生き物系イベントは生物・自然の保全や啓蒙に役立つのか?
- yoshidamasaaki
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@polyspilota 情報ありがとうございます。私は門外漢なので印象なのですが、昆虫採集が保護に繋がるという理念は理解できるものの、現実には保護とは思想的に相容れない収集家になる方が多数派という事はないでしょうか。それなら保護団体の懸念も理解できるのですが…。
2015-12-16 20:02:05@yumegondou 基本的に昆虫採集・飼育という趣味は生物の多様性が豊かな自然環境なくして成り立たない趣味です。その認識は多くの収集家のほうがより強く認識していると思います。あくまで私の周囲・知人・マナーのない採集への収集家の怒り並びに出版物からの印象ですが。
2015-12-16 20:07:47@yumegondou ただ飼育のみを楽しむようなタイプの愛好家、大量の生き物をさばく業者(主に比較的万人受けする生物を扱う)にはこの認識の欠如が見られるのは事実ですね。 収集家および愛好家の保護への認識は採集という楽しみへの依存に比例していると思います。
2015-12-16 20:10:46@yumegondou ただ一方で、保護団体と利害が正面からぶつかるのも採集を嗜む収集家です。 この辺の刷り合わせができれば自然保護への動きが活発になるのではと思うのですが、いかんせん両者の思想・目的が徹底して対立しているのが現状だと思います。
2015-12-16 20:12:21「生き物イベントが開かれても生き物の保護とかが盛り上がったりしない。チョコエッグブームのときからそうだった」っていうツイートを見かけて、俺も気になってたところではあるんだけど改めて言われると何か違うような気がした
2015-12-16 22:01:31考えてみると保護とか保全っていうのは生き物を取り巻くいろんなことのあくまで一部であって、例えば仮にカレーのブームが来たとして鶏肉の売り上げがそれで伸びたりしないようなことに過ぎないのかもしれない
2015-12-16 22:03:09いきもにあで講演したバッタ博士はバッタの保護ではなく防除を研究している。ペット動物や古生物について表現する人もいる。保護が盛り上がるようなイベントであってしかるべきだと思う人は、是非出展してイベントの多様性に加わってほしい。俺のなしえないことをなしてほしい
2015-12-16 22:05:29@yumegondou 語る、というのが大切な手段なのかもしれませんね。日本では「親が解説員と熱心に話し込んで」という状況になりにくそうですが。
2015-12-17 00:04:28@kinoboriyagi そう思います。そしてその辺は日本が最も苦手とする分野だなあと。以前高名な鯨類研究者が「社会が生き物に目を向けるようにするためには、子供より母親の教育が大事」と言っていたのを思いだします。
2015-12-17 00:21:18@yumegondou 文化的にも極めて未成熟ですし、風土としても難しい気がします。日本人の気質にあったうまいアプローチ方法が見つかるとよいですね。
2015-12-17 00:29:56生き物イベントを通じての保護に対する意識の向上については期待していない。私自身そう意識が高いわけでもないし、啓蒙活動とゆーやつが好みでないのもある。保護はともかく、自分の愛する生き物の魅力を大いに語り、聞く人を魅了してほしい。
2015-12-17 23:55:31興味と愛着をもってもらうこと、それがスタートであり、すべてでもある。私にとっては生物多様性の保全というのは多分に情緒的なものだ。一つの川が失われ、その生態系が壊滅したところで、人間には何の痛痒をもたらさない可能性の方が高い。キタシロサイが滅んだところで問題はない。
2015-12-18 00:01:34野山にいるのが、ザリガニやアカミミガメやセイヨウミツバチや、自分が知っている生き物だけになってしまったら きっと悲しい。図鑑で見ただけの昆虫を実際に捕まえて興奮したり、古書に乗っている魚を発見して感動するという体験を、後の世代の誰かに残しておきたい。
2015-12-18 00:04:50語るべきは、環境保護の正しさではなく、これだけこの生き物を愛しているから、いつまでも存在し続けられる環境を残したい、という情熱なのだと思う。我々素人には、情緒的な物語が必要だ。生き物イベントは興味と愛着を広げる場にはなりうるが、それ以上は……なにがあればそれ以上になるんだろうね。
2015-12-18 00:14:20我が身を省みるに、漠然とした「環境保護って大切なんだなあ やぎを」という感想はあるが、熱烈な活動には結びつきそうにない。自然に対する責任感が薄い。なまじ自然をねじ伏せたりせずに共存するという歴史を築いてきたばかりに、振り返ればいつでもそこにあるもの、程度の認識なんじゃないかな。
2015-12-18 00:22:06土建屋が生き物に愛着を持てば開発で絶滅する生き物はきっと減る 正しさを主張するより強固で自然な生物保護かと思う twitter.com/kinoboriyagi/s…
2015-12-18 00:22:37@implaceable2011 生き物を愛しすぎて愛誤に走っちゃうと、人の耳に届かないばかりか拒否反応を誘発させることになりかねないんだよねー。
2015-12-18 00:25:17なんだろう僕らはもっと「生き物好き」なり「科学好き」なりの多様性を認識していく段階なのかもしれないと思うことはある。 例えば学問的な興味のある人たちと保護活動に熱心な人たち、そしてグッズが欲しい人たちは、ベン図的に被ることはあっても全部がイコールってことはない。
2015-12-18 06:57:35いきもにあや博物ふぇすといったイベントがいずれもここまで成功裏に終わっていることは、イベントとしての新たなジャンルの開拓だったし、喜ばしいと素直に思う。でもそれが万能薬という訳ではなさそうだということは、頭の片隅に置いておかないといけない。
2015-12-18 07:05:25大きな目標を掲げることは大事だけど、効能を過大に見積もることとは違う。 生き物グッズイベントは、生き物グッズが欲しい(または欲しいと思うようになる)人には訴えかけるけど、それは例えば生物学なり保護活動への啓蒙にはならない。
2015-12-18 07:18:25もう少し言うと、これは物販だけじゃなくワークショップもそうだが、それで「間口が拡がる」も実際にはちょっと怪しい。参加している人たちはそもそも関心のある人たちが殆どであって、そのイベントで新しい人が獲得されるというより元から関心のある人の興味が再生産されているに過ぎないとも言える。
2015-12-18 07:24:23新しい間口を開くことを本当に目的にするなら、むしろ生き物系物販なり生き物系ワークショップなりではなく、全くそれらと縁がないところ(徹底するなら学術イベントですらなく、例えば地元のお祭りみたいなものとかターゲットの違うもの)に出ていって、その良さを主張することだと思う。
2015-12-18 07:31:35生き物好きの人たちの中での話に戻ると、生き物系物販イベントは必ずしも「生き物好きの祭典」ではないんだよね。 白状すると、僕自身、実は過去参加した物販イベントで欲しいと思うものは殆どなかった。つきあいのある院生にもそういう人はいる。これはイベントの欠陥ではなく、ベン図のズレだと思う
2015-12-18 07:58:37