③「何でもあり」とアナーキズムは違うのでは。(アナーキズムは語源的にも「否定」の論理であり、肯定する姿勢ではないのではないか) ④ 本当に求められる「何でもあり」とは、いかなる他者の読みをも受けとめ、歓待する、倫理と責任に貫かれた作者の態度そのものではないのか。(作者の始動因化)
2015-07-03 22:41:20⑤この問題は実は、阿木津松村対談における「人間」ともリンクするのではないか。言語の固有化と解釈の自由化によって提示されるのは、実は「言語」のアナーキズムではないのか。(固有化したはずの言語を作者という「人間」から引き離しては、読みの「責任」から逃げることになる)
2015-07-03 22:52:12濱松さんが阿木津英氏と松村正直氏の対談「短歌と人間」(『現代短歌』2015年4月号)に言及されていてはっとする。千々和久幸氏と斉藤斎藤氏の改作論争(?)も参照しなければ、と思ったり。
2015-07-04 20:07:24■2015年7月25日発売 「短歌」2015年8月号
歌壇時評「昭和のこと」永井祐
【角川短歌8月号・時評】永井さんの「昭和のこと」。北山あさひの作品を題材に「若手の歌には『人間』が描かれていない」という批判に対して反論している。「人間が描かれてない」というときそこに期待されているのは「昭和の人間」であり「平成の今を生きる人間」ではないと言う。永井さんらしい。→
2015-07-22 21:23:57【角川短歌8月号・時評】→同時掲載の私の時評「『私』という契約」は、吉岡太朗さんの歌に固定的な「私」が見えないということを論じたもの。永井さんの時評は、全くの偶然だけど、私の時評への批判・レスポンスになっている。そこが面白い。別々に書いて居るのだけれど、先月に続いて今月も交錯。
2015-07-22 21:27:17【角川短歌8月号・時評】→私の文章はガチガチの評論調で読みにくいかも。永井さんの論はふんわりと力を入れず、しかし大事なところはきちんと主張していて、とてもいい文章だと思った。
2015-07-22 21:29:53■2015年12月25日発売 「短歌」2016年1月号
新春座談会 短歌における「人間」とは何か
参加者:馬場あき子・永田和宏・小池光・穂村弘・永井祐
【短歌1月号】座談会「短歌における人間とは」。馬場あき子の「短歌とは人間を差し出すもの」という発言に各世代の歌人が反応します。 出席者:馬場あき子・永田和宏・小池光・穂村弘・永井祐 #角川短歌
2015-12-25 15:12:51角川短歌の新春座談会を読みましたが、なんつーかすんげえムズムズする感じっすね。ツイートの言葉遣いが荒れるくらいには。
2015-12-25 19:35:43あと、話が錯綜して見えるのは、参加された皆さんの中で、個別性(individualité)と単独性(singularité)がごちゃごちゃになっているように見えるからだろうか。
2015-12-25 19:46:27小池さんは「性別・年齢・職業」を「短歌の人間としての主な輪郭みたいなもの」というけど、小池さんが人間が歌われている作品に挙げてる三首で、「八十を過ぎしよと叫ぶ」で80代っていうことがわかる他に「性別・年齢・職業」がわかるものってあるんですかね
2015-12-25 20:27:455人が多すぎるのか、「わからない」と言われる側の人数が足りないのか、同じ歌について全員が意見をいうみたいな場面が少ないからか、理由はいろいろ思いつくけど、とにかく、深まってない感がすごかったです
2015-12-25 20:45:24珂瀾さんの時評を引っ張って考えれば、「昭和」だけじゃなくて、短歌において「人間」などというものも、結局は「みんなの夢」だったのではないか、という気がしてならない。
2015-12-25 21:31:44角川「短歌」1月号「短歌における『人間』とは何か」、ぱらっと見たらそんなこといっちゃうの!?って感じでとても興味を惹かれたので帰省の荷物に詰め込んだ。
2015-12-26 10:03:59「私などの考えていた短歌というのは、もっと私を差し出す、人間を、心を差し出す、自分のどこか真実なものを読者の前に差し出すものだったのに、今、そうではなくて、こんなふうな言い方ってあるよという、言ってみれば文芸的な、知的なニュアンスの面白さを差し出そうとしている」馬場あき子先生。
2015-12-26 13:04:23一応通して読んだのだけど、「この人だったらこういう主張になるだろうな」って思っていた通りだったので、ある意味納得というか、妥当だよなと感じる。
2015-12-26 19:02:06討論総括の馬場さんの発言、「インターネットの友達」をあまり強い「人のつながり」だとは見ていないように受け取れるのだけど、ネットが広まったことによって生まれた人のつながりと、ネットがもしかしたらもたらしたかもしれないインスタントな人間関係の両方を、考えなきゃいけないなという気持ち。
2015-12-26 19:25:13