【横山光輝「三国志」講座79「血判状」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようと言うコーナー。第79話「血判状」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座79「血判状」01】 第79話です。献帝より曹操の排斥を命じられた董承が、クーデターのための仲間を集めるというのが今回の骨子。その第一番目の仲間としてやってきたのが、王子服です。董承の親友です。

2015-12-15 12:52:28
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」02】 董承を尋ねたのに、書院に引きこもっていると聞いて、王子服はひとり書院へ行きます。扉を開けると、董承は机に伏して寝ておりました。王子服が見ると、朕とかかれた手紙。これはわざと見せていた模様です。若干演技ぎみに董承が起き上がります。

2015-12-15 12:54:22
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」03】 慎重に仲間を集めたい董承と、董承の真意を図りかねる王子服の腹のさぐり合いが始まります。素直に仲間になってね♪と言ってもし仲間に出来なかったら、曹操に告げ口されて董承だけでなく董承に命令した献帝の身も危うくなります。

2015-12-15 12:56:33
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」04】 そのため、まどろっこしいやり取りがこのあと延々と続きますが、基本的には、曹操のやり口に腹を立てた忠臣が、董承のもとを訪れ、董承の試験にパスしたものが血判状にサインするという流れになります。

2015-12-15 12:58:05
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」05】 最初に仲間になったのが、董承の親友である王子服。そして、董承が目をつけていた种輯(ちゅうしゅう)と呉碩(ごせき)、が加わります。この二人は、先の狩りの際での曹操の振る舞いに腹を立てていたようです。

2015-12-15 13:03:56
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」06】 そのうちに西涼の太守、馬騰が帰国の挨拶に董承の家を訪れました。当初、軍人を入れる予定ではなく、董承は体よく門前払いをしようとしましたが、馬騰も曹操の横暴に怒りを持っていることを知り仲間に加えます。こうして6人が血判状に名を連ねました。

2015-12-15 13:07:55
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」07】 西涼の馬騰がここで仲間に加わったということは後々の馬一族と曹操との因縁というか伏線になるわけですが、ともかく、董承の仲間は6人になりました。董承は少なくとも10名の仲間を欲していました。王子服は公卿百官 の名簿を持ってきます。

2015-12-15 15:34:18
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」08】 董承は名簿を見ながら、なかなか腹を割って話せる人物がいないと悩みます。基本的には曹操にしっぽをふってる奴ばかりですから。しかし、董承は一つの名前を見つけます。すなわち、豫州の劉備玄徳の名です。

2015-12-15 15:35:58
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」09】 劉備玄徳といえば、曹操と仲良しのはず、という王子服の言葉に対し、それは上辺だけだという董承。例の狩りの日に、玄徳の舎弟である関羽が曹操を斬らんと刀に手をかけたのと董承は見ていたのです。董承思うに、玄徳も機を計っているかもしれぬと。

2015-12-15 15:37:57
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」10】 もし玄徳が董承らの仲間になれば、大変な力となります。董承は時機を見て当たることにしました。 そんなわけで、ある夜、董承が玄徳を訪ねます。ただ事ではないと見た玄徳は董承を迎えます。

2015-12-15 15:39:34
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」11】 董承は、狩りの一件を玄徳に問いただします。玄徳は、董承が曹操の代わりに調べに来たのかと考えます。しかし、話をしていくうちにどうやら真意は別な所にあると気づきます。関羽同様、玄徳も曹操に対し怒りの気持ちをもっているのではないかと。

2015-12-15 15:41:44
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」12】 董承は玄徳に献帝からの密勅を見せます。血でしたためられた文に献帝の苦しみを見た玄徳。帝に力を貸して欲しいという董承の言葉に、自分は帝の臣、帝に尽くすのは当たり前ではないかと、自らも董承らの血判状に名を連ねることに。

2015-12-15 15:43:43
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」13】 それを聞いていた関羽と張飛はお互い肩を抱き合ってくくく…と泣いていました。笑っていたわけではない。声を押し殺して泣いていたのです。主従の心の絆の強さを見た董承は、正直に羨ましいと思いました。血判状に名を連ねた人々もこうあって欲しいと。

2015-12-15 15:46:11
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」14】 玄徳を仲間にすることに成功した董承は帰ります。玄徳は、ことはあせってはなりませぬぞ、と慎重に行動するように言います。玄徳の館を退出した董承は、あなただけが頼りと深く頭を垂れるのでした。

2015-12-15 15:47:45
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【横山光輝「三国志」講座79「血判状」15】 あの時いきどおりを感じたのは俺だけではなかった、と関羽は胸に感動を覚えつつ、董承を見送ります。 こうして反曹操のクーデターの機運が水面下で広がりつつありますが、実際にコトが起こるのはもう少し先のお話になります。 今回はここまで。

2015-12-15 15:54:56