TQCプレゼンツ【NO ONE is ILLEGAL〜日本における難民問題基礎講座】

まつおか えり@osomatu_sanさんによるツダりを中心にまとめました。 続編もぜひご覧ください。 【NO ONE is ILLEGAL〜日本における難民問題基礎講座】まとめ続編―主催TQCスタッフ、参加者の感想」 http://togetter.com/li/932905
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まつおか えり @osomatu_san

石井「さらに、難民申請の待ち時間は平均5年9か月。不認定が出るまでの平均は3年なので、認定が出る人々の方がはるかに長い待ち時間を強いられることになる。世界各国で見たときにも、どれだけ奇異であるか」

2016-01-31 13:38:59
まつおか えり @osomatu_san

先進諸国におけるシリア難民の受け入れ数の比較表がスライドに。受入に前向きなカナダなどでも、国内では反対派が根強く存在するそう。日本の受入数が少ないことはきちんと報道がなされていないことを強調される石井さん。

2016-01-31 13:43:09
まつおか えり @osomatu_san

安田「難民受入の壁には制度面、社会的な温度(偏見・バッシング)面という2つの問題がある。総じて非常に厳しい状況だと思います」

2016-01-31 13:44:29
まつおか えり @osomatu_san

安田「日本ではきちんとした外国人政策がない。あるのは治安対策ばかりだという言い方もできると思います」

2016-01-31 13:46:56
まつおか えり @osomatu_san

石井「日本同様、韓国でも受入は厳しかった。国内の反対も激しいものがありましたが、近年では認定が数百人に及ぶ(⇔日本の場合は数十人)など、状況が変わってきています」

2016-01-31 13:48:54
まつおか えり @osomatu_san

第一部、いったん終了ですー。

2016-01-31 13:49:19
まつおか えり @osomatu_san

第二部、始まりました。安田浩一さんに加え、弁護士の渡邊彰悟さん、ロビンギャ協会会長の男性、山口祐二郎さんがあらたに登壇されています。 pic.twitter.com/BSigb2j2HH

2016-01-31 14:05:28
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まつおか えり @osomatu_san

安田「カウンターの中でも、フィリピン人の強制退去処分をめぐる在特会デモをきっかけに問題に関心を持つようになった方は多いと思います。渡邊先生は、その裁判を闘った弁護士の先生です」

2016-01-31 14:08:44
まつおか えり @osomatu_san

渡邊「渡邊です。在特会の名を世に知らしめてしまった張本人です(笑) 今日ご理解いただきたいのは日本における難民保護の全体的な状況です。難民条約の加入や定義に関してはさきほど話がありました。難民として認定された場合、もっとも重要なのは国に追放ないし送還をされないということです」

2016-01-31 14:11:18
まつおか えり @osomatu_san

渡邊「難民認定について考えるとき、物理的・心理的・文化(言語)的・構造的要因を考慮しなければならないとよく言われます。日本では構造的要因が非常に大きい。相手が自分を守る立場かどうかもわからないまま行政職員が現れ、手続きが進んで行くことは非常に問題」

2016-01-31 14:13:58
まつおか えり @osomatu_san

安田「日本の入管行政は相手を『疑う』ことがひとつの特徴です。手続き上の問題を非常に重視している」

2016-01-31 14:14:54
まつおか えり @osomatu_san

渡邊「裁判所で日本の務省が主張している基準では、例えば『迫害』『恐怖』の定義にしても、条約締約国の一般的な解釈とは異なっている。後者では現実的な見込や可能性を見るのに対し、前者では申請者の個別的・具体的事情を見る。これによって申請のハードルが数百倍上がっている」

2016-01-31 14:17:14
TQC(東京給水クルー) @TokyoQsuiCrew

【NO ONE is ILLEGAL〜日本における難民問題基礎講座】 youtu.be/sxvbPtFoOSE

2016-01-31 14:18:26
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まつおか えり @osomatu_san

渡邊「ジェンダー等の問題も関わってくる。例えばアフリカ等で暴力の被害に遭う女性を保護対象とする見方もあるが、日本の入管は女性の属する『特定の社会的集団』に拘泥しているという現状がある」

2016-01-31 14:20:45
まつおか えり @osomatu_san

渡邊「例えばソマリア出身申請者(父・兄が殺害)が一次不認定になった事例では、『家族が暴行・殺害されたりすることはなかった』ということが理由に挙がっている」つまり、著名な反体制活動家などでもない限り、難民として認定されるべき人がなされていない、と。

2016-01-31 14:25:05
まつおか えり @osomatu_san

渡邊「もう1つの問題は政治的・外交的配慮。政府と友好国であるクルド等に対しては『あなたの国で被害が起こっていることは言いませんよ』という考慮が働いている。結果、トルコ・クルド出身の庇護希望者のなかでこれまで認定された人間はゼロ」

2016-01-31 14:29:16
まつおか えり @osomatu_san

渡邊「さらに、手続きの透明性・客観性の問題もある。認定者にはその理由が示されず、基準がわからない。不認定者に対しては理由が出るが、1-2p程度で不十分。申請者は『当局から関心を持たれていない』等、抽象的な理由ばかりが書かれている」

2016-01-31 14:31:44
まつおか えり @osomatu_san

渡邊「通訳の質も担保されていない。先日バングラ出身者の審査に立ち会ったが、日本に帰化したバングラ出身者が通訳として立ち会っている」つまり、これでは公平な審査にはならないと。訴えの結果、そのケースに関しては審査が延期になったそう。

2016-01-31 14:34:22
まつおか えり @osomatu_san

とあるカチン女性の事例について説明。中国との国境に位置し、麻薬が蔓延、国軍による女性レイプや人身取引等が絶えない地域。現在も爆撃が続いており、特に女性にはリスクが大きい。

2016-01-31 14:41:05
まつおか えり @osomatu_san

当該地域出身の女性が2010年に来日。9月、両親に電話したところ「ミャンマーに帰国してはいけない」と言われ、連絡が取れなくなった。父は国境警備隊に入るよう依頼を受け、断ったところ嫌がらせを受けた。渡邊先生は『100%難民』だと思ったが、立証は困難で結局不認定となった。

2016-01-31 14:47:46
まつおか えり @osomatu_san

安田「日本の入管行政がいかに非効率化。難民になることがいかに困難か、如実に表れている。せっかくの機会なのでロヒンギャ協会会長にもお話いただきたい」

2016-01-31 14:49:47
まつおか えり @osomatu_san

ロヒンギャ難民とは、ビルマ(ミャンマー)に住むイスラム系の住民。国籍を認められず、人権を制限されている。2012年からは民族浄化(ジェノサイド)に近い状況も起こっている。

2016-01-31 14:51:19
まつおか えり @osomatu_san

安田「ロヒンギャ族はミャンマーで『国民』として認められていない。そのため、国内でも迫害されているという現状があります」

2016-01-31 14:52:57
まつおか えり @osomatu_san

以下、みわさんの通訳です。 ロヒンギャ協会会長「ロヒンギャ族はビルマの国境近くに住んでいる、少数民族の別称です。何世紀にもわたる歴史を持ち、元は300万近くいましたが、現在では迫害により大半が国外で生活している」

2016-01-31 14:56:42