(新連載まとめ6)朝の三分小説〜おかん〜(幻の七草編)
おかん新主題歌「夢幻☆フェスティバル」 「前方後円墳みたいな顔しやがって」 ってラインくれたから 私頑張れただよ どうして君は努力しないのかな (私には関係ないけれど) きっと多分大丈夫 ここからが君のスタートライン きっと夢は叶う? さあ無限の夏が始まる☆ 夏草や兵どもが夢の跡
2016-01-31 11:40:16おかん五十三 おかんは大糸線で信濃大町市に向かったが、この街には七草をやって捕まった者が後をたたない。 「七草って七草粥のことだよ」 七草を手に入れるには街の外れの売人に会うしかなかった。
2016-01-05 06:57:28おかん五十四 街の外れにいってみると売人のお葬式が行われていた。宗派は翼の生えたトリプル坊主が三交替制でお経を読むタイプのやつである。 「残念ながら売人はでっかいとげのついた亀を踏んで死にましたが、我々は次の売人を決める戦いをしなければなりません」
2016-01-06 06:57:09おかん五十五 「すいませーんピザモンスターですけど、マジ配達っす」 「誰だ、神聖な戦いにピザ屋を呼んだデブは」 「ごめん、俺(坊主β)だわ、葬式殺ってたらなんか食べたいし、みんな食べるでしょ」 ※このあと戦いなんか忘れてみんなで歌いました。
2016-01-07 06:55:41おかん五十六 それから二次会は鮭と日本酒が美味しい店に行きました。 「それじゃあ俺達売人家で電磁ビームを出しまーす」 売人の遺族達(主に兄と祖父と猫など)は隠し芸で電磁ビームを出して街を破壊し始めた。
2016-01-08 06:55:55おかん五十七 「ぢゃあ俺なんか隕石降らせちゃうもんねー」 売人の友人達も編なテンションになってきたのかハローワークに隕石を降らせ始めた。 「うぃぃぃぃぃんよっさぁ」
2016-01-09 06:45:13おかん総集編十一 七草を食べ損ねたおかんは知らない人の葬式に参加することになってしまったのだが、深夜のお葬式は二時頃から異様な盛り上がりを見せる。おかんはこの謎のテンションについて行けるのだろうか。
2016-01-11 11:34:00おかん五十八 「なんかみんなちょっと様子がおかしくないですか」 「今日は一月七日、去年の七草粥の効き目が切れたことで街の者達が錯乱しておるのじゃヒヒヒ」 坊主γはそう言ったが、売人なき今、住民達に七草を売るものはいない。
2016-01-12 06:58:28おかん五十九 「なんてことだよ坊さん、あんた坊主なら売人を生き返せないのかよ」 「出来ますよ」 ※大町市民が獣人化するまであと24時間
2016-01-13 06:56:47おかん六十 「生き返らせる事は出来るが二回に一回は失敗するってことさ」 「失敗したらどうなるんでや」 「MPを消費してわしらの経歴に傷がつく」 ※大町市民が獣人化するまであと23時間36分
2016-01-14 07:23:00おかん六十一 「海の神よ山の神よ、我に力を与え、この者を復元せよ」(三回目) 坊主が市役所に電話をかけると、空から翼の生えた売人が舞い降りた。 「はじめまして売人と申します」 ※大町市民が獣人化するまで14時間15分
2016-01-15 06:57:47おかん総集編十二 黒鷲医大ヤブ医者医療チームの登場によって患者はすみやかに楽になった。だが、その裏には現代医療の闇があることをおかんは突き止め、帰って通報した。さて、売人が蘇った大町市はどうなってしまうのか。
2016-01-17 11:59:10おかん六十二 「凄いぞ、力が溢れて来るぞ、これならこの街を消すぐらいは簡単だぞ」 売人は天国で修行をしてスポーツジムでは身に付かないほどの「力」を得たのだった。 「そんなことよりさあ、早く七草売ってよ。もう十八日なんだけど」 大町市民が獣人化するまであと十時間くらい。
