警察さんとの会話

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 「あの…すみません。少しお話をお伺いしたいのですがよろしいでしょうか？」署の入り口からおずおずと顔を覗かせたのは、白い髪に白い肌、白い服。一切の色彩を欠いたような真っ白な少女だった。

警察 @police_dogdog

@applex002 『んぁ、……は？』真っ白な少女に声をかけられ振り返ったのは茶髪の青年。相手の顔や服装、全てに見覚えはあるが口調と雰囲気が全く合わない。『シャオ…お前どうしたんだよ？なんか変なもん食ったのか、？』青年にしては珍しく真剣に心配し始めた。

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 「あ、はい。あの、シャオです」警察と言う相手に幾分緊張していたものの、思っていた以上にフランクに接する相手にほんのりと笑顔が浮かんだ。「悪いものを食べた訳ではないのですが…少し込み入った事情がありまして、良ければわたしの話を聞いて頂けますか？」

警察 @police_dogdog

@applex002 あまりにも違う対応に目を白黒させながらぎこちなく頷いた。『え、あ…おう。…話聞くのはいいが此処じゃなくて二階で。』正しく箱入り娘のような反応に面を食らいつつ、少女を手招く。他の警察官から値踏みするような視線がこちらに向けられた。

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 相手から了承を得られると、少女は華やぐように微笑んだ。「はい！では失礼します」ぺこりと頭を下げて署内に立ち入り、相手についていく。(今の少女にとって)初めてみる署内に物珍しげにきょろきょろと見回しては、視線が合った警察官さんにはふわりと微笑みを返した

警察 @police_dogdog

@applex002 まるで天使のような微笑みに、むさ苦しい男達が小さな歓声を上げる。ある者は頰を染め、ある者はぽかんとしたまま青年についていく少女を見ていた。『……あんまりいい顔すんなよ。警官なんてならず者ばっかなんだからよ。』いつもの少女にはかけないような言葉を呆れて呟いた。

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 「そうなんですか？」相手の忠告にきょとんと瞬きを返し、歩幅の違いからか遅れ気味にならないようにと気持ち小走りになりながら隣に並ぶと相手を覗き見上げ「ふふ、ではあなたも、ならず者さんなんでしょうか？」

警察 @police_dogdog

@applex002 小走りについてくる少女の為にペースを緩めて歩いていたが無垢すぎる言葉に躓きずど、と一段目の階段にかけていた足が滑った。気まずいのか小さく咳払いをして登り始める。『……さぁな。シャオにはどう見える？』斜め後ろを向きながら流し目気味に鳶色の瞳が相手を見つめた。

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 大袈裟に反応した相手に小首を傾げるもふたたび歩き出した後に着いて行く。「ええっとですね…あなたがならず者だったら、わたし困ってしまいます」うーん、と真剣に考えた結果眉を下げて答えた。「…あっ、そういえばわたし、あなたをなんて呼んだら良いのでしょう？」

警察 @police_dogdog

@applex002 『…そうかい。正しくお嬢様って反応どうも。』強気な反応は返ってこず、困惑気味な相手の頭を乱雑に撫でた。『コーネリアスでいい。お前はそう呼んでた。　もう一人直に来るからまってろ。』応接室の一つをあけ、ソファーへと促す。

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 「あ、あう…」がしがしと頭を大きな男の人の手で撫でられるとどうしたら良いのかわからず赤くなった頰を隠すように乱れた髪に手櫛を通した。「ふふ、コーネリアスさんですね。すみません、失礼します」ぶっきらぼうだけど良い人なのかな？と案内されたソファに座った。

警察 @police_dogdog

@applex002 『別に、気にすんな。』頬を染める少女になぜかこちらも気恥ずかしくなり自身の項に手を当てた。そこに扉を開ける音ともに金髪の青年が現れる。「ばーん！…あれ？シャオじゃん。どうしたの？」仕事ちゃんとしてるよ？と小首を傾げながらソファーへ腰掛けた。

