シネマ

DVD映画鑑賞記録
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Saori Watanabe @wsary

【シネマ7】それでも、座り、這いつくばり、おどる。その、不自由の中の限りない自由さに、胸を打たれる。もはや、形象でも、隠喩でも、象徴でもない。解釈も、批評も必要ない。言葉は、いらない。おどりは、彼そのものとなり、生きる呼吸そのものとなり、どこまでも、飛翔する。なんと、幸せな人か。

2010-07-29 20:50:13
Saori Watanabe @wsary

【シネマ6】自力で立ち上がることすら出来ない。記憶も言葉も、ままならない。舞踏とは何かと問われ、大野は答えない。「いのちを大切にすること」と言い続けてきたと、子息であり手足でもある大野慶人が言葉で語る。動かぬ身体に、「誰が、踊るなと言うのか」と怒りを顕わにする。

2010-07-29 20:46:16
Saori Watanabe @wsary

【シネマ5】今日は活字が辛い。ベッド上で、映画を観るのが知的活動の精一杯。『大野一雄 ひとりごとのように』観了。先日、103歳で逝去した舞踏家、大野一雄の95歳の日々を追ったドキュメンタリー。95歳の老人として、当然、身体は老いさらばえ、不自由である。

2010-07-29 20:45:27
Saori Watanabe @wsary

【シネマ4】今更『キャピタリズム~マネーは踊る』観了。ムーアの深い疲れと溜息が聞こえてくる感じ。そう、たたかいは、疲れる。映画観るのも体力と気力を使う。明日の朝から外来、準備しないと。左足の筋肉が痙攣する。諸々処置、就寝前服薬を。患者=patient(耐える人)とはよく言ったもの

2010-07-25 20:50:21
Saori Watanabe @wsary

【シネマ3】彼女を、そこへ1人で置き去りにしたくないと、誰もが思うだろう。それが、他者への、やさしさや愛情そのもの。競争、生き残ること、誰かを押しのけることを否応なしに求められる社会の中で、殺しあう社会の中で、他者が「敵」であるなかで、それでも、共感や愛情がどんな意味をなすのか。

2010-07-25 18:18:15
Saori Watanabe @wsary

【シネマ2】幸せのために、ベルギーでのいい暮らしのために、クローディを犠牲にできるか。ヨーロッパ社会の底辺で、誰かを食い物にして必死に生き残ろうとする。ダルデンヌ作品の肝はラストシーン。これまで作品に音楽が挿入されることはほぼなかったと思うのだが、ベートーヴェンのソナタが流れる。

2010-07-25 18:13:30
Saori Watanabe @wsary

【シネマ1】ダルデンヌ兄弟『ロルナの祈り』観賞。相変わらず、素晴らしい。カメラが36mになって、これまでの俳優の息遣いまで感じるような感触とは少し違う。アルバニア系移民のロルナは、ベルギー国籍を取得するため、ヤク中のクローディというベルギー人と偽装結婚している。

2010-07-25 18:11:55