架空戦記はなぜ衰退したのか?

今売れている物への対応適応が有効なのは確かだけど「売れ線以外は駄目」は危険。ラノベとはお隣さんではなくはす向かいの程度の距離感だけど、「売れ筋キーワード以外を拒否した結果、過去の繁栄が嘘のように衰退し、せっかくのビジネスチャンスにも乗れない架空戦記という実例もあるのだから。
2016-03-21 09:13:38
架空戦記とラノベに跨がってる同業者とも話した事だけど、もしも架空戦記がブーム頂点から下り始めた時代に「大和・零戦・五十六」以外の裾野を大切にしていたら、そして若い読者層を見失わなかったら、今頃は艦これガルパンに呼応して第二次大ブームが起きていた可能性は大きい。
2016-03-21 10:44:53
@kasai_sinya なるほど。架空戦記の三種の神器は「大和・零戦・五十六」なのですか。ラノベの三種の神器を考えてみましたが、「刺さる(シリアス)」「ラブコメ(萌え)」と、あと、もう一個なんでしょう? いま現在「えんがちょ」されて死に体なジャンルのはずですよね。
2016-03-21 10:51:23
@kasai_sinya 横から失礼します。 個人的にはGATEが「今風に合わせた架空戦記」に近いのでは?とか考えています。 ああいう路線にすればいけるのもあるのかも……
2016-03-21 12:03:48
@ashibetaku 架空戦記がブームだったとき、この分野に参入してきた新人さんに私は「このジャンルは、山本五十六がどんな人か読者に説明する必要がない。キャラ作りの練習には向いてないジャンルだと判ったうえで、できれば早めに別ジャンルにも挑戦した方が良い」でした。似てますね。
2016-03-21 13:46:54
架空戦記ブームのときに、ある方に聞いたのだが「このジャンルのことを真剣に考え、可能性を信じて模索している作家は荒巻義雄さんを除くとほとんどいない。編集に至っては今売れるから出しているだけで、先のことなど何も考えていないし、作品の独創性も認めていない」――これも何やら通じるような。
2016-03-21 14:35:24
@adachi_hiro 書き手自身にはわからないことですね。架空戦記そのものが好きな作家であれば、ますます目に入らなかったでしょう。
2016-03-21 14:36:52
架空戦記の裾野こそ、大和・零戦・五十六だった気がするが。 改ガングート級が活躍する架空戦記とかアレな企画書の方がトンガッテルだろう。
2016-03-21 14:48:55
@kasai_sinya @ashibetaku 架空戦記の頃は冷戦時代で東側諸国の資料が少なく、描写に限界があったのでしょうか? ガルパンなどは東側兵器の詳細も分かった上で幅広いマニア心をくすぐり、日本軍も再認識され、詳細に描かれた様に思います。
2016-03-21 15:04:39
架空戦記のWikipediaを読むと、ジャンルの歴史解説の後半が軍事や戦乱要素を含むアニメ漫画ラノベの解説になっていて、他ジャンルに溶けて消えた様子が窺える
2016-03-21 15:11:49
架空戦記って太平洋戦争で日本が勝つやつ的な偏見があったんだけど、ジャンルの90年代以降の解説に戦闘妖精雪風だとか図書館戦争だとかアルペジオだとか言う作品名が出てくる当たり、溶けて広まったんだなぁと
2016-03-21 15:24:32
その点、大和が登場せず、零戦(零戦自体は開発こそされているけど)がそれほど活躍しない谷甲州氏の一連の『覇者の戦塵』シリーズは特異だよな。対して架空戦記の王道を行っていたはずの大サトーはいまいずこ…(数年前に代官山蔦屋で打ち合わせしているのを見かけたがw)
2016-03-21 15:36:38
架空戦記はラノベ界で生き残ってるんだ……「ゲート」がソレを証明してくれた。エルパン?聞くな……よ…… #大サトー
2016-03-21 15:37:43
>RT ご指名ですかね(←ラノベと架空戦記に跨がり学研の最末期に書いてた奴)てか実際私なんですが。とりあえず「架空戦記」がパッケージ=ジャンルであるのに対して「ラノベ」はその中に多様なジャンルを含み得る、という違いはあるものとして。
2016-03-21 17:26:39
承前)で、衰退期架空戦記が想定してた読者層てのはそもそも、むしろ嫌オタ高齢者てことになってて、ガルパンとかには乗りようがない。なんでそうなったかというと、「枠内でのパイの取り合いに特化しすぎた」は間違いなくあるかと思います。
2016-03-21 17:35:15
@tsagi_tominaga 実際はオタク世代が書いてオタク世代も読んでたんですよ。でなきゃIFCONの参加者層が説明できない。でも編集部が把握してた「過半数の中のさらに過半数」みたいなのは、高齢者だった。
2016-03-21 17:37:53
@tsagi_tominaga だから「超空自衛隊」でオタク世代自衛官をメインに据えたの、冒険だったんですよ(そのかわりあの一巻、零戦・大和・五十六はばっちり押さえてありますが)。で、これが売れちゃったわけです。衰退期にしてはそれなりに。
2016-03-21 17:44:10
@tsagi_tominaga その後「討伐艦隊」の発注にあたっては向こうから「若い女性自衛官を主人公に」と言われるに至ったんですけど、まあ、もう手遅れだったんでしょうなあ。
2016-03-21 17:46:07
仕切り直し) 架空戦記もラノベも、一番売れてた頃は「これさえ押さえときゃ後は何やってもいい」だったのが、出版不況で「これ以外は売れない」が横行するようになっちゃった、というのは、単なる流行廃りですますにはちょっと重すぎるとは感じますかね。
2016-03-21 17:53:01
ついでに個人の心理としては「こうすればもっと売れます」と「これ以外は売れない」では受け止め方に差があって当然だし、後者に屈したにもかかわらず売れなかったときの後悔といったら、もう、ね。
2016-03-21 18:00:57