人間の身体動作をいかにして紙の上に「転記」するか——社会調査の歴史を研究する際のテーマとして
- kuragari20nen
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関心は、身体動作の転記手法を確認するため。人間行為の研究において「シークエンス」という概念がことさら注目されるようになった経緯と、それが調査機材の発展とともにどのように「転記の技法」を作り出していったのかってかんじ
2016-01-08 02:40:09行為のシークエンスを研究するためには、シークエンスをどのように二次元に転記するかってのは研究上避けて通れない重要課題なわけで、それにどう研究者が対処してきたのかってのはそれ自体社会調査史研究として重要な気がしますね
2016-01-08 02:43:16会話分析的な「位置」と「校正」という概念は未獲得だけど、ゴフマンの影響を受けてビデオ映像を使って研究していた人たちはなにをどのようにやっていたのか、とか。そしてそれは会話分析的な取り組みとはなにが違うのかみたいな。多分転記法にもいろんな違いがあると思うんだな
2016-01-08 02:47:11【以下、2016.1.9追加分】
身体動作(特に視線)のトランスクリプト作成技法については、Goodwin(1979)に「この転記法は私が開発した」って書いてある。
2016-01-09 01:33:33身体の転記法のパイオニアの一人であるHeathが1984年書いた論文では「この転記法はGoodwin(1977, 1981)とPsathas(1979)を参考にした」とあるので、Goodwin源流説は支持される。
2016-01-09 01:34:55or
ちなみにSacks&Schegloff(1975[2003])"ホームポジション"論文冒頭には、1973年にSacksとSchegloffとGoodwin夫妻が出会ったときが「会話分析とポータブルビデオカメラが出った瞬間」だと書かれている。
2016-01-09 01:36:37M.GoodwinはLabovに「Sacksってヤツの講義録手に入れたから読め」って言われたってどこかに書いてたから、おそらくその直後にSacksらのグループに会いに行ったんだろう。それがたぶん1973年。
2016-01-09 01:37:10で、70年代初頭にGoodwin夫妻とJeffersonは一緒にビデオデータを取りに行っていたって書いてある。そしてGoodwin(1981)では、Natural History of Interview界隈の論文が転記の先行研究論文として引かれているのだった
2016-01-09 01:38:13