【テドイア】管理都市の守護女神

大崎巧実（裏） @mboxtw2

テッドさんとはつきあいが長いから、傾向はわかる。どんな女の子がタイプなのかも知ってる。けどイアの事はわからなかった。 救出したばかりのイアは無反応で、『生物兵器』である彼女には感情がないんじゃないかとさえ思ったから。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

告げた言葉は自分の名前である『イア』と言う言葉と、「はい」と受け入れる言葉だけ。 政府にとってはイアが感情を持たない方が便利だったから。 自分達が決めた男に彼女は愛を捧げなければいけないので、『意思』があっては困るのです。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

だからテッドさんも反応の薄いイアが笑ってくれた。その時が好きになるきっかけ。 そしてイアは何もなかった自分に『心』をくれた人。それが彼女の恋の始まり。 テッドさんをずっと見てたのも、その表情を見ていたんですね。テッドさんが良く笑ってくれたから、イアも笑えるようになった。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

テッドさんはずっと何も言わずにイアに寄り添ってた。何の反応を返さなくても、何度でも語りかけたし、微笑んでみせた。 それをずっと見ていたからイアもテッドさんには反応を返すようになったんです。テッドさんにだけは返事をする。そして『王』と決めた後はそのスピードがあがる。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

テッドさんを『王』と認めたイアはその心すべてをテッドさんに明け渡す。自分の心も体もテッドさんにリンクして丸ごと同化してしまうような感じ。 だから『感情』が育つスピードも上がったわけです。良く笑うし良く喋るようになった。 けれどテッドさん限定なのはまだ変わらず。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

リンク後は他の人に話しかけられても返事を返したり会話する程度には育ったイアたんだったけれど、以前以上にテッドさんの傍から離れる事を嫌がるようにもなるのです。 もうべったり。 そしてテッドさんはしばらく気付かなかった事実が一つあった。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

『王』と認め、リンクしたあとのイアたんにはテッドさんの思考から何からがダダ漏れ。 テッドさんを丸ごと自分の中に入れてしまったイアたんはなんとなくテッドさんが考えてる事、何をしたいのかってのがわかるようになる。 勿論、下心もダダ漏れ（笑）イアが何とも思ってないだけで。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

イア自身が『そう』作られてる所為で、自分の中に色々入り込んできてもイアたんはそれをあっさり受け入れてしまうし、それが異常だともなんとも思わない。 だからテッドさんもしばらく気付かなかった。 それを知った時は物凄い頭を抱えて唸ってしまったけど（笑）

大崎巧実（裏） @mboxtw2

何か探してる時はイアも一緒に探してくれる。取りに行きたい時は持ってきてくれる。 それが自分の思考が流れ込んでるからってのに気付いてからはなるべく考えないようにし始めるんですね。 イアにキスがしたいなって思ったらイアたんからしちゃうから（笑）したいけど違うから！みたいな

大崎巧実（裏） @mboxtw2

イアたん自身が疑問に思わない所為で、イアの肌が見たいとテッドさんが思えば、イアたんが脱ぎ始めてしまう、そんな状態。 イアたんは『王』に従うように作られたから。『王』の伴侶となる為にもそーゆー事を想定もされてる。 イアたんは『王』の子を産まなきゃいけないから。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

でもテッドさん的にはやっぱりそれは嫌なのです。『都市』が求めたのはそういうもので、テッドさん達はそれが嫌だった。『自由意思』を否定されたくなかった。 だからイアが望んで差し出してくれるならいいけれど、テッドさんの欲を受け止める為だけなのは嫌なのです。イアが好きだから。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

でもイアにはまだその辺はわからない。自分は『王』の嫁となり、『王』に抱かれて子を産み落とす為の道具。そんな認識だから。 テッドさんの事は好き。けれど『義務』としてすり込まれたそれと、『恋』を同等に考える事が出来なかった。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

色々な事がわからないイアたんの心が育っていくのをテッドさんはゆっくり待っていてくれるんだけど。 イアたんがちゃんと理解して、『イア』が望んでくれたならって。 だからこの話の二人は結構最後の方まで清い仲だったりする（笑） ……何度か手を出しかけてるのはお約束ｗｗ

大崎巧実（裏） @mboxtw2

いつもと逆転してる二人を妄想するのも楽しいよね。……あんまりいつもと変わってない気もするけどね。 お昼寝してるテッドさんの傍で、ずーっとテッドさんの寝顔見てて。なんだか良くわからない気持ちに首傾げるイアたんとかな、可愛かったんだ。