10周年のSPコンテンツ!
3
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(あらすじ:キョートから友人に会いに来たクロマは友人ともども特殊警察ハイデッカーに逮捕され、自我矯正施設「アケガ・ターミナル」に強制収容されてしまった。そこはコトダマ空間認識者を社会的に抹殺し無力化する非人道的自我剥奪施設であった。彼に脱出を持ちかけた男がいた。名はアイザワ)
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(アイザワはハッカー崩れの男であり、施設内、別棟に旧知の仲のタネコと力を合わせればセキュリティを凍結させる事ができると言った。その機に乗じて、レジスタンス組織「ローニン・リーグ」が突入をかけるという。クロマは西棟に渡り無事タネコを確保。ハッキングをかけたが、そこにニンジャが出現)
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(人々の意志を衰弱させ死に至らしめる恐るべきニンジャの力によって、すべての試みは潰えた……かに見えた。人事不省に陥りかけたクロマのもとに現れたのは、ニンジャスレイヤーだった。ニンジャスレイヤーは決断的カラテによってニンジャを殺害した!)
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
アイザワは電子パノプティコン空間の一角で呆然と立ち、頭上で自転する黄金の立方体の輝きに照らされている。「タネコ」アイザワは呟いた。「タネコ。畜生どうした」彼は脈打つ壁に再度触れた。弾かれる。「どうなってる……近かっただろうが!もうちっとだったろうが!」 1
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
脈打つ壁にハンニャの流体ヴィジョンが浮かび、「システムリカバリ開始な」と告げた。「何だと」アイザワはコトダマ知覚力の枝を広げ、事態を探ろうとした。このコトダマ空間はごくごく狭い。外部ネットワークから完全に遮断された箱庭だ。壁の向こうは西棟のシステム。そこにタネコがいる。 2
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
つい先程まで、壁越しには朧な影の気配としてタネコが存在し、アイザワと共にシステムへの攻撃を始めていた。ほぼ完璧なパントマイムのシンクロだった。アケガ・ターミナルを防衛するヤミヨやセントリーガンのシステムにメンテナンス停止命令が下され、ローニン・リーグの攻撃が開始された。 3
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
だが、不意に壁の向こうでタネコの存在が消失した。そして戻ってきた時、事態は急変した。「何がどうなった!おい!タネコ!」アイザワは電子壁を殴りつけた。直接のIRCメッセージ・コミュニケーションは不可能だ。状況は類推するしかない。考えたくない事だが、タネコは尻尾を掴まれたか。4
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
監視カメラ映像は武装係官と戦闘するローニン達を伝えてくる。「システムリカバリな」そこへ無慈悲にヤミヨが突入し、機銃掃射を開始。ナムアミダブツ……元の木阿弥か!「フザケルナ!」アイザワは目を見開いた。「諦められるか畜生!」彼は目の前の電子壁を殴りつけた。ノイズがニューロンを焼く!5
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」アイザワは怯まず、再び電子壁を殴りつけた。「タネコ!応えろ!タネコ!イヤーッ!」さらに殴る……電子壁に亀裂が生じる。ナムサン。アイザワは亀裂に指をこじ入れ、裂き開いた……「タネコ!」アイザワは虚ろに佇む女を見た。記憶と少しも変わらないタネコの姿を。 6
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
安堵と、それから懸念がアイザワを襲う。室内カメラ映像がコトダマ空間像に重なりあい、タネコの周囲に銃を構えた武装係官の姿が視覚化された。タネコは粛々とシステムリカバリを行う。「見えねえのか」アイザワは呻いた。「見えなくされてやがるのか?ふざけるなよ。お前は綺麗な女だろ」 7
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
タネコにアイザワは見えていない。萎縮した自我で、黄金立方体は見えはしない。「今、どうにか」アイザワは腕を亀裂に押し込んだ。その時、ドウ、ドウドウ……妙なノイズが聴覚に響き、アイザワの背中に幾つかの穴が開いた。「今、どうにかしてやるぞ、畜生」アイザワは異常を無視し、手を伸ばした。8
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「う……」「タネコ!」アイザワは叫んだ。叫びは01の波紋を生じた。アイザワの指がタネコの額に届いた。アイザワは強く押した。「応えろ!バカ!」「ンアーッ!」タネコは悲鳴を上げ、目を見開いた。「アイ……ザワ!お前!」「何が、お前、だ!仕事の最中にすっとぼけやがって役立たず!」 9
