『科学と価値・権力・社会』と『利益相反』平川さんのツイートまとめ

Hideyuki Hirakawa @hirakawah

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2015-12-24 15:00:14

Hideyuki Hirakawa @hirakawah

まぁ、科学と価値・権力・社会のことを語るなら、これは必読よね。英語だけど。 Robert N. Proctor. Value-Free Science?: Purity and Power in Modern Knowledge bit.ly/1kicv83

Hideyuki Hirakawa @hirakawah

権力・政治・社会といったものに全くの「無関心」であるがゆえに、多かれ少なかれ不可避に存在する価値バイアスに対して「無自覚」「無頓着」「無反省」でいられる、というのはよくある話だろう。歴史的に政治的文脈の中で形成されてきた「価値自由」の理念は無関心ではなく反省性こそ基礎なのだが。

Hideyuki Hirakawa @hirakawah

科学者自身が自己認識として私利私欲を捨て真理のためにと考えていても、科学そのものが全体としてor研究領域として暗黙裡に前提とする価値というのはある。そしてそれは必ずしも科学が「汚れている」ことを意味しない。むしろその成立要素ですらある。

Hideyuki Hirakawa @hirakawah

価値の介在は科学にとって必ずしも「真実」の解明を歪める要因ではない。確かに価値や利害は科学の名のもとに虚偽をもたらすが、ある価値のもとで可能となる問いがあり、その答えがある。同時に問われない問い、明かされない真実もある。その価値が、相対的に科学コミュニティ外の価値とは縁遠くとも。

Hideyuki Hirakawa @hirakawah

科学（者）が（科学（者）であるが故に）社会の価値や権力と無縁であるならば利益相反規定の存在はどう考えればいいのだろうか。例えば米国科学アカデミーには委員会メンバー選定にあたって厳しい利益相反規則を課しているし、その前提には連邦諮問委員会法（FACA）があるが、これは蛇足なのか。

Hideyuki Hirakawa @hirakawah

米国科学アカデミーの利益相反規則に関するベージ。 bit.ly/1RIfiWs twitter.com/hirakawah/stat…

Hideyuki Hirakawa @hirakawah

15年程前、ヒアリングした米国科学アカデミー事務局の人は「バイアスのない中立な科学者など存在しない。私たちはそれを前提に委員会に様々な人を集め、全体としてバランスを取るように努めている」と述べていた。