- tasobussharima1
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だが、仏舎利があれば話は全く変わる。仏舎利を搭載した得度兵器を製造することさえできれば、無補給で永遠に活動する得度兵器を製造することができるのだ。効率は格段に上昇するだろう。 「とはいえ、仏舎利はまだ足りぬ」 得度兵器によって回収されたサンプルは3つ。
2016-03-01 21:32:06仏舎利を搭載した「補給用得度兵器」みたいなのを造ったとしてもさすがに数が少なすぎてあんまり活動圏は広がりそうにないなぁ #徳パンク
2016-03-01 21:34:02回収失敗、ないし人類側の手に渡った物も、恐らく同数程度。 尤も、今の人類に渡ったところで冷暖房や照明に使われるのがせいぜいだろうが。仏舎利搭載型得度兵器を運用するにはまだまだ数が根本的に足りないのも事実だ。 大いなる争奪戦の行方は、未だ予断を許さない。
2016-03-01 21:36:02とはいえ、仏舎利が3つあるってことは三機仏舎利搭載得度兵器を作ってトライアングル徳エネルギーフィールドで人間を解脱させまくっちゃうぜ大作戦は一応可能ってことだよね(ロマン派 #徳パンク
2016-03-01 21:40:02「大僧正は、これを空に返せと仰っていたが……」 肆捌空海は部屋に置かれた仏舎利カプセルで暖を取っていた。カプセルの表面は仏舎利のエネルギーによって仄かに暖かい。彼には迷いがある。仏舎利を惜しむ心だけではない。何故カプセルがこの都市へ降りてきたのか。そこに何らかの導きがあるのでは。
2016-03-01 21:44:02肆捌空海は静かに瞑想する。肆捌空海は静かに瞑想する。都市にとって、人類にとっての最良は何であるのかを。 瞑想は数時間に及んだ。その果てに、彼は啓示を得た。 仏舎利を都市へ置いておくは災の元。大僧正は間違っていない。だが、仏舎利という可能性は……人類によって必要なものではないか。
2016-03-01 21:48:09「ならば、取るべき道は一つ」 肆捌空海は仏舎利カプセルを行李へ仕舞いこみ背負う。 仏舎利カプセルを遠くへ捨てて来ればよいだけのこと。出来ることならば……この街の外の人間の目の触れる場所へ。 それを成し得るのは得度兵器の防衛網を突破可能な自分達以外に居まい。
2016-03-01 21:52:02街の守りも短期間ならば何とでもなろう。その上、このカプセルを得度兵器が狙っているならば……自らを囮にすることもできるやもしれぬ。 肆捌空海は覚悟を固め、部屋の外へ踏み出す。そこには 「拙僧も付いて参ろう。なに、鉾が居らんでは心許なかろう」 静かに佇む壱参空海の姿があった。
2016-03-01 21:56:01