人形屋さんとの会話

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True 「あの、すみません。いまお時間大丈夫でしょうか？」ほんの少し緊張した様子で店内に入ってきた真っ白な少女は店主の姿を見つけるとそう声をかけた。

人形屋トゥルー @Doll_True

@applex002 あら、いらっしゃいませ。こんな夜にどうしたのかしら。(扉の開く音にはたきを手にしたまま振り返り、柔らかく笑んだ)

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True 「あ、本当ですね、こんばんは」相手に言われてすっかり遅い時間になってしまったことに苦笑し、「本当はもっと明るい時間に来ようと思っていたんですけど…あの、お買い物じゃないんですけど少しお話を聞いて頂けますか？」相手を伺うように見上げた。

人形屋トゥルー @Doll_True

@applex002 気にしないでちょうだい、うちは夜が本業みたいなものだし……。(少女の瞳に今朝の苺ジャムを思い出しつつ快く頷いて) ええ、どうぞ。折角だしお茶でも淹れさせるわね。(そう言って店の奥に向け助手の名を呼ぶと、間延びした返事が返ってきた)

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True 「すみません、ありがとうございます」そんな大層なことでも無いのに、とは思いつつもせっかくなので相手の好意に甘えることにした。「あの、突飛な話になってしまうのですが、実はわたし、今記憶をなくしてしまっているみたいなんです」

人形屋トゥルー @Doll_True

@applex002 ……っえ？(耳に飛び込んできた単語に思わず目を見開き) 記憶が…ないの？…と、とりあえず腰掛けて。(ガタガタ音を立てながら簡素な丸椅子を少女の前に置き、店の扉を開けて看板を裏返し) …なにがあったか、なんて野暮よね。私にできることがあるなら遠慮なく言って。

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True 「なんだかすみません。大したことじゃな…いのかはわかりませんけど健康的には大丈夫ですので！ね？」ふふ、と元気アピールに小さく両手を振り。「それで、いまなんとか記憶を取り戻そうと思って、記憶をなくす前のわたしを知っている方にお話を聞きに回っているんです」

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True 「良く来ていたお店の方なら、覚えていてくださるかなって思って」

人形屋トゥルー @Doll_True

@applex002 成る程ねぇ。私の知ってる貴女は……お転婆で、気高くて…儚げな見目をしているけど、言葉は無邪気で、可愛らしい女の子だったわ。 「お茶入りましたよ〜っと……ッ」(耳の尖った青年が湯気の立つマグを二人に手渡すと少女に目を留めそのまま数秒固まり)

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True 「ふふ、皆さん口を揃えてお転婆さんだったっておっしゃるの。そんなにだったんでしょうか？」ここ最近よく耳にする単語に思わず笑ってしまった。「あら、ありがとうございます」少年から差し出されたカップを受け取る。「？」そのまま動きを止めた少年に小首を傾げて微笑んだ。

人形屋トゥルー @Doll_True

@applex002 ええ、とても。それが魅力でもあったんだけどね。(どこか懐かしげに微笑んでカップに口づけ、ちらりと青年を見やると頬を染めて少女を見つめていて、呆れたように肘で小突き) 「っあ！え、…す、すみません、あんまり綺麗で。つい…。」(ハッとして目を伏せ頭を掻き)

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True 「まぁ、綺麗だなんて…！ふふ、ありがとうございます。お名前をお伺いしても？」少年の言葉にくすぐったそうに頰を染めるも、名前を聞いてからそう言えば店主の名前も知らないのだったと気がつき、思わず店主の方を振り返った。

人形屋トゥルー @Doll_True

@applex002 まぁ、顔赤くしちゃって。ああ…私はライ。こっちは助手のデュアルよ。 「へへ、よろしく。…シャオ、さん？」(紹介を受け照れ笑いを浮かべ落ち着きなく視線を彷徨わせながら、確かめるように相手の名前を口にして)

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True 「はい、シャオです。ふふ、こちらこそよろしくお願いします。デュアルくん、ライさん」少し年下かな？と思いつつ可愛らしい少年に頰が緩む。「言葉は無邪気、とおっしゃいましたが、わたしライさんとは良くお話されていたんでしょうか？」

人形屋トゥルー @Doll_True

@applex002 「あ、俺、も、戻りますね」(名残惜しげに何度か振り返りながら作業部屋に戻り) ええ、お店に来てくれた時はよくお話ししたわ。一度私をお抱えにしたい、なんて言ってくれたこともあったわねぇ。(懐かしむように視線を遠くに投げ、湯気の立つアールグレイをまた一口飲んで)

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True ああー、行っちゃった。と奥に行ってしまった少年を少し残念な気持ちで手を振って見送る。「まぁ、本当ですか？ふふ、ライさんのお洋服すごく気に入っていたんですね。でもほんとに素敵。今着ているお洋服もここで買ったものなんですよね…？」

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True 少女が確かめるように裾を摘んで広げて見せたのは、アイボリーのワンピースドレスで、スカートには赤い糸の繊細なバラの刺繍が囲んでいる。

人形屋トゥルー @Doll_True

@applex002 ごめんなさいね、照れてるみたい。(困ったように眉を下げ青年の消えた扉を見つめ、一つため息をつき) あぁ！確かに、私が作ったものだわ。懐かしいわねえ、綺麗なまま使ってくれていたのね。ありがとう…(愛しげに薔薇の刺繍を撫で、それから少女の真白の髪を撫ですいた)

人形屋トゥルー @Doll_True

@applex002 お渡しした時、たいそう喜んでくれてね。………やだわ、なんだか泣けてきちゃった(不意に紫の瞳を揺らすと袖口で眦を拭って微笑み)

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True 「ライさん…っ、や、やだ。泣かないでください！」少女は慌てて相手にハンカチを差し出した。「わたし……記憶は、ありませんけど…それでもここのお洋服大好きだって思います！そうだ！良ければ新作のお洋服を見せていただけますか？」

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True 「折角なので今のわたしもライさんのお洋服欲しいです！」なにが折角なのか言葉にし難いが、こう、記憶のない自分が記憶のある頃好きだった店のものを買うというのは中々ない機会だろう。

人形屋トゥルー @Doll_True

@applex002 ふふ、ありがとう…。ごめんなさいね。(差し出されたハンカチで眦を拭い、続いた少女の言葉に伏せていた目をパッと上げ) ええ、そうね！是非ご覧になっていって。貴女に着てもらえるなら私のお洋服も喜ぶわ！(生き生きと立ち上がり少女へ手を差し伸べて)

シャオイー(小伊) @applex002

@Doll_True 「まぁ！ありがとうございます！」相手に手を引かれ店内の洋服をうきうきと見やり。「…まだこの先少し寒そうだけど、春先まで長く着られるものが良いですよね」どれが良いかなぁ、と愛らしい洋服たちを吟味する様は年頃の女の子そのものだ。

人形屋トゥルー @Doll_True

@applex002 それなら、毛糸のものはよしましょうか。ブラウスとかなら、あまり季節を選ばず着られるんじゃないかしら？(店の中程まで手を引いていき、数体の人形が座る箪笥の引き出しを開いて白を基調としたブラウスの数々を出して見せ)

人形屋トゥルー @Doll_True

@applex002 首回りは緩やかな方がいいわね。一枚でも着られるように、少し装飾の多いのなんてどう？(そう言って取り出したのはミルクベージュのブラウスで、丸襟にビジューが散りばめられ、前身頃を細かなレースが何重かになって飾り付けている)