【詩小説レッズ･エララ神話体系】病んだ血と、継がれる熱（前半部）

8TR戦線行進曲/レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla

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詩小説、レッズ･エララ神話体系、ほうき星町シリーズ、月読老師の昔話 「病んだ血と、継がれる熱」第四夜、その2(後半)

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トカタン！ある日、月読は刺されちまったいコンコンチキ。ひゅるりとな、適当きわまる投げナイフでもって。あまりに適当だったから、逆に挙動がイッツトリッキーで避けられなかった。……痛さというものを超越した導士（東洋系魔術師）だから大丈夫だが(痛覚のアウトソース)

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「おまえ邪魔」そう言ったナイフ者は、孤児院で勝手寝泊まりしようとする輩だった。孤児院を暴力によって支配、占拠。たぶん子供とシスターは排除される（殺されるよりはマシか？）。そんな物語がぱっぱと月読、みて浮かんだから、月読はこのナイフ者に印を組んでお灸を据えた。電撃バリバリ

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とはいうもの。ここでこのナイフ者を救えなかった自分に気づく。それは正義だろうか。天秤にかけて、儂は孤児院をとった。そんなものである。「儂は救えない」このことをまた思わされる。 「救うってかテメ」「救うということが傲慢なんだよ月読」今度はナイフ者と一緒になって師匠の言葉が聞こえる

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「「救うというのが傲慢なんだよお前」」二重の言……じゃなんで儂はこの町に来たのか。この世の矛盾に疲れ果て、この町に漂着するようにして辿りつき。このように沈殿する。この世の泥がさらなる泥の底に沈みゆく。悩む。悩む。悩むくらいなら行動しろ孤児院のように。それは事実だ。だが……。

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何か、オセロのようにひっくり返せたら…… 破れそうになる心の庵。障子紙は流刑の如くして。 オセロ革命は未だ来たらず……ひとの身には、人々のsystemには…… そして……あな、あな！月読知らん。その妄想思考が、いずれ現実になってしまうことを。

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詩小説、レッズ･エララ神話体系、ほうき星町シリーズ、月読老師の昔話 「病んだ血と、継がれる熱」第四夜、その2(後半)、了。 ーー第五夜「泥神」につづく