夏の海-2015-

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シャオイー(小伊) @applex002

@applex004 遠目に主人が大分切迫した状況に見えたために思わず割って入ったは良いが、執事は男の言葉にきょとんと首を傾げた。ワンテンポ遅れて主人がぱちぱちと丸い目を瞬かせて見上げていることに気がついて、 (近っ…!) 『すっ、すみません!!!』

2015-11-29 23:14:59
シャオイー(小伊) @applex002

@applex004 慌てて抱きしめる形になっていた主人を離した。 『あ、あの…!主人はいま少し特殊な状況にありまして…それで、その……っ』 おろおろと言葉を探していた執事だったが、ぐ、と一度言葉を飲むと相手を見据えた。

2015-11-29 23:27:37
シャオイー(小伊) @applex002

@applex004 『失礼をお許しください。ぼくには主人をお守りする義務があります。ですから、今の主人が正常な判断ができ兼ねる以上、その…あまり不埒な行為は…ええっと…』 尻すぼみになりながらも必死で言葉を紡ぐ。

2015-11-29 23:30:42
御曹司 @applex004

@applex002 「アハ♡知ってル!記憶がないンだよネ?今シャオから聞いたヨ」 随分と必死な様子の少年にくすくすと笑いが止まらない。だって、まるで好きな相手を取られて焦ってるみたい。シャオは自分の主人だよね、って意味で「執事くん」って呼んだのに、全く伝わってないんだもん。

2015-11-29 23:47:21
御曹司 @applex004

@applex002 少しピュアな少年をいじめ過ぎたかなと反省した。 「シャオ、クリスくんも聞いテ、ボクはシャオの恋人じゃなイ。誤解させちゃっテたラゴメンネ♡」

2015-11-29 23:56:33
シャオイー(小伊) @applex002

@applex004 「え、でも…」 じゃあ今までの言動は、全部冗談!?手紙の段階から冗談?? 頭に疑問符を飛ばしまくる少女を余所に執事の少年はムッと眉を寄せた。 『それだと…なんだかおかしいです。ぼくは詳しく存じませんが…お二人は…以前から懇意だったのでは?』

2015-11-30 00:23:30
シャオイー(小伊) @applex002

@applex004 少し前、シャオが浮かれながらいつもよりずっと身なりにに気合を入れて出かけていた日の相手はこの男だった。そして男からの手紙の内容も。 全然そんな関係じゃないから安心してね、と言わんばかりの男にやきもきする。これじゃまるで、シャオが遊ばれてるみたいじゃないか

2015-11-30 00:27:10
御曹司 @applex004

@applex002 真剣に非難を孕む視線を向けられると男は苦笑混じりに立ち上がった。 主人が真っ直ぐなら従者も真っ直ぐだなと微笑ましくなる。 「そうだネ、クリスくんの思ってルような間柄になれタらステキだけド。ボク、今はふられちゃってるカラ」

2015-11-30 00:41:02
御曹司 @applex004

@applex002 「恋人じゃないノはホント。でも、クリスくんにとやかく言われるようなコトでもないヨ」 角が立たないように極めて温暖にそう伝えれば少女の手を引いて立ち上がらせる。

2015-11-30 00:45:55
御曹司 @applex004

@applex002 「恋人じゃないノはホント。でも、クリスくんにとやかく言われるようなコトでもないヨ」 角が立たないように極めて温暖にそう伝えれば少女の手を引いて立ち上がらせる。

2015-11-30 00:45:55
御曹司 @applex004

@applex002 「恋人じゃないノはホント。でも、クリスくんにとやかく言われるようなコトでもないヨ」 角が立たないように極めて温暖にそう伝えれば少女の手を引いて立ち上がらせる。

2015-11-30 00:45:55
シャオイー(小伊) @applex002

@applex004 日が傾き始めてもまだ彼女達の楽しい一日は終わる気配がなかった。

2015-11-30 21:19:11
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