- IngaSakimori
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米国からはB-32フライングデビル。 ドイツからもハインリッヒ・フォン・ヒトラー総統の命によって、ラウフェイがヨルムンガンドが、そして超重爆撃機アースが。 これら全てが秋津洲のために飛んできたのである!! #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:06:29「ギャアアアアアアアアアアアアア!!」 「ヴェアアアアアアアアアアア!! ウラメシャアアアアアアアア! オモテハソバヤァァァァァァァァァァァ!!」 「やったかも!!」 凄まじい爆撃が集積地を覆い尽くす!! #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:06:53水母棲姫を撃破! 重巡棲姫を撃破! 駆逐イ級を撃破! ミノタウロスを撃破! 要塞級を撃破! ラビットハウスを撃破! ドプケラドプスを撃破! #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:07:06「ふっふっふっ……なんかいろいろ混じっていた気がするけど、秋津洲が本気になればこんなもんかも!!」 「アラァ……イ、イイノカシラァ……?」 焦土と化した大地を進むもうとすると、息も絶え絶えの水母棲姫がそう問いかけてきた。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:07:24「アナタノカワイイ飛行艇チャン……無事カシラァ?」 「はっ! た、大艇ちゃん!? まさかまた大艇ちゃんを人質にしたかも!?」 「今ノトコロハ無事ヨォ……ソレニシテモ、アナタヤルワネェ……仲間ニホシイワァ……イイノヨォ、コッチヘキタラァ?」 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:07:59「アナタ、私タチニ協力シナサイヨォ……OK?」 「OKかも!!」 ズドンと一発やってみよう。死にものぐるいの明るさで。 秋津洲は手にしていた12cm単装砲で水母棲姫にトドメを刺す。 その時、不思議なことが起こった。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:08:18「わっ……こ、これは何かも?」 水母棲姫の死体が突然、光り出したかと思うと、一人の艦娘の姿になったのである。 上品さを感じさせるその艦娘はおっとりとした声で、自己紹介する。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:08:31「水上機母艦瑞穂、推参致しました……どうぞよろしくお願い申し上げます」 「おお~!? な、仲間がドロップしたかも!! あれっ、あなたも秋津洲とおなじ水上機母艦なのかも?」 「はい、提督……は、いらっしゃられないのですね」 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:09:20「私も水上機母艦です。特技は最小の差分で限定グラがつくれることです」 「すごいかも!!」 「それと大は━━」 「でも、秋津洲もお正月にすんごい限定グラをもらったかも!」 「あと甲ひょ━━」 「限定ボイスも毎回つくし、まだまだ秋津洲の方がすごいかも!!」 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:09:54「まあ瑞穂もしょーじんするといいかも!」 「……そ、そうなんですか。 わかりました。秋津洲さん、先輩としていろいろ教えてくださいね」 「せ、先輩……!! なんか新鮮かも!! じゃあじゃあ! 後輩の瑞穂は先輩の秋津洲についてくるかも!」 「はい……」 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:10:25意気揚々、あるいは得意満面といった顔で歩き出す秋津洲と、しずしずと三歩さがって影踏マズその後を行く瑞穂。 好対照な水上機母艦ふたりは、やがてハヴァルフィヨルド最深部へ到達した。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:10:41「アアアアアアアアアアアアア! 来ルナッテ、言ッテルノニ!! 帰レヨォォォォォォォ!!」 航空支援の爆撃ですっかり焦土と化したかに見える集積地。 しかし、その最深部では焼け残った物資を前に、涙を流しながら怒りの咆哮をあげる深海棲艦がいた。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:10:59「あっ、あれは集積地棲姫っていうやつかも……!」 「強そうですね……」 「セッカク……セッカク集メタノニ!! ミンナ燃エテシマッタ……コウナッタラ、コイツヲ処刑シテヤル!!」 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:12:00「はっ……大艇ちゃん!?」 秋津洲は気づいた。集積地棲姫がむける視線の先。そこには愛しの二式大艇が吊されているではないか。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:12:23「やめるかも!」 「誰ダッ!?」 「貴様らに名乗る名前はないかも! 大艇ちゃんに手出しはさせないかも! 集積地棲姫! この秋津洲が相手をしてやるかも!」 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:12:47「フザケルナ、飛行艇母艦ノ雑魚ゴトキガ!!」 「そ、そうですよ、秋津洲さんっ、私たちにはちょっと荷が重いのではないでしょうか……?」 「かもふっふっふっ……」 明らかに無謀な挑戦。しかし秋津洲は不敵な笑みを浮かべる。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:13:23「集積地棲姫! これを見てもそう言えるかも!?」 「ゲェッ!!」 秋津洲は大淀から渡された装備一式の中から、二つの武装を取りだした。 WG42ロケットランチャー。しかも、二つである。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:13:42挿絵3 #秋津洲ホワイトデー pic.twitter.com/DflYs7Cr3B
2016-03-11 22:14:56途端に集積地棲姫の顔が青くなる。 そう、たとえ潜水母艦であろうとWG42を二つ持てば、その破壊力は彼女にとってICBM並みとなるのだ。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:15:18「か~もかもかもかも!! へいへーいかも、集積地棲姫! びびってるかも?」 「グググググ……」 「そんなに悔しそうにして、秋津洲に何か見せたいかも? ストリップかも? か~もかもかもかも~!!」#秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:15:38勝利はもはや約束されている。秋津洲は巨大なWG42を両手に構え、言い放った。 「ふぁいやーかもー!!」 「ヤ……ヤメロォォォォォォォォォォ!!」 「ぎゃああああああああああああああ!!」 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:16:02BOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOON!! アメコミ調の効果音と共に、噴煙が秋津洲の前方に広がった。 ロケットランチャーは本質的に無反動兵器である。しかし、何かが後方へ飛んでいった感覚は、秋津洲の肩にも伝わってきた。#秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:16:17「……あ、あれ?」 そして、爆発音と悲鳴もまた、後方から聞こえてきた。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:16:48「か、かもー!!」 「オ前……ナ、仲間ヲ……」 なんということだろう。 そこには、異星人の栽培兵器の自爆攻撃をくらったようなポーズで、ドロップしたばかりのLv1水上機母艦が倒れているではないか。#秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:17:00「ううう、やってしまったかも! えっと、説明書説明書……」 「アノ……エット……」 あぜんぼーぜん立ち尽くす集積地棲姫を前に、秋津洲はWG42の説明書を読み始めた。そして、何かに気づいたように手をぽん!と叩くと、ロケットランチャーを前後に持ち変える。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:17:19