『なぜ「男性の性欲は常に満たされるべきである」という思い込みは誰も幸せにしないのか』という記事についての雑感（セルフまとめ）

21世紀の道徳 @RiceDavit

『「男性の性欲は常に満たされるべき」という思い込みは、その勘違いをしている人自身にも悪影響を与えます。…この幻想のもとでは、もし女性にセックスを拒否されたら、それが彼のエゴを傷つける大事件になります。』 女性がセックスを拒否されて傷付いたり怒り狂う事例は、どう説明するんだろうか。

21世紀の道徳 @RiceDavit

やっぱり「男性の性欲が常に満たしてもらえる権利」という概念一つで色んな物事を説明しようとし過ぎている気がする。

21世紀の道徳 @RiceDavit

キリがないからこの辺りで止め。

21世紀の道徳 @RiceDavit

@togetter_jp かなり読まれているみたいだが、こっちのまとめの方も読んでもらえるとうれしい　「ペドファイル文化」を批判する記事についての批判的な雑感（セルフまとめ）　togetter.com/li/925765

21世紀の道徳 @RiceDavit

はてなブックマークの方でも『 「性欲が常に満たされ」ないことに不全感を覚えたり、「いい人」"なのに"セックスできないのを理不尽と思うこと自体が「男性の性欲は常に満たされて当たり前」という思い込みの産物だって記事だから話噛み合ってない』というコメントがあった。

21世紀の道徳 @RiceDavit

しかし、男性が「性欲が常に満たされないことに不全感を覚えること」や「セックスをまともにできないことを嘆いて劣等感を抱くこと」の理由を、男性は「男性の性欲が常に満たしてもらえる権利」という思い込みを抱いているからだ、の一点張りで説明しようとするなら反対する。

21世紀の道徳 @RiceDavit

性欲と性犯罪の関係については、私はピンカーの議論が妥当であると判断している。某氏の記事で詳しく説明されている。　→　女性には男性の性欲がわかりにくいのだろう　yonosuke.net/eguchi/archive…

21世紀の道徳 @RiceDavit

性欲や、それに関係する劣等感とか不全感とかは多分に生物的・心理的な要素が強い。もちろん社会的・文化的な要素も含まれている訳だが、性欲は全て社会構築的なものである、という議論には反対。

21世紀の道徳 @RiceDavit

社会は男性の強権的な振る舞いや性犯罪に対して甘い、男らしくない男性が苦しむのは社会は男性に「男らしさ」を要請するからだ、という一般論的な議論には賛成する。

21世紀の道徳 @RiceDavit

Male sexual entitlement is the belief that men are owed sex on account of their maleness.「男性の性的エンタイトルメントとは、男性は自身の男性性のためにセックスを与えられる、という信念である」

21世紀の道徳 @RiceDavit

Belief　や　Owe on　は日本語にするのが難しいが。maleness　は日本語記事の方では「男性である（こと）」と訳されていたが、「男性性」とか「男性的」の方が意味が通ると思う。

21世紀の道徳 @RiceDavit

で、そもそも論になるが「自分は自分自身の男性性のためにセックスを与えられるべきだ」と考えている男性、自分はセックスにエンタイトルメントしている（セックスの権利や資格がある）と信じている男性、がそんなに存在するとは思えない。

21世紀の道徳 @RiceDavit

存在するとしても、いわゆるオラオラ系の男性やマッチョな男性など、特殊な事例であって男性一般に当てはまる訳ではないだろう。

21世紀の道徳 @RiceDavit

まとめのコメントにもあったように、女性に対して接触してくる男性にはオラオラ系の男性やマッチョな男性が多いから、それを観察した女性が特殊事例を一般化している、ということだと思う。

21世紀の道徳 @RiceDavit

男性の性欲に対して社会は甘い、男性による性犯罪やセクハラを黙認したり助長させてしまうような風潮が社会にはある、みたいな一般論なら賛成する。しかし、そんなことはずっと昔から言われてきたことだし、わざわざ「男性の性欲が常に満たしてもらえる権利」という造語を持ち出す意味はないだろう。

21世紀の道徳 @RiceDavit

記事だと、どの場面で誰が『「男性の性欲が常に満たしてもらえる権利」という思い込み』を抱いているか、ということがよくわからない。個人の思い込みであるのか、社会に浸透している規範であるのか、ということを事例によって使い分けて曖昧にしている。

21世紀の道徳 @RiceDavit

『私たちはそれを当然のものだと思い込んでいます。女性のオーガズムについては考慮しないのが普通、見た目で女性の身体をジャッジするのも普通、女性が男と寝て「あげる」のも普通だと。…

21世紀の道徳 @RiceDavit

…ボンド映画で誰とでもすぐセックスするボンドという男が理想化される一方、女性が同じことをすれば淫売と呼ばれるのも、「男性の」性欲は常に満たされるべきという思い込みがあるからです。…

21世紀の道徳 @RiceDavit

…男性の性欲が満たされることに過剰に価値を置くあらゆる行為が、男性の性欲は常に満たされるべきで、男性はその資格を持っているという思い込みを強化するのです。』

21世紀の道徳 @RiceDavit

誰の行為が誰の思い込みを強化するのか、ということがよくわからん。

21世紀の道徳 @RiceDavit

どうでもいいけど、ジェームズ・ボンドって性欲発散というよりかは任務達成のための手段として女性と寝ることが多いし、ボンド映画のセックスシーンは「性の性欲が満たされることに過剰に価値を置く行為」の例としては適切ではないと思うが。

21世紀の道徳 @RiceDavit

個別に見れば、それぞれはありきたりな害のない振る舞いに見えるかもしれませんが、その背後には、男性のセクシュアリティを過剰に重んじつつ、女性のセクシュアリティは男性の快楽のために存在するとする、より大きな文化の問題があるのです。そこでは、女性の性的快楽、女性の合意は考慮されません』

21世紀の道徳 @RiceDavit

女性は実際に男らしい男性に性的魅力を感じたりパートナーとして選んだりする訳だし。セックスにありつくためには男らしさが求められる、という状況を成立させているのには、女性の性的快楽や女性の意図も一役買っているんじゃないかな。

21世紀の道徳 @RiceDavit

男性一般のセクシュアリティが尊重されていて女性一般のセクシュアリティが否定されている、ということはなくて、男性の特定のセクシュアリティと女性の特定のセクシュアリティが共謀的に認め合われてて、そうではないセクシュアリティが否定されている、ということだろう。

21世紀の道徳 @RiceDavit

まあ話が一般化し過ぎていて曖昧で、不毛だ。