-
shiroboshi2
- 1342
- 3
- 0
- 0
-
- いいね！0
ジュセー
@shiroboshi2
「イ、イヤーッ！」テンタクルスは必死の形相を浮かべ、歯を食いしばる。直後、両触手が切除され、彼女の腕が元の姿へと戻った。「イヤーッ！」即座にバックステップで距離をとるテンタクルス。「ほう、都合のいいジツだな。ノーリスクとはいかんようだが」9 #S57Ninja
2016-02-18 22:11:50
ジュセー
@shiroboshi2
切除され痙攣する触手を地に放り捨てながら、インテンシティがテンタクルスを見る。彼女の呼吸は荒々しい。「ハァーッ、ハァーッ……イヤーッ！」テンタクルスは素手のカラテを構えながらインテンシティへと飛びかかった。彼女の小さな拳がインテンシティに迫る。10 #S57Ninja
2016-02-18 22:17:05
ジュセー
@shiroboshi2
だがその拳が届くことはなかった。「フ……イヤーッ！」「ンアーッ！」テンタクルスの肩をインテンシティの右ストレートが直撃する。瞬間、彼の右腕をミディアムブルーの鎧が覆った。「クソッ、クソッ！イヤーッ！」少女は声を荒げながらもう片方の腕を振るおうとする。11 #S57Ninja
2016-02-18 22:22:51
ジュセー
@shiroboshi2
「フ、ククッ……イヤーッ！」「ンアーッ！」だが振るわれる前に、インテンシティの左手が彼女の腕を掴んだ。直後、右腕同様、彼の左腕がミディアムブルーの鎧に覆われた。インテンシティの双眸が邪悪な光を帯びる！「フフフハハハハ！イヤーッ！」12 #S57Ninja
2016-02-18 22:26:58
ジュセー
@shiroboshi2
「ンアーッ！」宙へと放り投げられる少女。インテンシティはカラテを構える。すると、一秒と経たぬうちに彼の全身がミディアムブルーの鎧に覆われた。胸部には威圧感のある書体で『改善』とショドーされている。ヘルムめいたフルメンポ、そのバイザーから邪悪な眼光が覗く。13 #S57Ninja
2016-02-18 22:32:27
ジュセー
@shiroboshi2
「イヤーッ！」重量を感じさせぬ軽やかな動きで跳躍するインテンシティ。彼は空中でもがくテンタクルスにハンマーパンチを繰り出した。「イヤーッ！」「ンアーッ！」猛スピードで地面へと墜落していくテンタクルス。彼女は地面に激突する寸前、両腕を地面へと突き出した。14 #S57Ninja
2016-02-18 22:36:51
ジュセー
@shiroboshi2
その肘から先が触手へ変形する。弾力性のあるそれらが、激突の衝撃をほんの少しだけ和らげた。土煙が舞い上がる。ガシャン、と鎧の音を響かせながらインテンシティが着地した。「どうだね、土の味は」「ゲホッ、ゲホーッ！」咳き込みながらフラフラと立ち上がる少女。15 #S57Ninja
2016-02-18 22:42:36
ジュセー
@shiroboshi2
……「アー、しかし。何もできないってのは辛いな」離れた位置からイクサを悔しげに眺めるミコノ。いま射撃を行っても、インテンシティの鎧には通じぬことだろう。そればかりか、跳弾によってテンタクルスを傷つけてしまう可能性がある。彼は非ニンジャである自分を恨んだ。16 #S57Ninja
2016-02-18 22:49:55
ジュセー
@shiroboshi2
……「イヤーッ！」触手をヤバレカバレに振り回し、連続攻撃をしかけるテンタクルス。インテンシティは突っ立ったまま、それらを受けている。鎧には傷一つ付いていない。「フム。リーチの長さは厄介だな。実に一方的な攻撃だ」「イヤーッ！イヤーッ！イヤーッ！イヤーッ！」17 #S57Ninja
2016-02-18 22:54:07
ジュセー
@shiroboshi2
「だが私には無意味だ。そのまま攻撃を続けても疲れるだけだぞ？」「イヤーッ！イヤーッ！イヤーッ！」テンタクルスは腕を休めず、攻撃を続ける。その顔には明らかな憔悴が見える。「君の半端なジツでは私の鉄壁の守りは突破できん。カラテできたまえ、カラテこそ全てだ」18 #S57Ninja
2016-02-18 22:58:22