- IngaSakimori
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「よくも瑞穂をかもー!!」 「ヴェェェェェェェェェェェェェェ!?」 「今度こそ前へむかって、ふぁいやーかもー!!」 「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!」 WG42の連撃は正しく集積地棲姫を直撃した。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:18:14ロケット弾の炸裂と、続く物資の誘爆が紅蓮の朱となって、秋津洲を照らし出す。 爆風の中、秋津洲は吊されていた二式大艇を救出すると、ぎゅっと抱きしめた。 そして、集積地棲姫の本体であるメガネと一緒に転がっていたクッキーの箱を手に取る。#秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:19:02「地獄に落ちろかも、集積地棲姫!」 深海棲艦の物資集積地を壊滅させ、クッキーを入手する……ここに彼女のミッションは完璧な形で終了したのだ。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:19:14かくして、アイスランド・ハヴァルフィヨルドに平和が戻った。 秋津洲の活躍により深海棲艦の勢力は一掃され、ここはふたたび援ソPQ船団の出発地として有効活用されることになるだろう……。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:19:31「まだ誰か残っているか!?」 そこに現れたのは、爆撃時に落下傘降下していた提督だった。 秋津洲は胸を張って言い切る。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:19:49「死体だけかも!! あと、クッキーもゲットしたかもー!!」 「す、水上機母艦……瑞穂……推参……いたし……ガクッ」 弾けるような笑顔でクッキーの箱を掲げる秋津洲の後方からは、息も絶え絶えで地面を這いつつ、Lv1の水上機母艦が姿を見せる。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:20:05「今度はホワイトデーイベントを開催したい! 君さえ戻ってくれれば」 「今日が最後かも!」 秋津洲は箱のラッピングをばりばりと破ると、頬いっぱいにババア印のクッキーを詰め込んだ。その姿は艦娘というよりは、ハムスターのようだった。#秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:20:26「……ま、また会おう秋津洲」 もはやあきらめの表情で提督は言う。 なあに、バレンタインの時も彼女は帰ってきてくれた。今度だって、トラックに秋津洲は帰ってくる。そうに違いないと。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:20:38「もう会うことはないでしょうかも!」 たとえ真実にならないとしても、その言葉は提督の胸をえぐる。 ぴくぴくずるずると地面を這い、ぱたりと動かなくなった瑞穂。 血涙をながして石化する提督。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:20:57そんな二人を尻目に秋津洲と二式大艇は飛び立つ! 新天地を目指して! これからも新たな敵があらわれるだろう! #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:21:19だが、どんな強敵も鎮守府最優秀艦・秋津洲の相手ではない! サイキョウ サイキョウ 「秋津洲と大艇ちゃんの最弱をもって、深海棲艦の最強を打ち破ってみせるかもー!!」 たしかみてみろ!! #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:22:24【あとがき】 くぅ~疲(中略) 本当はキャンディだったんですけど、艦娘のクッキーを見て、ちょこっと書き直しました。 #秋津洲ホワイトデー
2016-03-11 22:23:31