『ハーティング・アズ・ワン』#3

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ジュセー @shiroboshi2

『ハーティング・アズ・ワン』 #3 #S57Ninja

2016-02-18 21:13:35
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

テンタクルスとミコノの運命やいかに #S57Ninja

2016-02-18 21:14:13
ジュセー @shiroboshi2

(「実際その通りだ。ただまあ、そういう生き方は諦めたたまえ」……冷たい声が響いた。ミコノは舌打ちし、声の方を睨む。進路を阻むようにして仁王立ちする、褐色肌の男。額には大きな裂傷がある。「なぜか。答えはシンプル」彼の四肢が、戦闘用テッコが鈍く光った。) #S57Ninja

2016-02-18 21:14:58
ジュセー @shiroboshi2

(「彼女はミコノ=サン共々、ここで死ぬからだ。ドーモ、はじめまして」男は両の掌を合わせ、オジギした。「インテンシティです」アイサツを終えた彼は、そのまま腕を組みながら、悔しげなミコノを眺める。「ま、精々抗ってみたまえ」その口元は邪悪な笑みを零していた。) #S57Ninja

2016-02-18 21:19:51
ジュセー @shiroboshi2

「言われなくても抗うつもりだ……!」ミコノは銃を手に持ち……横目でちらりとテンタクルスを見た。彼女は一応の戦闘態勢は取っているが、その目には怯えの色が見える。先ほどのグレーフールとの戦いで、己が命のやり取りに身を投じていることを実感したが故の怯えだ。1 #S57Ninja

2016-02-18 21:25:31
きゃんてら @Cantera36

イクサに臨む覚悟が足りなんだか #S57Ninja

2016-02-18 21:29:14
ジュセー @shiroboshi2

インテンシティはテンタクルスを眺めながら、高圧的に言う。「震えていないでアイサツを返したまえよ、君」「!……ドーモ、インテンシティ=サン。テンタクルスです」テンタクルスは浅いオジギと共にアイサツを返す。インテンシティは依然として仁王立ち姿勢のままだ。2 #S57Ninja

2016-02-18 21:30:59
ジュセー @shiroboshi2

「……ゲ、ゲヒヒッ……余裕そうだが、そうしていられるのもいまのうちだぞ……」そう言う少女の声は震えていた。ミコノはアワレなものを見る目で彼女を見る。ああ、駄目だ、この様子では。彼は何とかしてこの場を切り抜ける方法はないかと考えた。3 #S57Ninja

2016-02-18 21:37:41
ジュセー @shiroboshi2

(((さて、どうするべきか……幸い、あのニンジャはさっきの奴より余裕に満ち溢れている。逃げ出すチャンスはあるかもしれないが……)))「ど、どうした!かかってこい!それともなんだ、私が怖いのか!」両腕の肘から先を触手に変化させ、振り回しながら叫ぶテンタクルス。4 #S57Ninja

2016-02-18 21:42:51
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ウーム、今度はドク・ジツも効きそうにない #S57Ninja

2016-02-18 21:43:25
きゃんてら @Cantera36

こりゃあ見るも無残なヤバレカバレ… #S57Ninja

2016-02-18 21:47:14
ジュセー @shiroboshi2

(((彼女があのニンジャと戦闘している隙に僕だけ逃げ出すことは可能かもしれないが、それは回避したい……)))「ハハハ。そうさな、コワイ、コワイ」インテンシティの眼がテンタクルスを見据える。少女は後ずさりしそうになる脚を抑え、前に進み出ようとする。5 #S57Ninja

2016-02-18 21:49:21
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

情が湧いたか。メイルストロムに流されぬようキオツケテネ #S57Ninja

2016-02-18 21:49:56
ジュセー @shiroboshi2

「オイ、無茶はするな!」小声で話しかけるミコノ。だがテンタクルスは歩みを止めない。彼女はミコノに背を向けながら、口を開いた。「でも、無茶しなきゃどうしようもないじゃない」細い脚が一歩、一歩、地を踏む。「殺らなきゃやられるんなら、私は殺る!」6 #S57Ninja

2016-02-18 21:57:06
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

死んだら終わり。無慈悲だが、事実である #S57Ninja

2016-02-18 21:58:16
ジュセー @shiroboshi2

「ほう?」インテンシティの眼は余裕に満ち満ちている。戦闘態勢すらとっていない。テンタクルスは彼の姿を睨みつけ、「イヤーッ!」ヤバレカバレに駆け出した!「イヤーッ!」両腕の触手を鞭のようにしならせ、インテンシティへと振るう!「フン……つまらぬ攻撃よな」7 #S57Ninja

2016-02-18 22:01:57
ジュセー @shiroboshi2

「ほざけーっ!」触手がインテンシティへと接触する。瞬間、「ンアーッ!?」彼女の小柄な体が引き寄せられた。少女は眼を見開き、何が起こったのかを理解しようとした。両触手の先端が、インテンシティに握りしめられている。彼の戦闘用テッコの排熱筒から蒸気が噴きあがった。8 #S57Ninja

2016-02-18 22:07:12
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