【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようと言うコーナー。第84話「一通の手紙」の巻。ウム!のおじさん登場! ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」01】 前回、張飛と関羽のせっかちすぎる行動のせいで、曹操と完全に敵対することになってしまった劉備玄徳。しかし、現状では曹操にはとても太刀打ちできないため、袁紹と結ぼうと。その仲介を鄭玄に頼むことになりました。

2016-03-15 16:02:15
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」02】 鄭玄は、陳登から事情を聞いていたのと、玄徳が徐州の民から慕われているということもあり、好意的に応対。玄徳の願いを聞き入れ、袁紹宛に手紙をしたためます。小さな恨み言は忘れ、世の中のために玄徳と手を握った方が国のためである、と。

2016-03-15 16:03:56
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」03】 手紙を受け取った玄徳は、早速河北の袁紹のもとへ使者を飛ばします。玄徳の運命はこの一通の手紙に託されたわけです。

2016-03-15 16:04:48
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」04】 さて、袁紹。玄徳の使者が来たと聞いて訝しがります。袁紹にしてみれば、弟(横山三国志的には袁紹と袁術は兄弟扱い)を殺しておきながら、今更何の用だ、といいつつ、使者と会うことは拒みませんでした。

2016-03-15 16:06:31
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」05】 史実では、母が違う兄弟ということらしく、兄弟仲は良くなかったとされる袁紹と袁術。袁術が滅ぼされたことに、そんなに恨みつらみは持ってなかったのかもしれません。ともかく、玄徳の使者は袁紹と会うことができました。

2016-03-15 16:09:11
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」06】 玄徳の使者は孫乾(そんかん)です。孫感は、袁紹に、曹操を討って玄徳の窮地を救って欲しいということをズバリ言います。袁紹は、随分虫のいい話だと言って、曹操を討つよりも弟の仇として玄徳をうちたいとまで言います。

2016-03-15 16:11:30
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」07】 孫乾は、その怒りは曹操に向けるべきだと。言います。そもそも袁術討伐は玄徳の一存では出来ず、すべて朝命ということで曹操が命じたことだと主張します。実際は、曹操討伐に玄徳自ら志願したという経緯がありますが、そこは巧妙に伏せられました。

2016-03-15 16:13:49
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」08】 孫乾の言葉に、一応は納得した袁紹。そして、ダメ押しとばかりに、鄭玄の手紙があることを孫乾は打ち明けます。袁紹は鄭玄を尊敬しています。鄭玄の手紙を読んで、袁紹は孫乾の申し出を本気で検討することを決めた模様です。

2016-03-15 16:16:17
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」09】 袁紹は諸大将らを集め会議を始めます。曹操討伐の軍を出すべきか否か。反対、賛成双方の意見が出ますが、河北四州を支配する袁紹の勢いに乗じるべきだという意見が出た際に、「ウム!」と賛同するおじさんが登場。ウム!のおじさんは、積極派です。

2016-03-15 16:19:25
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」10】 曹操は侮りがたい存在であることは間違いありませんが、ウム!のおじさんは、いたずらに安泰を願い世の動きを指をくわえて見ていては国家百年の計はできぬと大演説。一世の賢者である鄭玄が袁紹に悪いことをすすめるわけがないと畳み掛けます。

2016-03-15 16:21:52
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」11】 袁紹は河北四州で満足してるべきではない、と曹操討伐軍を出すことを決めます。弟の恨みは忘れ、玄徳も味方につけた方が将来の得策だと。こうして、袁術の存在はきれいさっぱり忘れ去られてしましました。

2016-03-15 16:23:36
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」12】 こうして、袁紹は騎馬2万、歩兵8万、計10万の曹操討伐軍を出陣させます。孫乾は袁紹が動いたことを確認。玄徳の命運は未だ尽きてはいませんでした。

2016-03-15 16:26:35
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」13】 一通の手紙が、袁紹を動かし、河北の兵10万を曹操へ向かわせました。 袁紹出陣の報はたちどころに曹操の耳に入り、曹操はただちに20万の兵を集めます。曹操は袁紹軍を黎陽(れいよう)で迎え撃つことにしました。

