アラサー崖っぷち審神者が婚活するようです

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あらさあこんかつさにわの刀剣は全部さにわに対して好意的だし信頼してるし認めてる方ではあるんだけど、プライベートにはかなりドライな連中と、逆にめっちゃ親しいつもりの連中に分かれてる。どっちも容赦なくべちんとツッコミを入れてくることに変わりはない

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【こんかつさにわ本丸】 歌仙「全く、主ときたら節操がなくて困るよ」 山姥切「少しは落ち着いて欲しいところだな」 髭切「うーん、主は夫がほしいんだよね？なら、きみたちで貰ってあげればいいのに」 歌仙「正気か？そっちは新入りで知らないだろうが、僕達の主は」

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髭切「だって、人の寿命はたかだか数十年でしょ。僕達からすれば、一瞬みたいなものだよね。その一瞬だけ我慢してあげれば主も幸せ。みんなも、主が落ち着いてくれて幸せ」 歌仙「確実に1人が犠牲になっているじゃないか」

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【こんかつさにわ】 同田貫「あんた、なんだってそんなに世話を焼かせる男の愚痴ばかりなんだ？俺たち刀剣もあんたに世話をかけてる男じゃねえか」 さにわ「あんたたちの世話は仕事だから文句あるわけないじゃない。金もらってやってんのよ？というかあんたたちに命張らせてるんだから当然じゃない」

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同田貫「夫になったら、男ってのは家に命張るんじゃないのか」 さにわ「お生憎様、そんな時代は終わったの。人によっちゃ結婚だって腰掛けみたいなものなんだから。大体、見てわからない？女が稼いで家守ってんだから仕事の分担なんてもうそれこそ子供を産む以外に差がないの」

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同田貫「それじゃあ、あんたは世話されたいのか？」 さにわ「そりゃそうでしょ。楽だもの。一方的には求めないけど、フィフティ・フィフティくらいさせてほしい」 同田貫「世話されたい、だな…ん、そろそろあんたの設定した遠征の時間だな。じゃ、ちょっくらいってくるぜ」 さにわ「成功させてよ」

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【こんかつさにわ】 さにわ「忙しくて通うのも難しくなってきたな…結婚相談所、会員やめたほうがいいかな…結局収穫なしだし」 和泉守「ほらよ、今回の成果だ」 さにわ「お帰り、遠征隊長」 和泉守「なんだ、その会員とやらをやめんのか？そいつァいい。現を抜かすものが一つ減ってくれる」

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さにわ「業務態度は変えてないでしょうが。ちゃーんとやることはやってるじゃない」 和泉守「自分でわかってねえのか。会員とやらになってから飲んで帰って来る日が増えてんだよ。だれが介抱すると思ってんだ」 さにわ「ごめん、はじめてあんたに頭が上がらないと思った」 和泉守「この野郎」

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【こんかつさにわ】 さにわ「…審神者の既婚率が知りたい」 和泉守「既婚率？」 さにわ「寿退職が可能かも知りたい」 和泉守「かけあってみねえとわからねえだろうな」 さにわ「寿退職したい」 和泉守「努力するこったな」

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【こんかつさにわ】 友人A「って感じで、やっぱ今の彼氏でも結構悪く無いかなーって」 さにわ「…」 友人A「ちょっと聞いてる？」 さにわ「ごめん、小田和正がMAX音量で脳内再生されてて聞こえなかった」 友人A「だから、実家に挨拶に来てもらおうと」 さにわ（言〜葉にィ〜出来なァい〜）

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【こんかつさにわ】 さにわ「審神者って刑務所みたいな雇用形態じゃない？一時的に出るって時はパス、期間が二日以上なら外出届よ。どこの厳格な学校の寮生活だよって感じ」 一期一振「申し訳ないが、共感できませんな」 さにわ「知ってる」 一期一振「演練場でも出会いはありましょう」

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さにわ「相手も審神者じゃん…そうだ、仲良くなって知り合いとか紹介してもらえたら」 一期一振「主は、本丸が嫌いですか」 さにわ「職場に携帯寝具持ち込んで残業してる気分」 一期一振「共感できかねます」 さにわ「そうでしょうよ道具なんだから！」

