スクールローヤーについて、井桁大介先生(@diskigt)のつぶやき

わたしも、学校現場に弁護士が必要だと感じています。 校長会とかで顧問弁護士をつけたらどうだろうか。
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井桁大介 @diskigt

市に雇われるとなるとコンフリクトの問題は常にはらむけど、それは弁護士が常に抱える問題で、学校だけの問題ではない。保護者からの寄付とかにするともう少し事情は複雑になるけど、事前にスクールローヤーの位置づけ(中立性、行政的・仲裁的、制度設計・運営的など)を明確にすることで対応できる。

2016-03-10 07:48:18
👁️π遊亭Oἰδίπoυς👁️🔪 @02q8qzdn

そこで、法教育ですよ!! twitter.com/fukazawas/stat…

2016-03-10 07:48:40
深澤諭史 @fukazawas

「治外法権」になりがちな学校で子ども時代の多くを過ごすことが,日本人の法意識に少なからぬ影響を与えていると思う。 弁護士に依頼する,法的手続きで相手に請求する,そういった行為への忌避感は,実は学校で醸成されているのではないだろうか。 twitter.com/legalnews_jp/s…

2016-01-07 12:26:14
井桁大介 @diskigt

既にいくつかの自治体はスクールローヤー的なものを導入してるけど、多くは従前的な「紛争が起きた後に事後的に解決する法律家」という枠組みを取っている。また例えば横浜市は市として顧問弁護士を雇っているけど、個々の校長先生が気軽に相談できる体制とはなっていない。

2016-03-10 07:51:48
井桁大介 @diskigt

何度も言うけど、スクールローヤーというのは、教育における愛情とか包容力とかとは全然矛盾しない。教育業務をより有効に適法に実施するためのサポート業務。

2016-03-10 07:52:58
井桁大介 @diskigt

いずれにせよ数百人規模の関係者を抱えていて、しかも強制加入団体の本質上参加者の志向がばらばらな組織が、法律家を一人も雇わずにスムースに運営できるはずがない、というのが素朴な感覚。

2016-03-10 07:54:36
井桁大介 @diskigt

実際、私が関わっていた校長先生たちは、それまで外部との契約書の内容についても、教育委員会からの指示に法律的な疑問を感じても、労働問題が生じても、生徒同士のトラブルも、保護者同士の調整についても、一切法律的に相談する相手がいなかった。時々トラブルになって自腹を切ったりしてた。

2016-03-10 07:56:33
井桁大介 @diskigt

学校の執行部も現場の先生も憂いなく自分たちの専門能力を発揮するためにこそ、スクールローヤーが不可欠だと感じています。

2016-03-10 07:57:16
👁️π遊亭Oἰδίπoυς👁️🔪 @02q8qzdn

尾木ママの本とか読んでも、学校内の出来事は、外部の専門家に頼らず、内部で教師が教師力でなんとかしろ!って感じだったなぁ。

2016-03-10 08:06:49
井桁大介 @diskigt

なお、一連のツイートは広島の件を批判するものではありません。詳しい事情を全然知らないので批判する前提がありません。また個々の先生を批判する気持ちも全くありません。構造の問題です。なにせ校長先生は基本的に自由に使える予算がないので顧問を雇いたくても雇えません。

2016-03-10 08:08:32
井桁大介 @diskigt

学校に法律的な感覚を持ち込むことで、学校全体の教育効率を高め、また組織としての脆弱性を減らすべきだ、という問題提起です。

2016-03-10 08:11:53
腹肉ダブルスライム @depon2010

そうか!スクールアイドルは無理でもスクールローヤーになればいいのか!

