- tasobussharima1
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『ブッシャリオン』から着想を得た曲をもう一曲。作中冒頭、ミラルパ老の独白シーンのイメージしました。 【動画】黄昏のブッシャリオン イメージソング "ザ・グールー" nico.ms/sm28513474 #sm28513474 #徳パンク
2016-03-27 22:18:03「儂らは、徳カリプスよりも以前からこの村で暮らしておった」 老人……少年の祖父は、凄まじい速度でコンソールを操作しながら語り始めた。 「儂が生まれるよりも以前に、計画は完了したが……それでも、村を捨てられんかったのよ。儂らは、言わば脱落者だった」 「計画」
2016-03-28 21:04:04ブッシャリオン! nico.ms/sm28498058 #sm28498058 #徳パンク
2016-03-28 21:05:59空海は声に出して繰り返す。プラン・ダイダロス。未だ謎多き計画。その答えは、目の前の老人が知っているのだろう。だが、今はその時ではない。 「爺ちゃん、何でこんなとこに居んだ」 少年は祖父へ問い掛ける。 「そりゃあこっちの台詞だ。お前達の使ったダムの入口には、鍵がかかっとった筈だが」
2016-03-28 21:08:03「あー……そいつは、その」 少年は、ばつが悪そうに肆捌空海の方を見た。 「まぁ良い。どうせこの施設を使う人間も、存在を知っとる人間も、もう殆ど居らん」 『徳ジェネレータの起動準備を行います。この操作は、地下9F~12Fからの退避を確認した上で行ってください』
2016-03-28 21:12:05インターフェイスの声が、徳ジェネレータの起動準備を告げる。 「……これで、起動できるのでしょうか」 肆捌空海は老人に問う。 「知らんわ。二百年前の機材、動いたらめっけもんだ」 『起動を実行しますか?』 ホログラフィックモニタには、『はい』『いいえ』の二つのボタンが表示される。
2016-03-28 21:16:03後は、このボタンを押すだけで作戦は終わる。得度兵器の徳エネルギーは、起動した巨大徳ジェネレータによって吸い出され、均され、そして恐らく徳エネルギーで動く得度兵器の機能は停止する。その筈だ。 「……確かに、よう考えたもんだ」 だが、老人はそこで手を止めた。
2016-03-28 21:20:04