2016-03-15 16:51:27
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」14】 曹操軍の主力が次々と出陣するなか、曹操は劉岱(りゅうたい)と王忠(おうちゅう)を呼び、5万の兵をもって、徐州の劉備玄徳に当たるように指示します。そして、「師」と書かれた曹操の旗を持っていくように命じます。

2016-03-15 16:53:03
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」15】 「師」とは、先導する人を意味する言葉です。項羽と劉邦」で漢軍を率いた韓信の役職が「大元帥」といってたように、軍の一番偉い司令官の居場所を示す旗です。要は、曹操がここにいるぞ、ということを示す旗を、劉岱らに渡したということです。

2016-03-15 16:56:17
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」16】 曹操は、玄徳らに、曹操が徐州にいるぞと見せかけて戦うように指示。あせらず、時間をかけて戦えと細かく指示を出します。 劉岱と王忠は徐州へ向け出発しますが、曹操の腹心らは、玄徳の相手に劉岱・王忠では不足だと主張します。

2016-03-15 16:58:09
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」17】 曹操もそれはわかっています。しかし、曹操の旗を与えたことで、玄徳はうかつに手を出してはこないということを見ぬいており、袁紹の兵を打ち破り、その足で徐州に向かい、玄徳を滅ぼすつもりだと語ります。

2016-03-15 16:59:29
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」18】 それを聞いた曹操の腹心は、徐州に精鋭を向ければ袁紹は徐州へ多くの援助を送り、徐州も落ちず、黎陽も破れずということになりかねない。戦の重点は袁紹軍との対決であるという、曹操の深い考えに「まさに戦の天才」と感嘆します。

2016-03-15 17:05:30
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」19】 曹操も出陣し、河北軍と相対する地点で陣をひくことに。河北軍の勢いは盛んなため、うかつにあたっては砕けてしまうと、敵の出方を伺いながら動くことに。こうして、曹操軍と河北軍はにらみ合いの状態に。8月から10月と時は流れますが膠着状態。

2016-03-15 17:07:52
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」20】 さすがに曹操もしびれを切らし、なぜ袁紹が動かないのかと疑問に思い、間者を放って調べさせます。間者が調べた所、袁紹軍の大将である逢紀(ほうき)が病に倒れ、司令はもっぱら審配(しんはい)将軍があたっているとの報告が。

2016-03-15 17:09:33
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」21】 ところが、審配将軍と仲が悪い沮授(そじゅ)将軍が、ことごとく命令に従わないということらしいです。曹操は、袁紹は将軍同士がうまくいかないので、迷い始め戦いを挑まないだろうと、優柔不断ぶりを看破。

2016-03-15 17:12:40
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」22】 軍が2つに別れているようでは、ほっといてもそのうちおかしくなると見た曹操は、徐州の方に気をかけることに。機を見る敏な曹操はその日のうちに都に引き返します。はじめに袁紹からつぶすという戦略でしたが、固執しないところが曹操らしい。

2016-03-15 17:15:37
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」23】 一報、徐州はというと、こちらも劉岱・王忠軍と徐州軍とでにらみ合い。関羽はなぜ曹操が攻めてこないのかと不思議がります。張飛が、それならこちらから攻め込もうかと提案しますが、玄徳が即座に却下します。

2016-03-15 17:16:53
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」24】 経緯はどうあれ、曹操は朝廷の命を意のままに使える立場。玄徳達が先に曹操軍に攻め入れば、玄徳が朝敵となってしまいます。朝敵になってしまえば、この国全部の中心を敵に回してしまうことになります。

2016-03-15 17:18:26
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【横山光輝「三国志」講座84「一通の手紙」25】 玄徳は目にうつる、「師」の旗が気になって気になってしょうがありません。あの旗があるかぎり、玄徳は動くに動けないのです。 河北と徐州、二正面作戦を展開する曹操と、それに対する玄徳らはその後どう戦いを進めるのか。続きはまた次回です…

2016-03-15 17:21:03