アンエクスペクテッド・ゲスト ＃９
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
その時、デッカー通信チャネルに、思いがけぬ参加者！『ドーモ、医師のカブセだ！』「アアッ！？何故このチャンネルに……イヤーッ！」デッドエンドは怪物の踏みつけを回避し、前転跳躍チェーンソー斬撃しながら凄む！『カブセ＝サン！？聞きましょう！』スポイラーがデッドエンドの言葉を遮る。 46
2016-01-24 23:33:46
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
『よく聞きたまえ！カイジュウの弱点を掴んだ！』『何だと！？』タフガイも驚く！『一体どうやって！？』スポイラーが問う！しばしの沈黙！『…私があの重体ヨロシマンを説得したのだ！細かい事はいい！聞きたまえ！その怪物の名はカンゼンタイ！ヨロシ・バイオサイバネティカ社の生体兵器だ！』 47
2016-01-24 23:38:41
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
『無限に生物を喰らい、再生し、進化し続けるバケモノだ！区分がある！幼体時の弱点はアンモニア臭！炎！冷凍！重汚染水！コクーン時は炎！成体時は炎と重汚染水！区分は私には解らん！』「他には無いのか！？」『全ての状態で特に有効なのは、タケウチ！それからサブジュゲイター＝サンとある！』48
2016-01-24 23:47:01
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
「サブジュケイター＝サンとは！？」デッドエンドは死屍累々の中庭を駆け抜け、触手を切り払いながら叫ぶ！『君らが知らんなら私にも解らん！タケウチも知らん！』『アンタイ・ニンジャ・ウイルスです！』スポイラーが叫ぶ！『タケウチならあるぞ！』タフガイ！『輸送機残骸にアンプルがあった！』49
2016-01-24 23:52:18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「いいぞ！あとは重汚染水が苦手か！意外とナイーブな奴だな！」デッドエンドはチェーンソーを掲げ、高く回転跳躍しながら返り血を払った。視界の先には真っ暗な崖と、重金属酸性雨など比較にもならぬタマ・リバーのマッポー級重汚染水。先ほどから執拗に翼を生やそうとしているのは、そのためか。50
2016-01-24 23:58:40
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
『ウイルスを用意する！それで殺せるのか！？』タフガイが行動開始！『カブセ＝サン！どうなんです！？聞き出せませんか！？』『これが限界だ！』『僕も手伝います！医務室へ今すぐ！』『ナムアミダブツ！死んだかもしれん！時間の無駄だ！来るな！君らは、ありったけの弱点を、どうにかしろ！』 51
2016-01-25 00:05:23
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「YYYYYYRRYSH！」「グワーッ！」デッドエンドが鞭めいた触手の一撃を受け墜落！怪物の背から小型触手が何十本も生えている！何たる進化速度！『センパイ！？』「クソが！」血泥の中で立ち上がりチェーンソー再稼動！「ナカジマ！後で殴るぞ！タフガイの分、弾幕厚くしろ！」『ハイ！』52
2016-01-25 00:12:57
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「RRRRRRRRRRYSH！」怪物は音波攻撃を繰り出し、２本の甲殻類巨大爪を振り回す！CRASH！CRASH！CRAAAASH！無敵のハサミがビルを！装甲車を！高射砲塔を！破壊する！「処刑プランを思いついたぞ！」彼女は片耳から血を流し、チェーンソーで無謀に挑みかかり叫ぶ！ 53
2016-01-25 00:20:13
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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KA-BOOOM！KA-BOOOM！スポイラーの発射したバズーカ弾が、カンゼンタイの背に命中！巨大化すればするほど敵は動きが鈍くなる！だが恐るべき再生速度！重火器アモも残り少ない！『どうするんですか！？』「ウイルスを撃ちこんだ上に、タマ・リバーの機雷水域に落とす！誘導しろ！」54
2016-01-25 00:23:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
「「「「「ハァーッ！ハァーッ！」」」」」脱走者らは遂にアドミン棟屋上へ！「YYYYYRRRRR！」カイジュウの雄叫びが中庭側から響く！この位置でも耳がつんざかれそうだ！「撃てーッ！」ノボセの声が全棟放送！装甲車と高射砲塔から一斉砲撃！夜の闇にマッポーカリプスめいた光景現出！ 55
2016-01-25 00:31:45
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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死体やガレキが炎を伴い降り注ぐ！まるで地獄の火山！しかも怪物は徐々に接近！崖へ誘導されている！「アイエエエエエ！」カブセ発狂寸前！「見ろ！ヘリだ！前後するヘリが残っているぞ！」ジェイクがサイバネアイで闇を見通し叫ぶ！ナムサンポ！何たる僥倖！ヘリポートに４９課の脱出用ヘリが！ 56
2016-01-25 00:39:55