2016-03-10 08:47:02
井桁大介 @diskigt

これも全く同じ構図だ。生徒のいじめ問題提と同じように、法律的な感覚を導入することで関係者全員の満足度が上がるはず。 なぜ新任女性教員は自殺した? 保護者対応・支援不足…:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASJ33…

2016-03-11 03:09:32
リンク 朝日新聞デジタル なぜ新任女性教員は自殺した? 保護者対応・支援不足…:朝日新聞デジタル 東京都内の公立小の新任女性教員が2006年、自殺した。心を病んだ末の死だった。これが先月、東京地裁に「公務災害」と認められた。保護者対応や職場の支援不足などが女性を追い詰めたと、判決は断じた。しかし…
井桁大介 @diskigt

先生も世間も教育に法律が入ることをあんまり良しとしない印象。法律という無味乾燥で権利主張したもの勝ちな価値観は、教育という愛情と無垢が支配する社会には相応しくないと。法律に助けを借りなければいけないのは教育の敗北だと。そんな誤解が結構根強い。

2016-03-11 03:14:08
井桁大介 @diskigt

でも実は法律がない社会というのは、無理が通れば道理が引っ込む社会、合理性がない慣習が幅を利かせる社会、社会内の謎の力が強い人が専制支配をできてしまう社会。そういう社会では、7割くらいの人は心地よくて満足するんだけど、3割くらいの人が絶望的に抑圧される。

2016-03-11 03:17:15
井桁大介 @diskigt

自殺にまで至ってしまうのは氷山の一角で、その陰には何百倍も絶望して疲弊してる人がいる。今までうまくいっていたからとか、満足してる人がいるからとか、その分野の特殊性を強調して、法律的な感覚を否定するのは、その3割くらいの人たちを犠牲にすることと同義だと思う。

2016-03-11 03:20:28
井桁大介 @diskigt

なんども言うように法律的な感覚を入れることは教育の崇高さとか愛情とか特殊性を否定するものではない。むしろその素晴らしさをできる限り維持したまま、さらには教員の努力をより教育的効果に結びつけ、かつ3割くらいの犠牲者を出さないために、必要不可欠なこと。無理が通る社会にしてはならない。

2016-03-11 03:22:57
井桁大介 @diskigt

学校と法律の続き。学校に法律的な考えを体感してもらう方法として、私は @stopijimenavi の企画として「全校型いじめ基本方針の策定」を学校に提案していました。

2016-03-12 08:31:42
井桁大介 @diskigt

これはいじめ法13条(mext.go.jp/a_menu/shotou/… )の学校基本方針を生徒主体で作成するというもの。理念的なものにとどまらず、いじめに特化した刑法と刑事訴訟法を具体的に作るイメージ。

2016-03-12 08:35:54
井桁大介 @diskigt

どういう行為をいじめとして定義するか、いじめのひどさに応じてカテゴライズする場合どのように分類するか、誰がいじめと認定するか、いじめと認定された場合の措置はどうするかなどを、できる限り具体的に策定する。

2016-03-12 08:37:26
井桁大介 @diskigt

学校全体だとかなり大変なのでまずはクラスで策定するところから始める方がいい。この企画はかなり効果が大きいと考えている。

2016-03-12 08:38:11
井桁大介 @diskigt

①抽象的で人によってイメージがかなり異なるいじめという規範概念を、ある程度具体的なものに落とし込む過程で、生徒間で擦り合わせができるうえ、その内容が言語化され共有される。これにより、いじめとは思ってなかった、いじりのつもりだった、といったそもそものすれ違いを減らせる

2016-03-12 08:41:02
井桁大介 @diskigt

②それぞれが策定過程に携わっているので、立法趣旨を含めて規律の理由を理解しており、上から降ってきた規範よりは、守ろうとする意識が高まる。また、反対意見を述べる機会があるため、(一応)手続保障も担保されており、納得感がある。

2016-03-12 08:46:12
井桁大介 @diskigt

③刑法や刑事訴訟法の理念を体感できる。特に自分がいじめ加害者になる可能性があるため、罪刑法定主義や証拠裁判主義、告知聴聞、弁明の機会などの重要性を策定過程で実感できる。ロールズ的発想ですね。

2016-03-12 08:49:03
井桁大介 @diskigt

④1つのルールを皆で策定する際のめんどくささ、小異を捨てて大同を取る重要性、個々の議論を文章化する大変さなど、民主主義の本質を学ぶことができる。

2016-03-12 08:50:37