茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1680回【日本人が英語なんてしゃべれないよ！】連続ツイート

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート１６８０回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、感想です。

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昨日公開したコメディ動画「 I cannot speak English 　日本人が英語なんてしゃべれないよ！」　youtube.com/watch?v=VvL2II…　は、走っている時に思いついて、脚本とかなくて即興でワンテイクで撮ったものに自分で英語と日本語の字幕をつけた。

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言いたかったことは、日本人が英語を喋れない、と思っているのは、知識やスキルの問題よりも思い込みが強い、ということだ。国際比較においてもそうで、それについてはいろいろおもしろい経験がある。

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インドに学会で行った時のこと。質疑応答の時間になって、聴衆のインド人がいろいろ質問するのだが、なまりすぎていて、英語ネイティブの講演者が聞き取れない。何度も、「えっ？」と聞き返している。ところが、質問をする人は、まったく気にしない。

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日本人だったら、自分の英語がなまっているんじゃないかとか、文法がへんなんじゃないかとか、いろいろ気にするところなのに、インド人の質問者は、英語ネイティブが聞き取れないのはお前が悪いからだ、くらいの勢いで、平気でしゃべり続けた。

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「国際会議を成功させる秘訣は、インド人を黙らせて、日本人に喋らせることだ」というジョークがある。自分の英語のクオリティをまったく気にしないで喋り続けるインド人の度胸というか根拠のない自信を、少し見習った方がいいんじゃないかと思う。

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一方、オーストラリアの大学に行った時のこと。キャンパスから出る船に乗ったら、中国からの留学生といっしょになった。何勉強しているの、将来何したいのとか聞いたが、英語がなまりすぎていて、文法もめちゃくちゃで、異様にわかりにくい（笑）。

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それで、「こっちに来てから何年になるの？」と聞いたら、５年とかいうんで、驚いた。５年経って、このなまりは凄い（笑）。しかし、その中国人の留学生はまったく気にしていない様子で、自信を持って妙な英語をしゃべっていた。凄いと思った。

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あまり気にしないで、とにかく英語しゃべろうよ、ということを思って、「 I cannot speak English 　日本人が英語なんてしゃべれないよ！」　youtube.com/watch?v=VvL2II… はつくりました。見ていただいたら幸いです。そのうちまたつくります。

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結論として、日本人が英語をしゃべれないのは、しゃべれないというよりも、しゃべれないと思い込んでいるのだと思う。少々のなまりや、文法ミスをお互いに指摘しあう文化風土も影響している。完全主義というか、シャイというか、そのような性格を乗り越えないといけない。

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以上、連続ツイート１６８０回「日本人が英語なんてしゃべれないよ！」をテーマに、９つのツイートをお届けしました。