演劇コミュニティを巡る星英一氏とK_OSANAI氏の意見交換

2011年1月22日~23日にかけて行なわれた星英一氏(@hoshi_a1)とK_OSANAI氏(@two_boats)の意見交換。
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—- @____________514

@two_boats 自分は生来の直感・感覚型の人間でして、自分の想いを適切に言語化できないという現状に、この歳になって呻吟している有様です。そういえば、先日の問いかけにも「うまく言葉にならない」と返してしまいましたね。

2011-01-22 21:33:56
—- @____________514

@two_boats 先日の件、時間がたって少し言語化出来たことがあります。それは、我々の世代の演劇人は、作品そのもので観客とコニュニケーションを取ることに全力を傾けてきました(これも、当時の自分達やライバル劇団の空気を「今思い出すと、そう感じる」という直感に過ぎないのですが…)

2011-01-22 21:39:30
—- @____________514

@two_boats 対して今の若い演劇人は、作品そのものだけではなく、上演までの過程、終演後のお客さんとの交流も含めてコミュニケーションをとろうとしているように感じる。自分としては、作品だけで表現しきって欲しい、と思うのですが…。

2011-01-22 21:56:10
—- @____________514

@two_boats 前書き後書きで、何が書きたかったのかを作家が解説している小説を読まされているような違和感を感じることもあります。顔見知りのお客様が多いのでしょうか、終演後の客席が同窓会のようになってしまって、これでは新しいお客さんが増えないと危機感を覚えることもあります。

2011-01-22 22:05:16
—- @____________514

@two_boats この現象が、良いことなのかどうか、まだ自分は断定できません。もしかしたら今の時代には必要なことなのかもしれないし、避けられないことなのかもしれない。しばらくは現場の空気を肌で感じ、ネットとリアルで試行錯誤するしかないと思っております。

2011-01-22 22:09:02
—- @____________514

@two_boats 以上、拙いながらも自分の感覚を言葉にしてみました。今ひと通り読み返してみたのですが、はやり上手く語られているように思えませんが…、多少なりとも想いが伝わったでしょうか? 何卒ご笑覧ください。

2011-01-22 22:26:09
—- @____________514

そして現場で渾身の作品作りをしている演劇人の皆さん、誤解を生じさせてしまっていたら申し訳ない。時代の変化に戸惑っている、キャリア約17年の演劇業界人の一意見とお読みいただければ幸いです。

2011-01-22 22:28:00
K_OSANAI @two_boats

@hoshi_a1 お心をこめていただいたリプライに、掛け値なしで嬉しいです。多く問題意識が重なり、ご高見に頷くところ大なりです。要は「新規メディアによって新たな回路が開かれたように見えて実はより閉じてしまった小劇場界」「創り手と観衆との距離が縮まったが為に死んだ批評性」、(続

2011-01-22 22:47:12
K_OSANAI @two_boats

@hoshi_a1 続)おそらくこういった問題群を巡る議論であり、かつこれらは一昨日晩宮沢章夫さん、ケラさん、鴻上さんらが呟かれておられた「不条理(理解の範囲を超えること)が描かれることへの怯え、拒絶」(観客の保守化又は退行?)へと繋がり得る議論だと思います。(続

2011-01-22 22:54:58
K_OSANAI @two_boats

@hoshi_a1 一旦終)いずれにせよ、現在帰路車中ということもあり、改めて貴兄のツイートを味読のうえ、卑見を述べさせていただきたく存じます。明日までかかるやもしれません。大変恐縮ではございますが、暫くお時間ご猶予の程、お願い申し上げます。

2011-01-22 22:59:40
—- @____________514

@two_boats 謙遜ではなく、現場一筋を言い訳に浅学この上ない私の拙文をお読みいただき、お恥ずかしい限りです。書いた私本人よりも的確にまとめていただき、情けないほどです。。。

2011-01-22 23:09:16
—- @____________514

@two_boats 「新規メディアによって新たな回路が開かれたように見えて実はより閉じてしまった小劇場界」「創り手と観衆との距離が縮まったが為に死んだ批評性」見事です。私が感じている違和感の6割は、この2点に集約されます。

2011-01-22 23:14:17
—- @____________514

@two_boats シアターガイドに勤務し、今またソーシャルメディアの波を利用しようとしている輩が何を言うかとお叱りをうけそうですが、時折自分は、ITを駆使して演劇の退化を早めてしまったのではないかという想いに駆られることもあります。もちろん意図とは真逆のことなのですが…。