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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DOOM！DOOM！DOOM！NSPDはここが正念場と見てありったけの火力を叩き込む！「イヤーッ！イヤーッ！イヤーッ！」デッドエンドがチェーンソーを振るって執拗に怪物の顔面に纏わりつき、誘導する！「YRRRRRRR！」怒り狂ったカイジュウのカラテパンチとハサミが囚人棟を砕く！57
2016-01-25 00:46:58
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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SMAAASH！自動車ほどもある巨大コンクリ片が命中しアドミン棟が揺れた！一刻の猶予も無し！「急げ！ヘリポートまで走れ！あと一息だーッ！」「ハァーッ！ハァーッ！ハァーッ！」KA-BOOOM！下の階で爆発し火柱！「アイエエエエエエ！」「避けろ！こっちだ！！迂回して進めーッ！」 58
2016-01-25 00:52:02
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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DOOM！DOOOM！DOOOM！凄まじい揺れ！「ヤッタ！」死に物狂いで走り抜けたカブセがヘリに到達！「前後しなさい！イェー！」次いでイシカワを背負ったジェイク！「アイエエエエ！」ナカイも絶叫しながらゴールイン！「ハァーッ！ハァーッ！ハァーッ！」サイモンジを背負ったタロも！ 59
2016-01-25 00:59:27
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「これで三千万！いや、待て……誰がヘリの操縦メンキョを！？」「ニブいねえ。今日日、こんなのは…」ジェイクが直結キーボードをヘリのLAN端子に挿し、サイモンジに手渡す。凄まじいタイプ速度！『出発するドスエ』ドアロックが開きローター回転！「…自動運転さ」ジェイクは肩をすくめる。 60
2016-01-25 01:04:30
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「よし乗り込め！」「GOGOGOGO！」「ハァーッ！ハァーッ！……えっ、ヤマヒロ＝サンは！？」タロが異変に気づく！ショットガンを構え最後尾を守ってくれていたヤマヒロが、まだ到着していない！「ナムアミダブツ！あそこだ！」カブセが指差す！崩落部に行く手を阻まれ立ち往生のヤマヒロ！61
2016-01-25 01:08:17
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「迂回しろ！右！左！最後に右だ！ジグザグに走れ！」ジェイクが叫ぶ！DOOOOM！屋上が揺らぎ、ヘリが傾く！アブナイ！「間に合わねえ！先に飛べーッ！俺は大丈夫だ！ヤクザ天狗＝サンを呼んで、あの野郎、ブッ殺してやる！」「ヤマヒロ＝サン！正気に戻ってください！」タロが飛び出した！ 62
2016-01-25 01:13:30
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
「おい！やめろ！」ジェイクが手を伸ばすも、届かぬ！ナムサン！タロは亀裂を跳躍しヤマヒロのもとへ！「スッゾコラー！タロ！来るな！言っただろうが！俺は残ってヤクザ天狗＝サンにあの野郎の弱点を伝える！」「ヤクザ天狗なんて！来ません！全部ヤマヒロ＝サンの！妄想です！」「俺はマジだ！」63
2016-01-25 01:19:38
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
DOOOOM！再び屋上へと凄まじいコンクリ片の命中！階下の爆発！KA-DOOOOM！「アイエエエエエエ！」タロが跳ね飛ばされる！「ARRRRRRGH！馬鹿野郎がァーッ！」ヤマヒロが絶叫する！タロは！？未だ屋上！頭から血を流し、ガレキの下敷きになって目を閉じている！生死不明！ 64
2016-01-25 01:23:57
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「最後の最後で狂っちまったのか！？ダメだ！持たん！全員死ぬのはカンベンだ！」ヘリが激しく揺れ、ジェイクが歯噛みし、サイモンジに離陸サインを出す！非情だが止む無し！飛び立つ！だが、離陸寸前、カブセが、降りた！「おい！何してる！三千万は！？」ジェイクはそう言うのがやっとだった！ 65
2016-01-25 01:29:32
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
「さらばだジェイク！君に感謝する！このクソ野郎は、三千万より、医者の名誉に目がくらんだ！」カブセが狂気じみて叫ぶ！ヘリは飛び立つ！ヘリポートは直後に崩落！ドアを閉め、遠ざかる！カブセは崩壊する屋上を駆け、跳躍し、タロの傍へ！「待っていろ！私が必要とされている！医者の出番だ！」66
2016-01-25 01:34:12
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
カブセも、ヤマヒロも、何かを獣じみて叫んだ。崩壊と砲撃とカイジュウの放つ轟音の中、声は聞こえなかったが、意志は疎通出来た。カブセがZBRを注射し、ヤマヒロと共にガレキを押しのけ、タロを引きずり出した。タロが目を開けた。カブセは満足げに頷いた。瓦礫が命中し、カブセは転落した。 67
2016-01-25 01:39:10
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
絶海の孤島めいて、２人はタタミ１枚の足場に取り残された。ヤクザ天狗は来ない。何故だ。ヤマヒロは信じ、狂ったように叫び続けた。タロは力なく微笑んで首を横に振り、一緒に逃げようとヤマヒロに訴え続けた。だがヘリはもういないのだ。そして最後の足場も、傾き、落下した。 68
2016-01-25 01:45:27