スクールローヤーについて、井桁大介先生(@diskigt)のつぶやき

わたしも、学校現場に弁護士が必要だと感じています。 校長会とかで顧問弁護士をつけたらどうだろうか。
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井桁大介 @diskigt

⑤実際に策定された規則を運営していくうえで、強制力の必要性、事実認定の難しさ、手続き保障の重要性など司法的作用の重要性を学ぶことができる。

2016-03-12 08:51:36
井桁大介 @diskigt

⑥策定した規則を運用しながら、定期的に改善する手続きを別途設けることで、トライアンドエラー、PDCAサイクルの重要性を学ぶことができる。特に事前の想定と実務がいかにずれるかを実感できるはず。一度自分で作ったからこそ、それがうまく機能しないという事態を自分ごととして実感できる。

2016-03-12 08:55:55
井桁大介 @diskigt

⑦総じて社会や国家の成り立ちを身近に感じることができる。主権者として主体的に関わるようになる。

2016-03-12 08:57:33
井桁大介 @diskigt

といった感じです。もちろんいきなりうまくいくわけではありませんが、毎年少しずつ改善していくことで、かなり効果を発揮するのではないかと感じています。なお、以上は個人の見解であり団体を代表するものではありません。とはいえ@stopijimenavi での議論に大いに示唆を受けてます

2016-03-12 09:00:06
井桁大介 @diskigt

ちなみに平尾潔弁護士によればイギリスでは基本的にすべての小学校で生徒主体の基本方針策定が求められているらしい。

2016-03-12 09:00:21
はなしあわない @hanashiawanai

@diskigt @stopijimenavi みんながみんな向社会的な人間とは限らないと思うのですが

2016-03-12 09:02:04
井桁大介 @diskigt

この企画には幾つか批判があって、一番大きなものは生徒にこういう規則を作らせると、権利を濫用したり(規則に書いてないからこれはいじめじゃない等)、規則を作るときに力関係が反映されてしまい、むしろいじめ状態を後押ししてしまう、といったものです。規則が悪用されてしまうということですね。

2016-03-12 09:02:36
井桁大介 @diskigt

それこそ弁護士の腕の見せ所です。世の中の法律はすべてこういった悪用を引き起こさず、他方で目的を実現させるために、ギリギリのバランスを目指して作られてます。策定に弁護士が関わることで、その肌感覚を伝えることができるのではないかと感じてます。

2016-03-12 09:04:42
井桁大介 @diskigt

1つの立法作業なのでもちろん危険性は大いにあります。その危険性に対処しつつ、いかに社会の幸福度を上げていくか。無理が通ることのないよう、濫用されないよう、できる限り公平に、できる限り事前予測ができるよう、文章化する。これこそまさに法の面目躍如です。

2016-03-12 09:07:10
井桁大介 @diskigt

とはいえ極めて難しい作業ですし規則化することのリスクがあることは間違いありません。けれどもそれを大幅に上回るメリットがあると感じています。

2016-03-12 09:08:20
井桁大介 @diskigt

もう1つの批判は、生徒の多数が現状にそれほど不満を感じていなければ、そのような作業に積極的に関わらないのではないか、一部のまじめな生徒だけで作られて結局上から降ってくるものになってしまうのではないか、というものです。

2016-03-12 09:10:06
井桁大介 @diskigt

これは実感としても確かにあると思います。特に中学生がそのような面倒な作業に本気で取り組むかというのは大きな課題です。他方で小学生が具体的で実務的な規則を作れるかというとこれもまたそれほど簡単ではありません。

2016-03-12 09:11:44
はなしあわない @hanashiawanai

@diskigt 言語優位でない人もたくさんいます

2016-03-12 09:13:30
井桁大介 @diskigt

1つの当面の解決策としては、イベント方式にして、希望者だけで架空のクラスの架空の規則を作るという妥協案があります。まずは具体的な規則を作るという作業の面白さを知ってもらって、ある程度浸透してから広めていくというものです。日弁連主催の高校生模擬裁判の中学版という感じでしょうか。

2016-03-12 09:15:05
井桁大介 @diskigt

またその架空の規則を叩き台に各クラスで議論をするというものでもいいかもしれません。いずれにせよ法律や規則は上から降ってくる場合、納得感もなく当事者意識もなく、単に面倒に巻き込まれないよう回避する、場合によっては潜脱する(ばれなければいい)というものになりがちです。

2016-03-12 09:16:19
井桁大介 @diskigt

規則にある程度の納得感を持たせ、その価値観を共有させるためには、自ら策定するという作業に勝るものはないと感じています。

2016-03-12 09:17:48
はなしあわない @hanashiawanai

@diskigt 動機づけが大変じゃないでしょうか?

2016-03-12 09:18:35
井桁大介 @diskigt

法律に定められたのでほぼすべての学校にいじめ規則があります。けれどもその内容を知ってるという生徒は多くて半数程度という実感です。存在を知らない生徒も少なくありません。

2016-03-12 09:20:14
井桁大介 @diskigt

いじめを予防し、また深刻化する前に手を打つというのが法の目的です。その手段として規則があるわけですから、その策定過程も目的達成に役立つように工夫されるべきです。全校型いじめ規則がその一案となれば嬉しい限りです。

2016-03-12 09:21:48
井桁大介 @diskigt

@hanashiawanai コメントありがとうございます。問題その2ですね。おっしゃるとおり大きな課題です。ただこの作業を通して、また伴う講義や議論を通じて、自分と社会(三権)との距離が意外と近いことに気づき、向社会性が少し高まることにも期待したいと思っています。

2016-03-12 09:27:24
井桁大介 @diskigt

これはうろ覚え…。あとで平尾さんの論文を読み直す。RT @diskigt: ちなみに平尾潔弁護士によればイギリスでは基本的にすべての小学校で生徒主体の基本方針策定が求められているらしい。

2016-03-12 09:28:27
はなしあわない @hanashiawanai

@diskigt なかなか大変だと思います。権威のある人(みんなに承認された)がまとめるというのが普通の社会になっていると思うので。

2016-03-12 09:28:38
井桁大介 @diskigt

@hanashiawanai おっしゃるとおりです。自分の中学時代を考えてもかなりハードルは高いと感じてます。ただ言語化能力とか社会に主体的に関わる能力・意欲といったもの自体、教育を通じて高める必要があるのではないか、その一助になるのではないか、という問題意識です。

2016-03-12 09:43:04
井桁大介 @diskigt

@hanashiawanai いきなり全クラスに強制するのが難しいとしても少しずつでも浸透させていければという考えです。

2016-03-12 09:44:05