「この一行目がスゴい」がスゴい(2011/1/18~21分)
顔見知りのあの子が誘拐されたと知った時、驚いたり悲しんだり哀れんだりする一方で、 わが子が狙われなくてよかったと胸をなでおろしたのは私だけではあるまい。「世界の終わり、あるいは始まり/歌野晶午」 #konoiti
2011-01-19 23:22:21「昨日、私は拳銃を拾った。あるいは盗んだのかもしれないが、私にはよく分からない。これ程美しく、手に持ちやすいものを、私は他に知らない。」銃/中村文則 #konoiti
2011-01-19 23:34:23「わたしはクマに属している」 と、その男は真顔で言った。(星野道夫『イニュニック[生命]』「満天の星、サケが森をつくる」) #konoiti
2011-01-19 23:34:55地下の二室を占める工房でパラケルススは、その神に、その定まらぬ神に、いずれの神に、弟子をお遣わしくださるようにと乞うた。(パラケルススの薔薇/J.L.ボルヘス) #konoiti ……懐かしい。
2011-01-20 00:01:22はじめまして。パンツです。「私のパンツがこんなにウザイわけがない」三十路乃生子 #konoiti タイトル判明再掲。オンノベはこれきりだ!
2011-01-20 00:03:51宇宙のひと隅、共に地球の植民星であるモケケとバラリバラは、露骨なモケケの侵略主義のため、今や一触即発の危機にあった。(筒井康隆『モケケ・バラリバラ戦記』) #konoiti
2011-01-20 00:10:13月が西の空にほの白くなりつつある時刻、長い旅の途上にあったその隊商は、まだ夜の残る森の奥で大虐殺のあとに行き当たった。(パラス・アテネ/山尾悠子) #konoiti ……懐かしいもの、もうひとつ。
2011-01-20 00:21:56「秋はぞぞろけ。ひともどき。にゃらにゃら草」(裏枕) #konoiti 懐かしすぎる。こればっかりは覚えてる。……でも作者名は覚えてなかったなー。
2011-01-20 00:33:57いつでも僕の目の前には、落ちてこない天井があって、その向こう側に広がっているはずの空を遮っている。(森博嗣/クレィドゥ・ザ・スカイ) #konoiti
2011-01-20 00:37:03「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底 が白くなった。」 #konoiti たぶん、おなじものをあげる人はすっごく多いと思うけどね。これ以上ってある?赤川次郎の「死者の学園祭」も印象的だけど。
2011-01-20 01:16:41向うの小沢に蛇が立って、八幡長者の、おと娘、よくも立ったり、巧んだり。…泉鏡花【草迷宮】 #konoiti
2011-01-20 01:29:30僕は三十七歳で、そのときボーイング747のシートに座っていた。(『ノルウェイの森』) #konoiti なぜか、ベタすぎるのか、挙がっていないようなので(見落としだったらすみません)。
2011-01-20 07:20:50きみは真鍮の溝の上に左足を置き、右肩で扉を横にすこし押してみるがうまく開かない。(ビュトール『心変わり』) #konoiti もう出かけなければ。
2011-01-20 07:51:29はらわたリアリズムにぜひとも加わってほしいと誘われた。もちろん応じた。加入の儀式はなし。なくてよかった。(ボラーニョ『野生の探偵たち』) #konoiti 手前味噌です。でも魅力的な書き出しだと思う。
2011-01-20 08:10:36