独我論としてレイシズム（特定の民族や国籍の人々を排斥する差別的な言動・行為）が成立し得るか？

もうれつ先生 @discusao

独我論としてレイシズムは成立し得るか？ togetter.com/li/944186 コメントを見るに、レイシズムの発生を「我はレイシストである」という自己規定から出発するように考える人が多いように思う。

もうれつ先生 @discusao

つまり、「〈私〉を知る」とか「〈私〉とは何か」を考える自己認識・自己規定の正当化、あるいは、自分が心に思い描く考えは何人にも干渉され得ないということの正当化、つまり独我論的な議論が主目的であり、レイシズムはその正当化のためのモチーフとして用いられているというふうに見える。

もうれつ先生 @discusao

ところで、実態としてレイシズムの発生は、むしろ「我はレイシストではない」という自己規定から出発している。例えば、「差別はしないが区別はする」という表現に非民主的ニュアンスを感じるのは、レイシストが自分の行為の正当化として同様の理屈を使うからである。

もうれつ先生 @discusao

独我論が考えるレイシズムの発生と、実態としてのそれが異なることは、理念と現実の違いということに止まらず、独我論が考える自己認識や自己規定の発生に本質的瑕疵があるという可能性がある。