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【こんかつさにわ】 和泉守「そら、文が届いてるぞ。一つは…何かの招待状みたいだな」 さにわ「結婚式だったら一旦荒れるから」 和泉守「自分で確かめてくれ」 さにわ「ん…なんだ、同窓会かあ。もう一つは…うえっ…ケチ臭ェ…」 和泉守「何だったんだ」

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さにわ「…あははっ、ちっくしょー、やりすぎた」 和泉守「おい」 さにわ「外出の自粛願い。要約すると、「安全確認をする職員が作業をザツにやり始めるかもしれないし、そもそもお前は外出し過ぎだからしばらくは自粛しろ」ってこと」 和泉守「当然っちゃ当然だな」

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さにわ「この同窓会が最後になるだろうね、必要外で本丸から出るのは」 和泉守「今までがユルすぎだったんだろ」 さにわ「…まあ、仮にも前線指揮官だからね。仕方がないか」 和泉守「いつなんだ？その同窓会とやらは」 さにわ「来週。最後だしこれくらいは上も許してくれるでしょ」

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【こんかつさにわ】 さにわ「あ゛ー、本丸…」 和泉守「また一段と酒臭くなってきやがって。とっとと水飲んで落ち着いてくれ」 さにわ「い、ずみ、の、かみ…かねさだ…かあ…」 和泉守「そうだ。俺だ。そら、中に」 さにわ「門をッ、閉めないで…やだ、実家に…」

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和泉守「甘えるな。閉めないと結界が不完全なままになるんだろ？」 さにわ「私、外の…」 和泉守「酔っぱらいは話が通じねえからしかたねえ。担いでいくか」

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【こんかつさにわ】 さにわ「…頭痛い」 和泉守「おはようさん。見事な二日酔いだな」 さにわ「早朝は来ないでって言ったはず」 和泉守「そう言うな。今日からあんたは本格的に本丸を基本居住地にするんだからよ。それに、昨日何言ったか覚えてねえのか？」

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さにわ「明瞭には覚えてない。記憶をなくしたくてふざけた量を飲んだから」 和泉守「はあ？何だよ…だから世話のし甲斐がねえんだよあんたは」 さにわ「お生憎様。わかったら出てって。顔洗ったらすぐ朝ごはん作るから」

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和泉守「その必要はねえよ。今朝は俺達で」 さにわ「っと、刀剣男士がご飯の支度？！」 和泉守「そう驚くことかよ…俺達をなんだと思ってたんだ」

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【こんかつさにわ】 酔っ払ったよるの話 「ずるい。ずるくない？あた、あたしがさあ、仕事す、するとこで、死ぬ、し、かもしれない寝泊まりして、結婚どころか、こい、恋人だって、作りにくいと、とこに、いんのにさ。みんな、ふづーぅに友達と喋ったり、女子会、家族づぐったり゛」

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「深く考えずに、選んだあだしが悪いんだげどさあ゛！友達とのやりとり、一日一度届く郵便、だけって、だけって…考えが甘いのは知゛っでるげどさぁあ！あだしはちょっと前までただのOLだっだんだがらねえ゛！寂じぐないわげないじゃん！」

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和泉守「本丸がそんなに嫌か。黙って聞いてりゃ俺達がどうでもいいみてえに…俺たちじゃあ話し相手として不満だってのか？あんた、確実に一人じゃあねえわけなんだぜ？言葉が通じるやつ皆頭数に入れりゃあ、大人数の本丸だぜ？あんた、そこの主だぜ？」

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「あだじだっで、朝起ぎで、おはよって言う人、がんばっだねってほめてくれる人、見栄はらずに話せる人、ほじい゛んだよ゛…おぶぅえっ…」 和泉守「おいタライ！」 「らいじょぶ…もう吐くものない゛…」 和泉守「…どうしようもない女だなあんたは本当に」

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「あんだだちはあ゛、刀。あだしの、親じい友人どがあ、そういう風にあづがったら゛ばちがあだる気がすんの゛お。もお、やだ…ゲホッゲホッ…寿退職…」 和泉守「そんなわけあるか。あんたは…おい、大丈夫か。…全く、酔って世話させることのほうがよっぽどバチのあたりそうなもんだろ」