【アンケート】同じ内容の本があったら、ハードカバー、電子書籍、文庫、古書、どれを選ぶ?

新刊書の買われ方、その理由について意見を求めてみた。
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こんなアンケートを採ってみた

加藤AZUKI @azukiglg

【本の買い方アンケート】 togetter.com/li/946644 に関連して本を買って読む習慣がある人に聞いてみたいんだけど、「300頁加筆なしの同じ内容の本」があった場合、どれを買う?

2016-03-07 17:52:20

色々回答がありました。

加藤AZUKI @azukiglg

先週質問の【本の買い方アンケート】 twitter.com/azukiglg/statu… 89RT/783票で、同じ内容の本ならどれを買う?という問いに、ハードカバーと電子書籍が同率の17%、文庫落ち待ちが51%、古書が15%の回答。

2016-03-16 11:32:46
加藤AZUKI @azukiglg

当初、古書は12~13%、電子書籍は19%をうろうろしてたんだけど、最終的には文庫が過半数(これは当初から40%後半で断トツ)を占め、それ以外の選択肢はどれも大差ない、という違いに。

2016-03-16 11:33:53
加藤AZUKI @azukiglg

ハードカバーを買う人は「好きな作家の待ち焦がれた新刊なら」という条件付きが多く、著者買いの人のハードカバー購入比率が高い。 電子書籍を買う人は「場所がない」が大きな理由で、書庫が埋まりきっている廃人がこれをチョイスしているのではないか。

2016-03-16 11:35:03
加藤AZUKI @azukiglg

古書を選ぶ人の最大の理由は「お金がない」。 文庫落ちを選ぶ人は、「読んだことのない作家、新人などを様子見するとき」及び「お金がない」「場所がない」など、ハードカバーを選ばない理由(電子、古書を選ぶ理由)を文庫が吸収している感じ。

2016-03-16 11:36:46
加藤AZUKI @azukiglg

その意味で、文庫というのは「公式古書」という位置づけ(ハードカバーに対して)で長く認識され続けてきていて、そこは今も変わってない感じ。 ただ、昨今は「まずハードカバー、電子書籍、それから文庫落ち、古書」という順番でもなくなってきていて、冒頭でハードカバーがない作家のほうが多い。

2016-03-16 11:38:02
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

@azukiglg 極論すれば、日本において本とは文庫である、と。

2016-03-16 11:38:10
加藤AZUKI @azukiglg

ので、選択肢に最初からハードカバーがない、または最初から新刊文庫を買う習慣はあっても、最初にハードカバーという習慣がない読者が増えているのではないか、とか。 出版業界としては、既刊の文庫化(廉価版化)を電子書籍に期待してるところはあるかもしれない。実際そういうのもある。

2016-03-16 11:39:22
加藤AZUKI @azukiglg

「古本を買うくらいなら電子版を買ってくれ」というのは著者も発する悲痛な声(^^;) ただこの、「紙束を伴わない電子版」「旧作の公式古書としての電子版」という認識が、電子版の価格の抑制になってるとこもあって。

2016-03-16 11:40:36
加藤AZUKI @azukiglg

「電子版作成にもコストが掛かる」ということのしわ寄せが現場に向かった結果、「最初から電子版の制作費が紙版の制作費に統合されている新刊」はまだしも、「電子版を想定されずに刊行されたが、その後売れずに絶版になった本」の電子化を阻害している(これは大事なことなので何度も言います)

2016-03-16 11:41:36
加藤AZUKI @azukiglg

昭和、というか戦後以降は特にその傾向強いと思います。「隙間の余暇時間を安価に潰せるヒマ潰し」「大量生産と紙質などを抑えることで価格を下げた」など、版元の薄利多売体質と読者の横並び好きにマッチした。 QT @3peta:極論すれば、日本において本とは文庫である、と。