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 新しく現れた青年に慎ましく頭を下げるとソファに座るのを待って少女は口を開いた。「あの、突然なんですけどわたし、どうやら記憶をなくしてしまったみたいでして」相手が一方的に自分を知っている気不味さからか、緊張か(或いは両方)、少女はえへへと所在無く笑った

警察 @police_dogdog

@applex002 金髪の青年は口をぽかん、と開けた。相手の令嬢らしい態度も相まって飲み込むまで時間がかかりそうにも見えるがすぐに話し始めた。「…えっ、なにがあったの？シャオ大丈夫？」逆に冷静になってしまったのかふざけた雰囲気は抜け、眉根を寄せながら尋ねた。

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 「あっ、はい！わたしはこの通り大丈夫なんですけど…こちらに昔からのお知り合いがいるとお聞きしまして、お二人に記憶を失くす前のわたしのことを聞きに来たんです」きゅっと膝の上で拳を握る。

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 「なんでも構いません、お二人の知っているシャオさんのこと、教えて頂けますか？」

警察 @police_dogdog

@applex002 「俺たちが知ってるシャオ、かぁ……どう言えばいいかな？」『わがまま上等強気女王。』金髪の青年からの問いに茶髪の青年がさらりと答えた。「それだ！えっと、今のシャオとは真反対、って言ったらわかりやすいかな？とにかくわがままお嬢様って感じ？」

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 「わ、…女王…ですか？」茶髪の青年の言葉に少女はきょとんと首を傾げたが、すぐに金髪の青年が肯定するのを聞くとどうにも意地悪を言われている訳ではなさそうだ。「わがままさんだったんですね…ええっ、お二人になにか御迷惑をおかけしていませんでした？」

警察 @police_dogdog

@applex002 「迷惑……まぁそこそこ？でもシャオはご褒美もくれるしなんだかんだ可愛いからねー。」『お前はお袋さんと似て美人な代わりにわがまま放題なのも受け継いだからな。』犬の獣人が持ってきたコーヒーを一口飲む。「あ、シャオのは紅茶だから砂糖とか好きにして！」

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 「そう…それなら安心(？)しました」なんだか言われたい放題言われている気がするが事実なのだろう。褒められているのか貶されているのか微妙だが嫌われてはいないらしい。むしろ、やんちゃな妹を呆れながら見守るお兄さんたちみたいだ。 「ありがとうございます」

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 紅茶に入れた砂糖とミルクを混ぜながらふと思いついた。「…コーネリアスさんのお馬鹿！」きっと相手を睨みつけたかと思うと、へにゃりと眉を下げ「…こんな感じですか？」

警察 @police_dogdog

@applex002 『は、…。』「うわ、これ破壊力やばいわ。シャオ！俺にもいって！おねがーい！」睨み付けられた茶髪の青年が固まり、カップをテーブルにおいてうつ向いてしまった。金髪の青年がキラキラとした目で見つめてねだり始める。

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 「え？えーっと、…アルフレッドさんのすけこまし！メッです！」俯いてしまった青年を気に留めながらも強請られれば必死に悪口(っぽいもの)をないボキャブラリーの中から捻り出した。実際にすけこましかどうかはこの際置いておこう。

警察 @police_dogdog

@applex002 「すけこまーー！！いただきました！！！そんなことば何処で習ったの？！めっ！使っちゃめ！」『もうやめろ…このお嬢様破壊力凄まじい…。』ぐあー！と金髪の青年が悶え、茶髪の青年が片手で顔を覆いながら呟き始めた。

シャオイー(小伊) @applex002

@police_dogdog 「あ、あれ？どこで習ったんでしょう？あんまり意味はわかってないんですけど」てへへと笑ってはみるが二人の反応を見るにどうやら以前の自分はこんな感じでもないらしい。むむむと眉が寄る。