- kaleidotheater
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@ytb_at_twt 我々の立場だと、文とは記号列なので、「文の真偽」と言う場合は厳密には「文の(意味表示の)真偽」と補完していると思います。
2011-01-30 14:22:56@ytb_at_twt しかし文は曖昧なので、意味表示への変換は写像にならないんですよね。意味表示の集合を、真理条件の同値性で割ってはどうでしょう。
2011-01-30 18:03:50@kaleidotheater …その、文の曖昧さって、本質的な問題ですよね…もしこの問題が除去可能でない(文脈から一意に曖昧な文の意味表示を決定できる理論が存在し得ない)ならば、デイヴィッドソンに反し、自然言語の場合は文は真理の担い手になりえないということになりますね…。
2011-01-30 19:28:03@ytb_at_twt 確かに文脈まで与えられるなら話は別です。ただし、文脈から文の曖昧性を解消するのは(人間は簡単にやりますが)NLPでは長年の課題であり、ここの仕組みを明示的に語るのはかなり難しいわけです。
2011-01-30 19:42:20@kaleidotheater あと、このやりかただと命題は外延性を満たします。もちろん、フレーゲを始め、多くの人が外延性を当然視していますが、でも、命題って本当に外延的なものなんでしょうか…(非古典論理の集合論になれていると、どうしてもこの辺は気になります)。
2011-01-30 19:42:32@kaleidotheater すごく難しそうですね。ただ、「文が真理値の担い手になり得ない」というためには、文脈からの意味の除去が不可能であることを示さないといけませんし…それが不可能だって論じている人とかをご存じでしょうか。
2011-01-30 19:44:26@ytb_at_twt すみません、「文脈からの意味の除去」とは、「文脈をもちいた意味の曖昧性の除去」ということでしょうか? そうだとしても、それを不可能だと論じている人はあまり聞いたことがありません。人間にはできるので、きっと有限の立場でできることなのだと思います。
2011-01-30 22:05:41@kaleidotheater はい、そうです、「文脈からの意味の除去」は「文脈をもちいた意味の曖昧性の除去」を意味していました。紛らわしくすみません。
2011-01-30 22:13:41横槍すみません、「外延的」で何のことを考えているのでしょうか。文中のある語に、等しい外延を持つ語を代入したとき、少なくともフレーゲは文の表現する命題(「文の意義」ないし「思想」)は変わる、従って(おそらく)真理条件も変わると考えていたようですが…。@ytb_at_twt
2011-01-30 22:14:39@kaleidotheater ただ、誤解だったら申し訳ないのですが、言語哲学ではよく根っこの所に「形式化のしようのない根源的な不確定性」みたいな話(クワインの翻訳の不確定性とか根源的解釈とか)がよく出てくるので、「曖昧性が本質的に除去できない」と言う立場もありかと考えました。
2011-01-30 22:15:52@ytb_at_twt 命題は外延的なのか、という疑問は勿論あって、そうではない命題の捉え方をしよう、という気分でもあるのですが、外延的な捉え方で何が困るのかが今パッと思い浮かびません。これまで形式意味論の対象が、外延的な捉え方で捉えられる現象に限られているせいかもしれません。
2011-01-30 22:16:46@Zahlangabe えーと、その場合、確かに思想は変わると思うのですが、真理条件が変わるのでしょうか?両者が外延的に等しい以上、両方の真理関数の値は等しいような気がするのですが。
2011-01-30 22:18:07@ytb_at_twt すみません、ほとんど衒学なんですが…。フレーゲの意味での「真理条件」は変わるはずです。フレーゲの中では「思想」と同内容になるもの以外の「真理条件」という概念はないと思うので。
2011-01-30 22:22:33@ytb_at_twt なるほど、僕はそういう根源的な不確定性みたいなものは「命題」には含まないと考えてお返事していました。
2011-01-30 22:23:25@kaleidotheater 外延性が問題となるのは、定番だと引用や知識や信念に関する話だと思います。ただし様相論理を使って解決するのが普通でしょうか。でもそれはそれでややこしい話になりそうな。
2011-01-30 22:24:15@Zahlangabe あ、そうなんですか、知りませんでした。…えーと、デイヴィッドソンのいう真理条件の意味では変わりませんよね?
2011-01-30 22:25:10@ytb_at_twt うーむ。デイヴィドソンの言う「真理条件」というのは、文の属性というより、「発話に対して話者が肯定/否定の反応を返す条件」という、発話と話者の関係の成立条件ですよね。そうするとやはり話者が外延の同一性を知っているかどうかに依存しそう…。
2011-01-30 22:29:32@ytb_at_twt というか、ダメットがデイヴィドソンの「真理条件」というのはそういうものだと言っていたのを、僕は鵜呑みにしているのですが…。
2011-01-30 22:32:38@ytb_at_twt 明けの明星/宵の明星、のような問題であれば、(まだオープンで、かつ魅力的なパズルですが)それほど根源的な問題ではないような気がしています。他にもあるでしょうか……。
2011-01-30 22:33:49