「お」の人、9条の無力さこそ必要だと力説する

加藤AZUKI @azukiglg

北朝鮮による日本人拉致や韓国による漁師拿捕などは、全て憲法９条が施行された後に起きていますが、それら拉致された若者、拿捕された漁師の命は「見捨てる」のが最適解だったという主張で了解しました QT @Hideo_Ogura: あと、北朝鮮による日本人拉致問題や竹島問題に対処する手段

加藤AZUKI @azukiglg

今日、ずっと語義の定義の話が出なかったからそこんとこは看過してきたけど、 ・戦争＝相手の行動と無関係に自分が先に手を出す、先制的戦闘行為 ・自衛（反攻）＝他国から軍事的威圧を受けた場合、これを「相手による先制攻撃（戦争）」と看做して、これから自国を守る戦闘行為

加藤AZUKI @azukiglg

で、９条は「相手が先に手を出してきても、これに対して防戦したり、或いは対抗したり」を禁じている、というのが先のやりとりで先方が主張してた話で、９条は「相手が日本に手を出すことを、まったく止めることができない」という点も彼は明示してた。

加藤AZUKI @azukiglg

で、大きく要約すると、彼は 「やられてもやり返さなければいい」「やり返さなければ（自衛しない）戦争にはならない」 と考えている、と。やられたとき、やり返す行為（自衛）を、自衛でなく「戦争./制裁戦争｣と看做していて、９条は自衛や制裁戦争も禁じている、という考え方。

加藤AZUKI @azukiglg

「若者が死なずに済む」これも散々繰り返してたけど、彼の論法で行くと 「自衛のための戦闘に従事する若者は死なないが、戦闘に従事しない若者、現役、老人、子供の全てが、本土決戦（或いは無抵抗による本土蹂躙）によって死ぬ」 という、より大きなリスクを負うことになる。

加藤AZUKI @azukiglg

これは「憲法９条が自衛／反攻を禁じている」というのをそのまま受け入れると、まあそうなる。

加藤AZUKI @azukiglg

しかしながら、一連の感想として僕がいつも思うのは、９条論者はいつだって【自己過信甚だしい】という点。

加藤AZUKI @azukiglg

９条がなかったら、日本は戦争をしてしまうに違いない、と。 つまり、「戦争とは常に日本が仕掛けるものであって、日本が【仕掛けられる】戦争は想定しない」。日本が戦争を仕掛けられるはずはないから、日本さえ仕掛けなければ戦争は起きない、という驕りがあるわけだ。

加藤AZUKI @azukiglg

また、「９条で日本を縛っておかないと、日本は他国に対して強い影響力を持ちすぎてしまう」というのも、これは謙虚じゃなくて驕りだよな、と。 「日本には９条という【ハンデ】を与えないといけない」「攻撃を受けて本土決戦からスタートしても間に合う」っていうのは紛れもなく【傲慢】だよね。

加藤AZUKI @azukiglg

「生存のための努力を惜しまない」 というのは人類に限らずあらゆる生物の共通項で、その中で「同じように生存の努力を惜しまない他者」との間で競争が起き、その競争の解決手段が対話であったり実力行使としての闘争だったりするわけじゃん。野生動物の群れだって、そこは変わらない。

加藤AZUKI @azukiglg

だけど、９条だけを神聖視して、「自分達を徹底して縛らなければならない」っていうのは、「まず自国が生存する」という努力を放棄して相手国の生存を優先し、相手国の温情だけで自国の生存を担保しよう、ってものでもある。

加藤AZUKI @azukiglg

先の大戦で日本に勝ったのがアメリカだったおかげで、「勝者は敗者に優しい」「勝者は敗者を滅ぼさない」という甘えが、当然の前提になってしまったってのは、その後の日本の自衛意識を歪めるのに十分足りる間違いだったんじゃないのかなあ。

加藤AZUKI @azukiglg

神は自ら助けるものをたすく。 自衛努力をしない者、他者の温情に甘える者は、自分の運命を自分で決めることができない。 自分で努力しなくても他人に生かして貰えるのが【当然】であり、自分を危うくするのは自分を生かしてくれる他人の努力不足で自分悪くない、とか言い出すのはまあ、どうなんかな

