えたのであった。
2015-12-10 23:48:45さてここで時間少し巻き戻す。場所は変わって銀河連邦。R.U.T.Y.から問い合わせがあった時点で、銀河連邦側のFederation FEDCOM5、更に言うなら中央処理を担う「Root Unit」7連合議体(2810年時点では6連合議体)は、ある策を実行に移すことを考えていた。
2015-12-10 23:50:26惑星オリウスのR.U.T.Y.から定時で送られてくる生存信号には、バイオメトリー情報が含まれるが、度重なるナノバイト・マテリアルでの設計および物体生成での酷使、本来のR.U.T.Y.の使用目的と異なる対怪獣戦闘への参加によって、ボディの劣化と性能低下は著しいことが読み取れた。
2015-12-10 23:52:11特にR.U.T.Y.のボディ交換に関しては、Root Unitの中でも姉機”Root Unit Type Violet”(R.U.T.V. 通称”ヴィーク”)と、弟機”Root Unit Type Blue”(R.U.T.B. 通称”バイバルス”)からの要望が強かった。
2015-12-10 23:54:08そのタイミングでR.U.T.Y.からの「Miss U.G.」の派遣要請と、「ルートキー・モード」の承認要請が来たのである。「Root Unit」は、この要請を条件付きで認めた上で、Federation FEDCOM5の決定をR.U.T.Y.に返信をした。
2015-12-10 23:56:201. Federation FEDCOM5はRoot Unitの名においてR.U.T.Y.のルートキー・モード要請を承認する。ただし2.以下の条件の完全達成を付帯条項とし、成せない場合は1.の承認条項を無効とする。
2015-12-10 23:57:422. Root Unitの名において暫定オペレーション「オペレーション・マーチアンドデストロイ」の正式オペレーション認定を行うこと。R.U.T.Y.を含む3人のオペレーション・コマンダー(※トリプルコマンダー条項)の人選と任命はR.U.T.Y.の責任において成すものとする。
2015-12-11 00:01:543. Root Unitの名においてR.U.T.Y.の新ボディの転送と交換を条件とする。新ボディ転送は惑星オリウスの受信器原点0,0,0への照準転送を保証しない。新ボディ受領はオペレーション・コマンダーの責任において成すものとする。
2015-12-11 00:03:044. Root Unitの名において、新ボディ交換に必要なメモリーバックアップシステムの調達はオペレーション・コマンダーの責任において成すものとする。
2015-12-11 00:05:015. Root Unitの名においてR.U.T.B.用J兵器「JA-51-Cvα」の使用を条件とする。女性用へのカスタムはオペレーション・コマンダーの責任において成すものとする。
2015-12-11 00:06:19