「萌え」概念を考える

「萌え」についての連続ツイート。 (An idea of @kenichiromogi
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倉沢 繭樹 @mayuqix

萌え(1)辞書には次のように載っている。【燃える】他のどんな感情よりも、その感情が強く心を支配し、積極的に何かをしようとする気持ちになる。【萌える】若芽が伸びる。

2011-01-25 06:49:50
倉沢 繭樹 @mayuqix

萌え(2)僕はどうもこの「萌え」というものが分からない。いったい何を表現しているのだろうか。どういう状態を指しているというのか。

2011-01-25 06:53:46
倉沢 繭樹 @mayuqix

萌え(3)ある対象・状態・状況について、従来の表現の仕方では伝えられないとの感覚が一般化し、その表現が陳腐化したとき、新しい表現が生まれてくる。だから、たとえば、「色男」でも「カッコイイ」でも「スマート」でもなく「イケメン」という言葉が使用されることになる。

2011-01-25 07:03:05
倉沢 繭樹 @mayuqix

萌え(4)「ワビ・サビ」とは、はかないもの、滅びゆくものに対して、それを愛で慈しむ感受性のことだ。「萌え」概念と「ワビ・サビ」概念は関係があるのだろうか。

2011-01-25 07:07:29
倉沢 繭樹 @mayuqix

萌え(5)宮台真司は、誰にでも好かれるという意味だった「カワイイ」が、ある時期から対象を無害化し、受容可能にするために使用されるようになった、と分析していた。

2011-01-25 07:11:36
倉沢 繭樹 @mayuqix

萌え(6)「萌え」は対象を形容する言葉ではない。対象を描写していない。とても即自的なニュアンスを感じる。対象への自己の感情・状態を表す言葉だ。よって、対象を無害化する必要はない。有害なものは、あらかじめ排除されているからだ。

2011-01-25 07:19:46
倉沢 繭樹 @mayuqix

萌え(7)おそらく僕が「萌え」に近い感覚ではないかと思うのが、「興奮」もしくは「欲情」だ。「萌え」という言葉が、そうした「下心」を隠蔽する、いや、オブラートに包むために使用されていると考えることもできる。

2011-01-25 07:25:41
倉沢 繭樹 @mayuqix

萌え(8)「猫耳」や「メイド服」といった対象に分割され、「萌え要素」としてオタク・コンテンツ制作に参照されるようになった「萌え」概念。「萌え要素」の順列組み合わせの範囲でしか萌えなくなってしまったら、「萌え」は陳腐化して、また新しい表現が現れるのかもしれない。

2011-01-25 07:34:38
倉沢 繭樹 @mayuqix

以上、「萌え」についての連続ツイートでした。

2011-01-25 07:35:40