
なお、勘のいい受験者各位におかれてはすでにお気づきのとおり、この問題は昨年のセンター数学IIB大問1〔2〕へのオマージュである。 dnc.ac.jp/albums/abm.php…
2016-01-18 19:09:46
問1で正しい肢③を選びつつ問2で肢③を選ぶ誤答例 twitter.com/astrophys_tan/… が散見されたが、イジェクタ領域の半径をrとおき、問1の正答r = (Eρ⁻¹t²)^(1/5)に数値を代入すると検算することができる。
2016-01-18 19:09:55
Bは、単原子分子理想気体を素材とした出題であった。問3は、記号を宇宙物理にありがちな感じにしているが、PV=nRTに数値を代入するだけの算数である。
2016-01-18 19:10:21
問4は、先に重力、太陽内部の分布、エネルギー輸送などを考えないと粗い太陽モデルとしても成立しない、ニュートリノ振動が効いてくるのは太陽から出てきて観測されるニュートリノの数であって太陽の内部構造ではない、という趣旨の出題である。
2016-01-18 19:10:33
しかし、ニュートリノ振動が確認されていなかった時代には実際、ニュートリノ振動を考慮しなかったことによって太陽モデルの変更が提案されたのであるから、肢④が適切でないと確信して切るには疑義が残る。悪問であると言えるだろう。ちょっとこれは受験者全員に5点献上案件である。
2016-01-18 19:10:48
【大問5:坂本真綾様】坂本真綾様の名曲『風待ちジェット』を素材とした出題であった。距離の単位パーセクの定義に関する基本的な理解を問う問題である。問1は、問題文を図に描けばあとは算数である。問2は作問者が桁を一つ間違えるという失態を犯したので、謝罪と詫び5点配布が必須となるだろう。
2016-01-18 19:12:12
問2の肢において、秒角とラジアンの換算を1桁間違えた作者の気持ちはどのようなものか。その説明として適当なものを、次の①~④のうちから4つ選べ。
2016-01-18 19:12:49
問3は、「θが大きいから年周視差が測りにくい」という言明が物理的に誤っていることに気づくのがポイントである。天文学は観測対象の操作可能性が乏しいことが特徴であり、「人間の腕が恒星まで伸びないから測りにくい」のは事実なので、遠い星ほど測りにくい理由として適切でないとはいえない。
2016-01-18 19:13:06
なお、試験問題の表紙における「(隊列は君に続く)」が坂本真綾様の名曲『デコボコマーチ(隊列は君に続く)』から援用されていることに気づいた場合、適宜、加点事由となることを申し添えたい。 amazon.co.jp/dp/B00BTIIS1K
2016-01-18 19:13:35
センター試験と言えば、今年のセンター試験の地学では大問6で宇宙膨張、大問4の問5でシュテファン-ボルツマンの法則が出題されましたのね。特に大問4の問5は宇宙物理によくありがちな簡単な算数ですので、馴染んでおかれるのをオススメしますのよ。
2016-01-20 17:44:52
・温度が太陽の5/6倍→単位面積当たりの㍗数が(5/6)^4倍 ・等級が5少ない→トータルの明るさが太陽の100倍 ∴面積が太陽の100÷(5/6)^4倍 ∴半径が太陽の√{100÷(5/6)^4} = 10×36÷25倍 = 14倍 答:肢④ ですわ。
2016-01-20 17:45:29