2016-01-18 06:57:14おかん六十三 「七草はここにはない。私を殺した伝説の大型サイ「アルキメデス」に奪われたのだ」 「じゃあそいつ殺そうよ」 そして、居酒屋はラストオーダーの時間を迎えた。 ※大町市民が獣人化するまであと9時間5分
2016-01-19 06:57:49おかん六十四 「アルキメデスには手を出すな、自殺に見せかけて殺された私のようになるぞ」 売人はパワーアップした今の自分でもアルキメデスに勝てないと悟り、一般人に向けてその事を告知したポスターはこの年の最優秀賞を受賞した。 「じゃあみんなで戦おうよ」
2016-01-20 06:56:26おかん六十五 アルキメデスの家にとりあえず火をつけに行ったおかん達であったがアルキメデスの実家はドラゴン雛人形屋であった。 「ドラゴン雛人形買いませんかぁ~~って今時ドラゴン雛人形なんて売れないよなぁ。ああ、麻薬でもないとやってられないぜぁ」 「おい、七草泥棒」 ※五時間二分
2016-01-21 06:58:08おかん六十六 アルキメデスは今まで力だけで思い通りの暮らしをしてきたが、実家の家業だけはうまくいかなかった。そのストレスから彼は薬物に手を染めるようになり、売人を殺してしまったのだ。 「じゃあみんなでアルキメデスの家業をなんとかするから七草をみんなに返して欲しい」
2016-01-22 06:57:14おかん総集編十三 伝説の大型サイ「アルキメデス」の戦闘力は非常に高く、第二次大戦ではソ連の戦車二百両を破壊したと言われています。そんなアルキメデスですが、メンタル面は意外と繊細で、応援している野球チームが負けるとハローワークで暴れます。さつまいもが大好き。
2016-01-24 11:25:09おかん六十七 アルキメデスの実家を救うため、どうやったらドラゴン雛人形が売れるかを考えるための集団討論が始まった。 「今回はスペイン風クラシックルールで行われる、よって司会進行が必要なのでこの私がさせていただく」 司会進行に名乗り出た男はデスダイヤル080と名乗る和風男であった。
2016-01-25 06:57:42おかん六十八 「では、タイムキーパーはこの坊主γがさせて貰おうか」 「いいだろう。それでは本題に入らせて貰うが、僕はドラゴン雛人形を売るには倫理観の緩いゆるキャラしかないと思っている、いいね他に意見はないね」 「ツイッター、Facebook」 そう発言した売人に電流が流れた。
2016-01-26 07:03:44おかん六十九 「あばばばばば」 今回の集団討論では机の下にスイッチが用意されており、気に入らない相手に電流を長す事が出来るのだ。(もちろんデスダイヤル080の発電装置は破壊されている) 「それじゃあみんなでゆるキャラのデザインでも考えようか、僕はカモシカをモチーフにしたい」
2016-01-27 07:03:49おかん七十 議論はいつしか川魚の調理方法になっていだが、これも全てはデスダイヤル080の陰謀である。彼は集団討論を破滅させる事を生き甲斐に多次元を移動するタイプの魔術師(本業はリフォーム業者)だった。 「もう時間が五分しかありませんね、早く纏めないとこの時計形爆弾が爆弾しますよ」
2016-01-28 07:01:15おかん七十ー あと五分で議論を纏めなければ時計が爆発する、そんな絶対絶命にしてデスダイヤル080の完全勝利が約束されていたはずだったのだが。 「おかしいぞ、時計の針が止まった」 「タイムキーパーはこの坊主γがすると言ったはずだが」
2016-01-29 06:56:05おかん七十二 タイムキーパーの権限により集団討論のテーブルにいたメンバー以外の全ての時間が止まった。 「お前の敗けだデスダイヤル080、爆弾と面接官の時間も止めた、そして、再び時間を戻せばどうなるかな」 「あぁっ、まさか、やめろぉぉ三十円あげるからぁぁぁ」
2016-02-01 06:57:44