2011-01-22 23:17:56
—- @____________514

@two_boats 残りの約4割の違和感。それは「本当はこの人達は演劇をやりたいのではなく、他者とのコミュニケーションを求めているのであって(そりゃま、皆求めていますが)、そのための手段が偶然演劇だっただけじゃないのか」という恐怖。ただの勘違いであってほしいのですが。

2011-01-22 23:25:22
—- @____________514

@two_boats うまかった。テンポが良かった。面白かった。ではなくて、ただ出来上がった舞台をお客さんの前にボンと提示して、絶望のどん底に突き落としたり、その人の魂を一瞬にして救ったり、当然そこを目指して作って欲しい。いや、あえて書くほどのこともない自明のことでしたね。

2011-01-22 23:31:29
—- @____________514

@two_boats 時折「あなうめ」のようなイベント色が強い公演があってもいい。今ウチでやっている12ヶ月連続も話題性としてはいいことだと思う。しかし、一作品一作品は、面白い美しい素晴らしいだけではダメで、キチンと魂を浄化させて欲しい。私自身、そのことを忘れかけていました。

2011-01-22 23:38:43
—- @____________514

@two_boats ITを利用しながら影響を危惧し、正当な演劇を求めながらイベント性の強い公演を打つ。作品・団体を吟味せずに、劇場を貸し出す。「人は変わらない」などと指摘しながら、己の一貫性の無さにチクチクと胸が痛みます。罪の意識を感じながら、少しでもましな方を目指すしかない。

2011-01-22 23:50:48
—- @____________514

@two_boats …最後はすっかり愚痴になってしまいましたね。なおかつ厳格に言葉を選択なさる@two_boats 様にとっては、小学生の感想文の如きものだったでしょう。それでも、何かの参考になるであろうと信じて、ツイートは消さずにPCを閉じたいと思います。失礼しました!

2011-01-22 23:55:39
K_OSANAI @two_boats

一度、きちんと自己批判はしておかないとダメなんだろうな、と思い以下呟く。まず、かつてある創り手が「演劇を批評批判するのは、軽薄な男が一晩だけ抱いた女性について、あーだこーだと言ってる現象に、凄く似る危険性があるから要注意だ」と呟いていた。(続

2011-01-23 13:24:45
K_OSANAI @two_boats

続)RTで流れて来たので、皆様の予想どおり私は口を極めて罵った。次のとおり。 http://bit.ly/dURSmThttp://bit.ly/eXhqxQhttp://bit.ly/ev6UnP (続

2011-01-23 13:25:06
K_OSANAI @two_boats

続)もちろん、上述の罵倒については全く後悔も反省もしていない。今でも私が100%正しいと思っている。当人から真っ当な反論も返って来なかったしね。(続

2011-01-23 13:25:40
K_OSANAI @two_boats

続)従来、観客から創り手へは今までアンケートという形で一方向のレスポンス、観客同士の意見交換としては誰かが開設した劇評ブログ:解説者≒管理人がいつでも究極の権力者として他者の発言を統制できるシステム、それしかなかった。(続

2011-01-23 13:26:07
K_OSANAI @two_boats

続)ツイッターという新しいメディアが広まった。創り手は広報媒体として積極的に活用し始め、今は隆盛を極めている。観劇人も感想を呟き始めた。これは面白いことになると思った。演劇廃人や劇評家ばかりでなく、観客が横同士で遣り取りすることがアーキテクチャとして可能になった。(続

2011-01-23 13:27:00
K_OSANAI @two_boats

続)面通しではなくとも、観劇人同士が同じ作品について呟いているのをフォローやハッシュタグで知り、意見交換する。同意、異議、賞賛、罵倒、謙遜、高慢、断言、韜晦、etc…何でもあり。観客による演劇を巡る言説が活性化し、相互に陶冶する環境が整ったと思った。(続

2011-01-23 13:27:31
K_OSANAI @two_boats

続)実際、現在相互にフォローしているある方とはある作品を巡りとても建設的な意見交換ができたし、私がフォローしている高名な方の不覚悟な言動に対しては疑義を呈し、かつ不誠実な回答に礼儀正しく罵倒した。あーこの調子良いかもしれない…(続

2011-01-23 13:28:18