- tasobussharima1
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毎回理由は違うんかい!w いやまぁ研究者やめた理由が一つとは限らないからなにも問題はないんだけどね #徳パンク
2016-04-12 21:26:09謎を解明すべき徳エネルギー研究者達の大半が、正にその徳カリプスによって輪廻から解き放たれてしまったからだ。 真相に辿り着く者が居るとすれば、それは休むことを知らぬ機械知性体達か。或いは……それらに与する、南極に住まうあの男だろう。 少なくとも、自分ではない。マロはそう思っていた。
2016-04-12 21:28:01読者はミラルパ老の独白とか本文中の解説で徳カリプスについて知ってるけど、この世界に生きる人達が徳カリプスについて知る手段はほぼないんだなぁ。下手をすれば徳カリプスという単語すらごく一部にしか知られていない可能性がある #徳パンク
2016-04-12 21:30:33だが、徳カリプスによって全てを失った少女は、その存在によって彼に問い続ける。何故、悲劇を防げなかったのかと。何故、それを解き明かそうとしないのかと。 「研究者は、魔法使いでも魔法の杖でもないでおじゃる」 だからこそ彼は、言い訳めいた答えをその場その場で返すことしかできないでいる。
2016-04-12 21:32:10うーむ今のところは完全にドロップアウトしてる感じなマロ氏。田中ブッダ氏が得度兵器に与してることを知ってるのは一度向こうからスカウトに来たりしたのだろうかね #徳パンク
2016-04-12 21:35:49「魔法がほしいのなら、予算と時間をよこせ、という話でおじゃるよ……それに麿は、あの世界へ戻るのはもういやでおじゃる」 「何があったの?」 「麿の学会発表が、回を重ねるごとに段々人のいない時間帯に追いやられていったでおじゃる……」 マロは身を震わせるふりをする。
2016-04-12 21:36:02「同じ発表時間帯には、『空海は宇宙人だ!』とかトンデモをわめく、頭のおかしな爺さんしか居なかったでおじゃる……あと懇親会にこの格好で出て以来、なぜか麿だけ誘われなくなったでおじゃる……」 「それは仕方ないんじゃあ……」 他愛のない会話。それですら、朽ちかけた不死者には眩い輝きだ。
2016-04-12 21:40:09「だから麿は、ここでスローライフを送るでおじゃる。世界がどうとか、人類がこうとか、そういうのは他の人間が考えればいーんでおじゃるよ」 それが、彼の結論だ。徳カリプスによる文明の崩壊は、人の無力さを思い知らされるには十分以上の力を持っていた。
2016-04-12 21:44:02他の徳カリプス生き残り徳技術者3人(故人含)は全体的にわりと心が強い人だったけどマロ氏はかなりナイーブというか不死者らしからぬというか一般人に近いマインドだな #徳パンク
2016-04-12 21:44:15それを抱いたのは、彼一人ではなかった。だが……そこから先の在り方は、異なっていた。徳エネルギー文明の生み出した不死者達は、各々が別の道を歩み始めた。ある者は、人の滅びを悟った。ある者は、ただ眺め続けることにした。そして、またある者は、目を背けた。
2016-04-12 21:48:04まぁ仏舎利を搭載してるノイラさんや得度兵器と組んだ田中ブッダ氏が特殊すぎるだけで、ミラルパ老だってタティカワ実験都市という手の届く範囲だけ何とかするのが精一杯だったわけだからこうやって徳島を復興してスローライフが送れるようにしたので十二分だと思うんだ #徳パンク
2016-04-12 21:48:17