ログ化された分人 ディスプレイの向こう側とこちら側の身体
- chlomagears
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zerotaroさんの作品はiphoneなどのカメラ越し、またはそれをインターネット等経由してディスプレイ出力されて見た時のほうが実物よりはるかにいいので、僕はQRコードと同じように人の網膜の為にある存在ではないだろうと言うこと、またそれ故に人とそれに準じながらも異なった存在を→
2016-03-06 22:36:40→予見させるからこそ美しいとトークショーでは話しました。たぶん結構失礼なことを言ってる自覚はありますが、僕にはそう見えたのだから仕方ないし、そう見たほうがいいと本気で信じてます。
2016-03-06 22:38:00@QueHouxo ありがとうございます。いえ失礼ではないです。私も網膜とディスプレイの境界をウロウロしていたいと思っています。肉体から得るリアリティとディスプレイから得るリアリティでは後者を信じたい気持ちが強いのですが、実体からは逃れられない故に立体を作っているという感じです。
2016-03-06 22:51:47@zerotaro リプライありがとうございます!作品の中に物理身体とディスプレイ境界面の向こうの身体との間の往復があるのは感じていました。「実体から逃れられない」というのは特に彫刻というメディアの性質上、常に突きつけられることかと思います。個人的には隔てられたそれらに(続く)
2016-03-06 22:56:45@zerotaro (承前)ご自身の作品を贄としてブリッジをかけようとしているのかなと思っています。近作のArdino制御を使ったシリーズも光るのはそこから来てるのだろうと思っていましたが、たぶんこの辺りは解釈の余地が大きく、なにを作品の起源とするのかで変わりそうだなと思ってます
2016-03-06 22:59:48@QueHouxo まさにそのような感じです。自分がやろうとしていることを端的に表してもらえて嬉しいです。私自身もまだ曖昧なのですが、起源の一つとしてはゲームがあります。子供の頃、ゼルダの伝説時のオカリナに夢中になったのですが私のリアリティはゲームの世界にありました。(続く)
2016-03-06 23:10:55@QueHouxo (承前)時間が経つにつれて、その時期の私自身が肉体を通して得た実感の記憶はどんどん抜け落ちて風化していくのですが、ゲームの中で得た架空の身体感覚は今でもはっきり思い出せるのです。それから私の中で架空の体験の方がリアリティがあるのではと思う様になりました(続く)
2016-03-06 23:19:24@QueHouxo (承前)しかし、肉体や実体からは逃れられないという感覚も強く持ち合わせており、どちらの感覚が正しいのかということを確認する作業として作品作りをしている、というのが自分なりの見解です。長々と自分語り失礼しました。
2016-03-06 23:21:22@zerotaro いえいえ、詳しく聞けたこと嬉しく思います。そういったゲームなどに生成してしまった自分と物理現実での自分との乖離というのは、今でもネットゲームをする時などに僕も強く感じます。というよりもキャラクラーエディット機能の向上によってよりそれらを露わにされてしまった→
2016-03-06 23:23:19@zerotaro (承前)と最近は考えるようになりました。ゼルダはゼルダでそこに私が宿っていたことと、シューティングされた3Dキャラクターの私ではキャラクターの意味などがまた少し変わってきそうですが、深く共感を覚えます。僕はそれを「ログ化された分人」と呼んでいます。→
2016-03-06 23:26:07@zerotaro (承前)こう言った時に、「ログ化された分人」である私はその空間に記述された形で保存されていってしまうので、物理現実での私との遊離が発生すること、そしてそれは私的な体験レベルの話ではなく、SNS時代と言われる現在においては度合いは変われど社会に潜在したもので→
2016-03-06 23:29:01@zerotaro (承前)あるようにも考え、まさに「逃れられない実体」(物理身体)がその超えられないディスプレイという境界面に接触するという行為を通して分断を描こうとした作品が16,777,216viewシリーズでした。そういうこともあり、陰ながらシンパシーを感じても→
2016-03-06 23:31:20@zerotaro (承前)いた次第です。かなり長文の往復になってしまいましたが、ご自身の「起源」とその遊離について伺えたことは大変ありがたいです。これからもディスプレイ越しに(もしかしたら時には物理現実でも)応援というと上からのようなので、共に頑張りましょう!と言わせてください
2016-03-06 23:33:59@QueHouxo こちらこそ急でしたが、お話が出来て嬉しかったです。私の場合は分人に身体感覚を通そうとVRをやってみたり、物理現実に無理やり受肉させようと彫刻にしているのかもしれません。こちらこそありがとうございます。共に頑張れる様、作品を作ります。
2016-03-06 23:44:02Houxo Queさんとお話しした「ログ化された分人」について考えていたんだけど、僕は自分自身とその分人をいつも同期させようとしている気がする。失敗しているけど。 あと、自分の頭のなかに他人の分人も保存していて、その人と実際会ったときに更新させている。
2016-03-18 01:56:25@zerotaro 他人のログが頭にあるから、その人と二度と会えなくなってもそんなに寂しくない。分人をロードすればいいから。 レオくんは一度も会ったことがないけど、ログが出来上がってるからそれをスケッチしているだけだったりする。 この考え方が正しいのかどうかは分かりません。
2016-03-18 01:59:30>RT 正しい理解だと思う。僕はzerotaroさんに物理現実で会ったことはないけれど、zerotaroさんの「ログ化された分人」とはこうして時間を跨いで言葉を交わし、僕自身とそのログである私に経験が多重に蓄積されていく。このわずかにズレていく集積を修正しようと試みるが、画面内の
2016-03-18 03:07:14僕と物理身体の僕は交わらないのでパラレルな状態が維持され、同期は失敗する。ただ、記録された自己は閲覧可能なので、そこから逆説的に読み取り、自己やその経験、または対象を描写可能でもある。
2016-03-18 03:09:50例えば、gnckのアイコンと実際の彼は一致しない。一部では「アイコン詐欺」と言われたりもしてるが、SNSで彼が発する言葉は彼のアイコンが喋っている。テキストを読んでいてもgnckの肉から発した音として想像できないし、物理現実と紐付いてはいるが(何度も彼とトークをしても)別人だ。
2016-03-18 03:29:52始めて会ったのはロンドンだったが、こちらはアイコンのイメージを抱えていたので待ち合わせ場所でどうしても見つけられなかった。しかも彼はwifiがないと通信すらできない状態であったので、実際会った時の「誰だこいつ」感は凄まじかった。
2016-03-18 03:31:30こういったパラレルな経験というのは、SNSが普及した社会の底で積み上がり続けていて、定期的に会って話たりしてキャッシュをクリアしていかないと他人がどんどん人間じゃなくなっていく。youpyとかも実在するのか本当に訝しんでいた時期とかあった。
2016-03-18 03:34:30これは物理現実が先かネットが先かという問題でもなくて、先に画面外で知り合った人でもネット上では異なった存在に変貌していく。それはログが断片的に、そして連続性を持って更新されることで自己他者関わらず変容を促す形質を孕むからだ。ここにディスプレイが重なり、光として現れてきた時に
2016-03-18 03:44:34その被写体深度を拒む姿によって物理現実と隔てられた存在が生まれる。このスライドはディスプレイとネットワーク、モバイルなどを条件として発生し、時には「ポスト・インターネット」といった言葉で語られたりもするが、本質はディスプレイの光がもたらす幻惑だ。しかし、この現実を幻と言えるか。
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