加藤AZUKI @azukiglg

諸々考えた上で、「伝家の宝刀は竹光ではいけないが、無闇に抜くのもどうかと思う。だが、いざとなったら伝家の宝刀は必ず抜くし、一度抜いたらその効力は絶大だ、ということを、【抜く前に相手に理解させておく】ことができれば、伝家の宝刀は抜かずに済む」っていうのは共有したい。

加藤AZUKI @azukiglg

これが国によっては戦略核兵器になったり、テロリストを送り込むになったり、経済封鎖になったり、まあ色々あるんだろうけど、少なくとも９条は「相手の戦意を事前に挫く」という役には立たない。

加藤AZUKI @azukiglg

唯一あるとしたら、 「ああは言ってもいざとなれば日本は九条など守らないのではないか」 「九条という条文を守らない日本は、どこまでの実力を持っているか」 という猜疑心を煽り立てるくらい。 まあ、「日本を信用しない国」の猜疑心を煽るギミックのひとつとしては無駄ではないと思うけど。

加藤AZUKI @azukiglg

ただ、そういう「ブラフとしての九条」の効能を、生真面目に「相手も信用してくれる」と思い込んでしまうのは危険というか、稚拙というか、人が善すぎるというか、「相手もお人好しであることを期待しすぎている」んじゃないかなあ。

名無しブラックハンド総帥 @nns_blackhand

（話はずれるけど）一方のアメリカは日本の例で「戦後の占領統治」に自信を持ってしまい、後々現在に至るまで、何度も何度も何度も何度も失敗を重ねるハメになったという…_(:3 」∠)_ twitter.com/azukiglg/statu…

加藤AZUKI @azukiglg

ベトナムでもイラクでもアフガンでも失敗しているので、多分シリアでもアメリカの戦後統治は失敗する。 「日本ではなぜうまくいったのか」をアメリカは今こそ再点検すべきなんじゃないだろか。 QT @nns_blackhand: （話はずれるけど）一方のアメリカは日本の例で「戦後の占領統治

加藤AZUKI @azukiglg

日本を信頼してる国が「日本は九条を守るはずだ」って受け止めるとして 「信頼しているが敵対的な国」は「九条を守って無抵抗なはずだから蹂躙可能だ」と考える。 「敵対的かつ信頼していない国」は「日本は九条など守るはずがない。我々を欺いているのだ」と考える。 どちらに転んでも九条効果ない

加藤AZUKI @azukiglg

僕としては「日本は九条など最終的には守るはずがない」という猜疑心を持たれることを期待して、という意味に限れば九条はあって構わないと思うけど、それを日本人が生真面目に真に受けて、「九条があれば敵対国は恐れ入って何もしないはず」という信仰を持ってしまうのは危険だと思う。

加藤AZUKI @azukiglg

また、九条があれば若者が海外で死なずに済むというのは、それとバーターに「戦争は常に本土決戦からスタート」という大きなハンデを【銃後の全て】に強いることになるわけで、どっちのほうが国民全体を危険に晒すことになるのか、という算盤はちゃんと弾いたほうがいいとは思う。

加藤AZUKI @azukiglg

あと、昼間のやりとりのコメント欄のほうに「憲法を停止させられてしまったら、もう国がなくなったも同然だからこんな議論意味がない」的なのがあったんだけど、だからこそ「まず憲法が外的圧力で日本人有権者の合意に無関係に停止させられてしまう事態」そのものを、最も強く警戒・対抗しないと。

加藤AZUKI @azukiglg

「憲法を守れ」っていうスローガンを、「有権者の意志に拘わらず自国政府が改編しようとするから、自国政府から憲法を守れ、自国政府は憲法を遵守せよ」という意味で使ってる人が多いんだろなと思うけど、そうした憲法を「日本の法の下にいない外国勢力が停止、改編してしまうこと」にも使おうよ。

加藤AZUKI @azukiglg

自国憲法を自国民が自由に変えたり、或いは自由に変えさせないように頑張ったりできるのは、自国憲法を「外国も手出しができない」という前提が崩れないときのみで。 敗戦によって自国憲法を他国に強いられる形で変えた経験をまた繰り返すのかねえ。