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「なんだって」タネコは慌てて自分自身をwhoisした。「ウカツ」「ウカツもウカツだ。とにかく、クソッ、もう一回止めるぞロボットどもを」「礼は言わない」タネコはアイザワを睨み返した。「これぐらいで精算できると思うなよ」「許してくれなんて言ってねえだろ!性格の悪い女だぜ!」 10
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
二人は互いに手を触れた。壁越しの10倍速い。(アイザワ=サン!アイザワ=サン!)遠く声が聞こえる。アイザワは室内カメラを確認した。物理肉体を支えているのはクロマだ。そのすぐ隣にヤミヨが一体。扉を破り、アイザワを背中から銃撃したクソッタレのロボットだが、既に再停止をかけた。11
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
アイザワとタネコの認識の枝葉はあっという間にセキュリティ・システムを再掌握する。駆逐されかかったローニン達は再び勢いと勇気を取り戻し、果敢に戦闘を継続する。「そうだ。諦めるんじゃねえ、ガキども。こちとら命かけてンだ」背中の穴が光を放つ。(アイザワ=サン!)「アイザワ!?」 12
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「黙ってろ」アイザワはタネコを遮った。「そんな暇はねェぞ」「お前……」タネコは狼狽し、動揺した。「バカ野郎……」「どうって事ねえ。てめェだって銃つきつけられてンだ、バレたら終わりだ。気を抜くな」「なんで助けに来た!」「うぬぼれンな。カネが要るから探しただけだ。捕まりやがって」13
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「ふざけるな!なんで助けた。罪悪感か?迷惑だ!こっちだって、わか……わかってるさ……お前がセンセイを売ったんじゃないって事くらいは……」「言質を取ったぞ」アイザワは笑った。「それを言わせたかった」「アイザワ!」「もうひと踏ん張りだ。再起動かけて、ロボットどもを俺らが乗っ取る」14
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
アイザワは施設屋上の監視カメラ映像を共有する。黄金立方体が浮かぶ空を斜めに横切る数機の輸送ヘリと、そこから屋上へジップライン降下してくる兵士達の影を。ハイデッカーの増援部隊だ。二人は屋上のセントリーガンを動かし、掃射をかける。BRATATATATA……BRATATATA!15
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
BRATATATATA!「グワーッ!」降下中のY200トルーパーが掃射を受けて緑の血を噴き出し、果実がもげるようにジップラインから落下、コンクリートに叩きつけられた。BRATATATA……「イヤーッ!」KRAAASH!ヘヴィレインの落下踵落としがセントリーガンを沈黙させた。17
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
キュイイイ……対角線上の別のセントリーガンが起動し、ヘヴィレインめがけ火を噴いた。「イヤッ!イヤーッ!」ヘヴィレインはフリップジャンプで火線を避けながらスリケンを二枚投擲。致命部位に命中させて沈黙させる。KBAM!トクシュブタイ!18
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「ザッケンナコラー!」「スッゾコラー!」「ザッケンナコラー!」砲撃が止んだ今、輸送ヘリからはY200トルーパーが続々とジップライン降下してくる。ヘヴィレインは彼らを振り仰ぎ、分隊指示を下そうとする……そして凍りついた。「イヤーッ!」KRAASH!屋上階段の扉が跳ね飛んだ。19
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」KRAASH!飛来した鉄板ドアを蹴り返し、ヘヴィレインはカラテを構えた。屋上へ上がってきた赤黒のニンジャは、ヘヴィレインに向かってアイサツを繰り出した。「ドーモ。ニンジャスレイヤーです」「……死神……!」ヘヴィレインは呻いた。だが、睨み返した。「やはりな」 20
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
ニンジャスレイヤーはジュー・ジツを構えた。Y200トルーパーが一斉にライフルを向けた。「ドーモ。ヘヴィレインです……いずれお前は現れる。わかっていた」ヘヴィレインはアイサツを返し、呟いた。「イヤーッ!」上空からカラテ・シャウト。輸送ヘリの最後の一人が着地。ストーンコールドだ。21
残りを読む(48)

コメント

オスツ🍣 @alohakun 2016年3月5日
デイドリーム・ネイション #1 http://togetter.com/li/930668 デイドリーム・ネイション #5 http://togetter.com/li/946283
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする