【新春SS】秋津洲ラーメン二郎

IngaSakimori@2日目東テ26b/人工知能戦争2035 @IngaSakimori

「ご覧なさい、秋津洲さん。総帥も心なしか緊張していますよ……」 　瑞穂の言葉に秋津洲はファイナルロットを仕込むラーメン二郎本店の店長━━いわゆる総帥を見る。 『雷ちゃん命』と腕に彫り込まれたタトゥーもどこか色あせてみえた。 #秋津洲ラーメン二郎

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「ラーメン大　豚入りの方。 　聞かせてもらいたいものだな。ニンニク入れますかどうかを」 「あ、秋津洲はえーっとえっと……野菜チョモランマカメラアブラアブラニンニクマシマシかも！」 #秋津洲ラーメン二郎

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「……量が多いが、食べきれるかな？」 「か……かーもかもかもかも！！ 　秋津洲なら余裕かも！」 　疑いの色を隠さず、キラリと光った総帥の目に、秋津洲は思わず虚勢を張ってしまう。 #秋津洲ラーメン二郎

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「次、そちらの麺少なめの方は？」 「か、かもー！？」 　総帥はつづけて瑞穂へトッピングの量を聞く。 　その時、秋津洲は自分が重大な罠にはめられていることに気がついた。 #秋津洲ラーメン二郎

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「えっと……瑞穂は食が細いので、野菜少なめニンニク抜きでお願いします……」 「ず、ずるいかも瑞穂！　バトルなのにそっちは少なすぎるかも！？」 「みーずみずみずほ！　後の祭りですよ、秋津洲さん！ 　アイスランドでの恨み、ここで晴らさせてもらいますからね……！」 #秋津洲ラーメン二郎

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「な、なんてことかも……！」 「恐いでしょう、クソッタレ。元・第四艦隊旗艦の瑞穂に勝てるもんですか」 「あ、秋津洲だってえーと……えーと……旗艦とかやったことはないけど、インスタント焼きそばつくるのは得意かも！」 #秋津洲ラーメン二郎

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火花を散らす視線。 　そして、彼女たちファイナルロッターの前に、ラーメンのどんぶりが今、置かれた！！ #秋津洲ラーメン二郎

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「ロットバトル……」 「ファイ！　かもー！！」 　そして壮絶なる戦いの火ぶたが切って落とされた！ #秋津洲ラーメン二郎

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すかさず秋津洲は、左ヒジを瑞穂の顔面に思い切り叩き込む。 　飛び散るディーゼルオイル！ 「あべし！」 「かもー！」 #秋津洲ラーメン二郎

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さらに秋津洲は瑞穂のつややかな髪の毛をつかみ、何度も艦尾目掛けてヒザをブチ込む。 「ひでぶ！」 「かーもたたたたたー！！」 #秋津洲ラーメン二郎

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よろける瑞穂のスクリューを正面から蹴りつけると、ポンッ！っと10万ドルのいい音がして竜骨が砕けた。 「元・第四艦隊旗艦の瑞穂がなぜぇ……うわらば！！」 #秋津洲ラーメン二郎

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「ロットバトル、勝利かも！」 　瑞穂が床に突っ伏し、ぴくりとも動かなくなるまで艦腹を蹴り続けた後、秋津洲はゆうゆうと激ウマ二郎を二人分たいらげ、総帥に軽く会釈して店を出たのだった……。 #秋津洲ラーメン二郎

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「まだ誰か残っているか！？」 　秋津洲はきっとギルティでひどい目に遭うだろう。 　そんな想像と恐怖に急かされつつ、SR-71をチャーターして駆けつけた提督が現れたのは、ちょうどシャッターを下ろすラーメン二郎本店から秋津洲から出てきたタイミングだった。 #秋津洲ラーメン二郎

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「死体だけかも！」 「て、提督……水上機母艦瑞穂……すいさ……ｶﾞｸｯ」 　地面を這いずる汚物のようにしか見えない血まみれの水上機母艦（Lv2）が動かなくなると、怪訝そうに眉をひそめた他のファイナルロッター達が夜の街へ消えていく……。 #秋津洲ラーメン二郎

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「今度はラーメン店とコラボを開催したい！　君さえ戻ってくれれば」 「今日が最後かも！」 　秋津洲は満腹のお腹を気持ちよさそうにぽんぽんと叩きながら、ニンニク臭のする息をぷはーっ、と吐き出した。 #秋津洲ラーメン二郎

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「ま、また会おう秋津洲」 　いくらかわいい艦娘から吐き出される息が提督にとってご褒美といっても限度がある。 　思わず鼻を押さえる提督に秋津洲は、とびきりの笑顔でＶサインを見せた。 #秋津洲ラーメン二郎

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「もう会うことはないでしょうかも！」 　またか。またこんなひどいことを言われるのか。 　涙を流して立ち尽くす提督を置き去りにして、秋津洲と二式大艇は飛び立つ。 #秋津洲ラーメン二郎

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まだ次なる美食が、おいしいものが秋津洲を待っている！ 　食らい尽くせ！　その胃袋のはち切れるまで！　それがジロリアンの生きる道！ #秋津洲ラーメン二郎

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「ミルキィで秋津洲好みな醤油加減の汁に、ニンニク溶けて、夢中になれる汁だったかもー！」 　完飲！！ #秋津洲ラーメン二郎

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秋津洲ラーメン二郎～艦～ （ご注意 このSSは実在のラーメン二郎とはいかなる関係もありません） #秋津洲ラーメン二郎

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【あとがき】 二郎コピペはおもしろいのてで、みんなも見ましょう #秋津洲ラーメン二郎