Root Unit "Type Yellow" 最終決戦仕様 [#UGSF #しんぐん]
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6. Root Unitの名においてG.A.I.A.システムの稼働を条件とする。使用にあたり条件2.を、R.U.T.Y.の責任において成すものとする。
2015-12-11 00:07:25再びオリウス側に話は戻る。これを受けてR.U.T.Y.は急ぎオペレーション・コマンダーを任命した。一人目は当然R.U.T.Y.、そして残る二人はなんと、えのっぴーと天野キリアであった。しかしこれには理由があった。
2015-12-11 00:10:20新ボディ転送は受信器エリアのどこに送られるかわからない。当然怪獣も跋扈するエリアに到着する可能性のほうが高い。これは、敵勢力下にいても生存確率の高いえのっぴーにしかできない任務であったからである。
2015-12-11 00:11:42同日、R.U.T.Y.は上記2名のオペレーション・コマンダーをUGSFに上申、ここに暫定オペレーションであった「オペレーション・マーチアンドデストロイ」は正式オペレーションとして承認されるに至った。
2015-12-11 00:13:32UGSFによるオペレーション・マーチアンドデストロイの正式承認に伴い、Root UnitからUGSFに対し、「Miss U.G.」と惑星オリウスとのスターライン接続作戦の立案が依頼された。UGSFはこれを受けて統合作戦本部にて作戦を立案。作戦概要は以下のとおりとなった。
2015-12-11 00:16:26「Miss U.G.」は、セリオ=トライアッド/連邦軍事線を銀経179.5度ペルセウス腕4.1588分外縁まで超光速加速。加速状態のままセリオ=トライアッド/連邦軍事線を脱線し未踏破宙域に超光速進入のこと。
2015-12-11 00:17:55そのまま慣性で航行し、惑星オリウス最接近点となる銀経180度ペルセウス腕4.2387分外縁を通過。その際S.T.A.R.ラインを最大出力、最大帯域で稼働開始。
2015-12-11 00:18:47惑星オリウスの受信器と接続可能な8.6秒間で、ルートキー・モード承認、R.U.T.Y.新ボディ転送、G.A.I.A.システム承認、G.A.I.A.システム設計転送の4つの送受信を行う。転送終了後S.T.A.R.ラインをカット。DFD最大出力で未踏破宙域を突破。
2015-12-11 00:20:21直近のトライアッド=ラフト・タウ/ゼネラルリソース高速企業線に強行進入して帰還。という銀河連邦に1隻しかない「Miss U.G.」を損失覚悟で未踏破宙域に超光速突入させるという、前代未聞の作戦であった。
2015-12-11 00:22:10本作戦での「Miss U.G.」損失確率はFEDCOM5の計算では3割弱。決して大きな数字ではなかったが、連邦政府移転艦/総軍指揮艦の損失可能性を懸念する声も大きかったことから、隠蔽のために非公式作戦となった。
2015-12-11 00:24:45次に連邦政府と連邦議会の承認手続きの準備となった。ルートキー・モードの承認は、通常、連邦政府提案が行われた後、連邦議会が緊急招集されてリアルタイム提案と決議を行う、というのが本来のシーケンスである。
2015-12-11 00:28:27ただし、今回の場合、連邦政府提案は事前提案で対応できたため、作戦実行時に「Miss U.G.」に政府関係者は同乗する必要がなかった。
2015-12-11 00:30:51ただ連邦議会の方はそうはいかなかった。作戦時にリアルタイム決議が必要なため「Miss U.G.」への同乗が必須だったのである。
2015-12-11 00:32:52しかしオペレーション・ミス・キャノンボールの作戦概要では「Miss U.G.」と惑星オリウスを最大帯域で接続できる時間はたったの8.6秒間。この間に1000人を超える星系代議員を擁する連邦議会はリアルタイムで承認決議を通さねばならない。当たり前の話だが到底時間が足りなかった。
2015-12-11 00:34:17そこで、Root Unitは「委任決議権」を提案した。これは他の星系代議員が発行した委任状を持つ星系代議員が承認を代行できるシステムであった。極論すれば999人の承認委任状を持った1人の星系代議士が承認を行うことが可能であった。
2015-12-11 00:35:56要は、すべての星系代議員からの委任状を持つ1人の代議員だけを「Miss U.G.」に同乗させて、8.6秒で決議を出そうという目論見であった。
2015-12-11 00:37:10とはいえ超光速で未踏破宙域に突っこんで、損失確率3割という数字は星系代議員を震え上がらすには充分な内容である。当初は同乗する星系代議員は居ないと思われた。
2015-12-11 00:38:34しかしこれを覆した代議員が居た。太陽系選出代議員ブランドン・ハイニック(ハイニック家出身)であった。1,000人を超える連邦議会で、ブランドンただ一人だけが志願したのであった。
2015-12-11 00:40:38ブランドンは準災害級敵対勢力に悩まされ続けた太陽系選出代議員だけに、R.U.T.Y.のもたらした、惑星オリウスの物理学上ありえない巨体と運動力を持っている「怪獣」の情報から、将来的な準災害級敵対勢力になると予測し、可及的速やかに対応策を取るべきという考えを持っていたのである。
2015-12-11 00:43:04作戦は様々な障害を乗り越えてきた甲斐もあり順調に進んだ。「Miss U.G.」は未踏破宙域を超光速で駆け抜け、ブランドンは2秒ジャストでルートキー・モード承認し、R.U.T.Y.新ボディ転送、G.A.I.A.システム承認、G.A.I.A.システム設計図転送は成された。
2015-12-11 00:46:49コマンダーえのっぴーは怪獣のうろつく中、転送されてきたR.U.T.Y.新ボディを探し出して受領し、コマンダー天野キリアはメモリーバックアップシステムを稼働させて、R.U.T.Y.の新ボディーを稼働開始させることに成功した。
2015-12-11 00:47:33