@moltoke_Rumia1p であれば、「首=害敵手段を喪失した」という表現は誤解を招きますね。頭脳を失ったが故に、より厄介な相手になるのですから
2011-01-31 01:53:21朝鮮戦争では、南北とも相手の消滅を狙っていた。しかしそれが許される国際情勢ではなかった。とはいえ、ここで敵を押しとどめた以上のことができなかったアメリカにはフラストレーションがたまる。
2011-01-31 01:55:18これを「限定勝利」と思えなかったアメリカは、ソ連の封じ込めをより攻撃的にしようとする。それがベトナムへの介入に繋がるのだが、立ち止まって「勝利とは何か」を考えるのはベトナムで敗北した後だった。
2011-01-31 01:58:27さて、昨日の話しで抜けていたところがある。デルブリュックだ。彼は「絶対戦争」という理念を追い求めるドイツ参謀本部の部員に対し、クラウゼヴィッツは「二種類の戦争」を考案したと説いた。
2011-02-01 00:17:56デルブリュックは「敵の打倒を目的とする戦争」と「消耗による敵の戦意喪失を目的とする戦争」に分け、それぞれ「殲滅戦略」と「消耗戦略」と呼んだ。石原莞爾の「決戦」「消耗戦」の元ネタである。
2011-02-01 00:20:25石原莞爾は「決戦」「持久戦」だったか。これは、本人が回顧しているように「アイデアは得たがじっくり研究する時間は無かった」ので、日本における用兵理論として確立するには至らなかった。
2011-02-01 00:22:20話を戻す。このデルブリュックに対し「いや、絶対戦争だ」とあくまで主張したお歴々が、やがて政治・戦略を戦術次元に従わせることになる。そしてそれはドイツに限った話ではなかった。
2011-02-01 00:28:15社会ダーウィニズム(これもダーウィンの進化論の捻じ曲がった理解に過ぎない)やニーチェの影響が見られるという説もある。植民地戦争で戦争が容易いものと思われたのもあるかもしれない。
2011-02-01 00:35:38WW1後にそうした風潮を強く批判したのがリデルハートだった。しかし、彼の絶対戦争への嫌悪は、ナチスという現実により裏切られた。今でも、ナチスという実例は「現行の秩序の枠内での制限戦争」という選択肢への有力な反論である。
2011-02-01 00:43:58そしてWW2の最終段階で生まれた兵器が、その後の時代の戦争の考え方を変える事になる。あるいは、かつての思想の復活というべきなのだろうか?
2011-02-01 00:58:53