「放射線の相場観」

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あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

1ミリシーベルトの被曝はアメリカ6往復で受ける宇宙線による被曝量くらいなので、年間にその程度被曝しているビジネスマンはそれなりにたくさんいるんじゃないかな。2ヶ月に一度、アメリカを往復してれば、それくらいになる

2016-04-10 13:20:27
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

実はこういう「アメリカ往復の被曝量との比較」みたいな話は原発事故直後にはたくさん出てた。ところが、リスクを比較してはいけないと怒る人たちがいて、一時期はそういう比較が減ってしまったような気がする。今はまた比較しても怒られなくなったかな。リスク比較は行動を決めるうえでだいじだよ

2016-04-10 13:23:41
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

もうひとつだいじなのは「年間1mSvは安全と危険の境界ではない」ということ。そんなぎりぎりに基準を設定するはずがないよね。年間1mSvが50年間続いたとして、累積50mSv。それによる発癌リスクの上昇は疫学で検知できない程度。年間1mSvを金科玉条のように扱わないほうがいいと思う

2016-04-10 13:10:56
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

極端な放射線忌避には害のほうが圧倒的に多い。「放射線の相場観」みたいなのができてないんだと思う。年間2.4ミリシーベルトが世界の自然被曝の平均値だし、みんな体の中に7000ベクレルくらいの放射性物質を持ってて常に内部被曝してるし。なにごとも「ほどほど」がよいです。極端はよくない

2016-04-10 14:43:23
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

突然登場した「ミリシーベルト」なる単位の意味もわからずに右往左往してしまった人たちが少なくなかったのは、当然だよね。だから、1ミリシーベルトとはどれくらいなのか、という物差しを提供する必要があったはずなんだよ。「リスク比較するな」とかいうのは、そもそも単位の意味が分かってからの話

2016-04-10 14:56:08
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

「大きさは1メートルです」って言われたって、それだけでは大きいのか小さいのかもわからないじゃない。虫なら巨大だけど象なら小さいでしょう?だから、なにか標準が提示されなくては、おなじみの単位ですら大きいか小さいかもわからないわけ。まして、初めて聞く「ミリシーベルト」だからね

2016-04-10 14:58:47
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

「アメリカ1往復で0.2ミリシーベルト」とか「レントゲンでどれくらい」とか「癌め死ぬリスクは100ミリシーベルトで0.5%の上乗せだけど、現状では国民の1/3が癌で死ぬ」とか「体内には7000ベクレルくらいの放射性物質がある」とか、初期段階でそういう知識はだいじだったと思うよ

2016-04-10 15:03:32
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

比較対象を与えもせずに、「被曝量は何ミリシーベルトです」とだけ言われたって、なんの意味もないと思うんだ。すると一部の人たちは、「単位の意味はよくわからないけど、ゼロなら絶対安全なんだろうから、ゼロにしなくちゃ」とゼロリスク志向に流れるんじゃないかな。それなら、考えなくていいもの

2016-04-10 15:08:30
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

で、繰り返しになるけど、野呂美加とか肥田舜太郎とかは、被曝線量をもとにリスク比較したりしないんだ。そもそも、線量の話なんかほとんど出てこない。彼らの話は「被曝は絶対に避けなさい」だけなんだ。リスク比較しないっていうのは、そういうことだよ。「あるかないか」の二択になっちゃう

2016-04-10 15:12:19