津田敏秀さん「福島県 県民健康調査 甲状腺がん データ分析」(2015年 11月 30日現在)
津田敏秀さん「甲状腺がんデータの分析〜第21回 福島県『県民健康調査』検討委員会 (2015年 11月 30日) 発表分より」(雑誌 岩波「科学」2016年 1月号)
2016-02-12 20:00:15なお、第1巡目の 甲状腺スクリーニング検査 (本格検査 : 2011年度から 2013年度に 実施) については、この 第21回では 資料として 発表されなかった。
2016-02-12 20:05:19ただ、どの 市町村での 増加であるかについては 未公表なので、今回、先行検査の 結果を、そのまま 本格検査の 結果と 併せて 表 1 の 外部比較に 掲載することにする。
2016-02-12 20:11:00これまでの 外部比較では、国立がんセンター 公表の 日本全国の 0歳から 19歳の 年間甲状腺がん発生率 (2003〜2007年) を 根拠にして、標準発生率を これまでと 同様に 年間 100万人中 3人と 設定してきた。
2016-02-12 20:15:50また、今回からは 平均有病期間も 本格調査に 関しては、2011年度 地域 (福島第一原子力発電所に もっとも 近い 市町村) では 2.5年、それ以外の 地域では 2年とし、先行検査から 本格検査までの 最大値に 合わせるように 試みた。
2016-02-12 20:21:33先行検査では、感度分析として 平均有病期間を 与えていたが、本格検査では 先行検査からの 時間が 観察可能であることから、これは 厳密には 感度分析ではないことになる。
2016-02-12 20:24:472015年 8月 31日 発表の 先行検査の 結果の 表に、今回 発表 (2015年 9月 30日までの データ) の 本格検査の 結果を 併せて 表記する (表 1)。
2016-02-12 20:27:37本格検査は 現在なお 進行中であり、本格検査において 示された 発生率比は、その 受診者のうち がん細胞があると 判断された 症例 (がん症例) 以外の 受診者は 全員、がんが ないという 仮定の 下に 計算されている。
2016-02-12 20:31:28地域 : 18歳以下の人口 : 第1次検査受診者 : 第2次検査受診者 : 吸引細胞診によるがん症例数 * : 外部比較・発生率比 (95% 信頼区間) : がん 1例あたりの受診者数
2016-02-12 20:58:262011年度 (相双) 地域 (先行調査) : 47,768 : 41,810 : 199 : 15 * : 29.9 : 16.73-49.31 : 2,787.3
2016-02-12 21:02:30同 (本格検査) : 49,455 : 32,939 : 267 : 15 : 36.4 : 20.39-60.09 : 2,195.9
2016-02-12 21:04:15中通り北地区 (福島市・桑折町・国見町) (先行調査) : 57,211 : 50,618 : 298 : 12 : 19.76 : 10.21-34.51 : 4,218.2
2016-02-12 21:06:12同 (本格調査) : 59,495 : 44,739 : 285 : 9 : 20.1 : 9.2-38.19 : 4,970.9
2016-02-12 21:07:36中通り中部地区 (二本松市・本宮市他) (先行調査) : 21,052 : 18,194 : 111 : 11 : 50.38 : 25.15-90.15 : 1,654.0
2016-02-12 21:09:21同 (本格調査) : 21,807 : 15,888 : 87 : 3 : 18.8 : 3.89-55.18 : 5,296.0
2016-02-12 21:10:45郡山市 (先行検査) : 64,380 : 54,063 : 415 : 25 : 38.54 : 24.94-56.89 : 2,162.5
2016-02-12 21:12:09同 (本格検査) : 66,751 : 45,589 : 231 : 10 : 21.9 : 10.52-40.34 : 4,558.9
2016-02-12 21:13:17中通り南地区 (白河市・西郷村他) (先行調査) : 18,486 : 16,463 : 96 : 8 : 40.49 : 17.48-79.79 : 2,057.9
2016-02-12 21:15:02同 (本格検査) : 19,285 : 13,752 : 62 : 1 : 7.27 : 0.18-40.51 : 13,751
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