2016-03-16 11:43:10
加藤AZUKI @azukiglg

最初から電子書籍化を意識した本が増えた結果、装丁にも大きな変化が出てきてるかなーという気はする QT @Rogue_Monk: ハードカバーの滅亡で恐ろしいのは、 装丁そのものが作品 て本がなくなっちゃう事だなぁ。 twitter.com/azukiglg/statu…

2016-03-16 11:43:49
加藤AZUKI @azukiglg

ハードカバーではカバーに使える物理的な面積が大きく、またこれが「書店店頭で平積みされて人目に付く」ことを念頭に考えられてきたのが、ネット通販や電子版など「サムネイルで人目に付く」ことを念頭に置いたデザインに変わりつつあるのでは、と。 QT @Rogue_Monk: ハードカバーの

2016-03-16 11:44:49
加藤AZUKI @azukiglg

顕著な例としては、「タイトルがやたら馬鹿でかい」のとか。インパクトのある文字数の少ないタイトルにして(絶叫とか、宿命とか、そういう感じのw)、それを馬鹿でかく装丁に入れるとサムネイルにしても目立つ、とか。まあ、絵とか写真とかデザインは死にますが QT @Rogue_Monk: ハ

2016-03-16 11:45:54
加藤AZUKI @azukiglg

先のアンケートで、選択理由は違うけど電子書籍を選ぶ人がハードカバーを選ぶ人と同率というのは、色々な読み方が出来る気がする。 収益の話をすれば、「ハードカバーは初版だけで黒字化する。重版が掛かれば後は全部濡れ手に粟」という暗黙の鉄則みたいなのがあって。

2016-03-16 11:48:16
加藤AZUKI @azukiglg

まあこれは文庫も同じであらゆる書籍は「初版で赤字にならない」「重版からは全部黒字になる」という前提で収益分岐を考えて部数が決められる。例えば10万部刷っても9万部戻ってきたら赤字だし、10万部売れても翌週に9万部がブコフに並んでたら(ry

2016-03-16 11:49:17
加藤AZUKI @azukiglg

ハードカバーを買う人はトロフィー(または記念品)として書籍そのものを抱え込んでコレクションする性質から、読み終えた本を売らない、という期待があって。あと、単価が高くても新刊を買ってくれるわけだから、「熱心で裕福(本に関して購読意欲が強い)な読者」と言える。上客ですね(棒

2016-03-16 11:50:38
加藤AZUKI @azukiglg

現物初版を大事にすることについて、「将来価値が出る」「将来初版が高く売れる」という投資性wを期待している人も潜在的にはいるかもしれない。まあ、それは重版が一杯掛かるような本の場合であって、最近の本はほとんどが初版しか出ませんから(^^;)

2016-03-16 11:51:31
加藤AZUKI @azukiglg

で、このハードカバー好きは、恐らく電子版を喜ばないと思うんだよなあ。だって、電子版って「幾らでも複製ができる」「早い時期に買った付加価値が付かない」「長期保存(熟成w)による味(悪く言えば保存による劣化)が付かない」。 ハードカバーという「容器」に価値を見出す人は電子版選ばない

2016-03-16 11:53:00
加藤AZUKI @azukiglg

電子書籍を選ぶ人は第一が「場所がない」を理由に挙げてるんだけど、これは「今までに本買いすぎて、しかも本を売らなすぎて本を保有しておく本棚の余裕が既にない」ということなんだと思う。あまり売らないという点ではハードカバー派に通じる。

2016-03-16 11:54:07
加藤AZUKI @azukiglg

著者や版元としては、「売れた本が転売されて、それが版元と著者の収益にはならない」というのが一番困る話ではあるわけで、「高い本、価値がある、好きだから手放さない」というハードカバー好きと、「システム上転売故買ができない」という電子書籍好きは喜ばしい顧客、と言える。

2016-03-16 11:55:15
加藤AZUKI @azukiglg

「過去の本を手放せないから本棚が足りず、これ以上置くところがないけど本は欲しいから電子版を買う」という電子書籍好きも、これはこれでやはり喜ばしい顧客なわけですw

2016-03-16 11:55:48