梅津庸一「ラムからマトン」トークイベント 「梅津庸一がホドラーを考えるわけ」新藤淳(国立西洋美術館研究員)×梅津庸一[実況]
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梅津「坂本さんとの正しい絵画の作り方、この時にパープルームをすることは決まってて、その基本式から派生しており、だから対になってる。またこのラムからマトンも対になってる
2015-12-20 15:28:16梅津「空白の5年間があって、その間に準備していた。 ラムからマトン、2005年のデビューから10年経ったいまどう回収するか、それがホドラーであり、銀色の僕で作った私小説的インスタレーション言語を進展せずやらなくなり回収してなく、パープルームで他者と分かち合いつつ、
2015-12-20 15:29:41新藤「昨年のトークでも構想画の話があり、また敗戦記念晩餐会でも黒瀬さんと構想画話があった。構想画は日本独自の概念かもしれないが、スイス的概念があればホドラーかな。
2015-12-20 15:31:28新藤「生き直し問題であればコランは日本の私として梅津、コランは外国だが自分に流れる受験教育の問題のち肉と生る起源で父でありグランドファーザー 彼を生き直すのはオブセッションとして分かる 10年経って黒田という本丸へ攻め込んだ。 しかしホドラーは自分の記憶ではない。
2015-12-20 15:31:40新藤「ホドラー展があったのは必然でなくたまたま。 ホドラーの真理、これが智感情とポーズが似ていると言われる。 ホドラーと黒田、直接の影響関係は語りにくいが、同じ影響を受けた画家にシャバンヌがいてクロスしている。似たことをたまたまやっていた
2015-12-20 15:32:36新藤「梅津から黒田はわかるが、ホドラーだとジャンプというか梅津が変わることになる。純粋に他者の記憶を扱うことになる 梅津「今回の作品は悩んだ。パリ万博にたまたま一緒だっただけ。構想画といっても無理がある。 受験絵画が構想なき構想画でそこから黒田を再生させるのはわかる、しかし、
2015-12-20 15:33:44梅津「ホドラーは関係なさすぎる。でもパープルームをして自分の日常が麻痺してしまい、自分を問わなくなった。 新藤「日常そのものが作品化、もっと閉じたものを美術史を重ねて作品出力してて、
2015-12-20 15:34:26梅津「前は自意識を大事にする人だったけど、今は、垂れ流しというか、、、ホドラーやる時に受験絵画を導入してはシミュレーショニズムで、だから新しく朦朧体を導入し画材も墨をしようした
2015-12-20 15:36:29新藤「へんな絵で、浮いてるようで、図像なだけでなく様式もサンプリングする、でもそれを引き受け生き直す、そんな奇妙な自意識。 それを違う形でやってる。
2015-12-20 15:38:23新藤「朦朧体は岡倉天心主導だが、外光派と対になるもの。 朦朧は揶揄だし、外光派・点描とは無縁でないが、ホドラーをやるに頼りない形で投げ出し、一種亡霊化する作用。
2015-12-20 15:39:11新藤「工芸化、そこでパフォーマンスする梅津が観やすかったが、今回は何を演じてるのか、一つの平面上にやはり梅津がいて、浮いてて、宗教的で、 梅津「描き方でフォーカスしないと、なんで、ここに梅津いるんだと頭おかしくなる、、、
2015-12-20 15:39:37新藤「ホドラーも宗教感あって、オイルトミー、あるバラバラな要素をコンポジション、類似する形態を同期させる、リズム、感情と身体が一体化し平面に束ね空間に拡張する、異なるものを平面にまとめる、オイルトミー概念はシュタイナー教育につながり、
2015-12-20 15:41:17新藤「シュタイナーはホドラーのことを知っていたが、オイルトミーを知っていなかったかも。もっと後から言い出す。 シュタイナー教育は機能してるのでオカルトだというと難しいが、で、梅津の問題にコミュニティの問題が繋がるといったが、
2015-12-20 15:42:21新藤「ホドラー、宗教無き時代の宗教。ホドラーは国民的画家で、梅津は装置として使用する、その小さなものが部屋。ホドラーはもっと巨大だが、梅津はパープルームを束ねる宗教装置として使用している。
2015-12-20 15:43:14梅津「奥にはパープルームのプロパガンダがあり、その真ん中に鎮座するのがこの作品で、日常と構想画の出来損ないでなく、今考える最高の室内がこれ、予備校はもっとボロいから、こういうふうに有りたい、と
2015-12-20 15:44:08新藤「研ぎ澄まし、これは何時から? 梅津「鳥取大、客が一人なのに登壇者が豪華でそのネタとして研ぎ澄ましイベントといってそしてそれを使った。 新藤「研ぎ澄まし、これは洗練、美術史ならマニエリスム=マンネリスム。梅津メソッドをマリエスティックに反復するなら違うだろう、
2015-12-20 15:45:58新藤「それは悪循環で、悪い場所と無縁。 梅津「研ぎ澄ましは悪い場所と椹木野衣に指定された。 新藤「研ぎ澄ましはもっと強度をもったものとして梅津はいってるはず、、、
2015-12-20 15:46:34梅津「マニエリスムを研ぎ澄ましでなく、そぎ落としというか、 新藤「研ぎ澄ましは誤解を与えかねない言葉だ。コランから黒田まで、日本の悪い場所に生息する成仏しきれない亡霊と梅津は戯れていると 梅津「それを気持ちよくやってると、
2015-12-20 15:47:45新藤「椹木ロジックで語るので悪い場所へ回収されるが、それをどう突破するか、だから花粉というワードを出す、と。ホドラーの使用もそうか。 この人も日本近代同様に限界をかかえてて、スイスベルンに生まれたが貧しい人で、10年後にはクレー?が生まれるとか、
2015-12-20 15:48:56新藤「ホドラーは模写の最中に画家に見初められデビューするという伝説あるが、貧しさの伝説から国民画家へ、スイスは多言語で複数州から構成されバラバラな要素でできる、ホドラーはドイツ語圏から移動するが、第一次大戦後に文化的に分裂する、ドイツ語圏とフランス語圏、イデオロギー対立もあり、
2015-12-20 15:50:31新藤「それを束ねる画家としてホドラー。そしてパラレリズム。それが国民画家となる。絵画の中で一つの経験として束ねる。 クレーに比べれば垢抜けない。土着的。 クレーは音楽一家でミュンヘンで学びエリート。表現主義からそうで最先端前衛ムーブメントに関わるが固執もせず移動も多い。
2015-12-20 15:52:00新藤「ホドラーは移動もしない。クレーでなくホドラーへ行くのは、黒田コランに注目する梅津はらホドラーに向くだろう。 梅津「巨匠だがいもっぽさがあるだから関与の余地がある。国民的画家だが日本の問題として介入する余地がある。
2015-12-20 15:53:03